おはようございます。
天気予報は曇 。
予想最高気温は33℃。
なんか周囲の都市部より、気温が低い。
これはありがたい。
・ 第二百三十六段
丹波に出雲といふ所あり。大社を遷して、めでたく造れり。志太の某(なにがし)とかやしる所なれば、秋の頃、聖海上人、その外も人數多(あまた)誘ひて、「いざ給へ、出雲 拜みに。かいもちひ召させん」とて、具しもていきたるに、おのおの拜みて、ゆゝしく信起したり。
御前なる獅子・狛犬、そむきて後ざまに立ちたりければ、上人いみじく感じて、「あなめでたや。この獅子の立ちやういと珍し。深き故あらむ」と涙ぐみて、「いかに殿ばら、殊勝の事は御覽じとがめずや。無下なり」といへば、おのおの あやしみて、「まことに他に異なりけり。都のつとにかたらん」などいふに、上人なほゆかしがりて、おとなしく物知りぬべき顔したる神官を呼びて、「この御社の獅子の立てられやう、定めてならひあることにはべらむ。ちと承らばや」といはれければ、「そのことに候。さがなき童どもの仕りける、奇怪に候ことなり」とて、さし寄りてすゑ直して往にければ、上人の感涙いたづらになりにけり。
わはは。
なんせ出雲大社、もともとが大和政権と戦っていた神様だろうし、いろいろな由緒があるから、狛犬が背中合わせに立っているのも、さぞ理由があることだろうと思ってたら、単に子どものいたずらだった、という話。
ありそうやなあ。
しかし、兵庫県にも播磨国風土記に、出雲の人が通った場所、と書かれているところがいろいろあるんだけど、それだけ重要視されてたんだろうな。ロンドンとエジンバラの関係?
もずらいとさんからのコメントがつきました。
徒然草にはこの話のように「教養人であるはず(なのになっていない)の坊さんをこき下ろす話」がけっこうあります。
もずらいとさん、どうもです。
なるほど、私は単に、はははと面白がっていただけですが、これ、こき下ろしてるのか・・・