おはようございます。
天気予報は曇時々晴。
予想最高気温は35℃。
ついに35℃まで来たか・・・
しばらくは届かなかったんだけどな。
・第二百三十八段
一、二月(きさらぎ)十五日、月 明き夜、うち更けて千本の寺にまうでて、後より入りて、一人顔深くかくして聽聞し侍りしに、優なる女の、姿・匂ひ、人よりことなるが、わけ入りて膝にゐかかれば、にほひなどもうつるばかりなれば、敏あしと思ひて、すり退きたるに、なほ居寄りて、おなじさまなれば、立ちぬ。その後、ある御所ざまのふるき女房の、そゞろごと言はれし序(ついで)に、「無下に色なき人におはしけりと、見おとし奉ることなんありし。情なしと恨み奉る人なんある」と宣ひ出したるに、「更にこそ心得はべらね。」と申して止みぬ。
この事、後に聞き侍りしは、かの聽聞の夜、御局のうちより、人の御覽じ知りて、さぶらふ女房を、つくり立てて出し給ひて、「便よくば、言葉などかけんものぞ。そのありさま參りて申せ。興あらん」とて、はかり給ひけるとぞ。
第二百三十八段は、延々と兼好法師の自慢話が続きます。
またひとつひとつのエピソードが長い上に、たくさんのエピソードがある。
なので、最後の段落のことだけ。
これ、要するにお局さんが、部下に命じて、兼好法師に「色じかけでナンパしてみろ」とどっきりを仕掛けたけど、のらなかったぞ、って話だよね。
しかし、満月を愛でに寺に行き、そこにいる男女が懇ろになる、という風習があったのかな。