※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2016年07月26日

7月26日(火曜日) あるじまうけられたりける様(徒然草)



 おはようございます。

 雨が降ってます。

 衝撃的な事件が起きました。





・ 第二百十六段

 最明寺入道、鶴岡の社參の序(ついで)に、足利左馬入道の許へ、まづ使を遣して、立ちいられたりけるに、あるじまうけられたりける様、一獻に打鮑(うちあわび)、二獻にえび、三獻にかい餅(もちひ)にて止みぬ。その座には、亭主夫婦、隆辨僧正、あるじ方の人にて坐せられけり。さて、「年ごとに賜はる足利の染物、心もとなく候」と申されければ、「用意し候」とて、いろいろの染物三十、前にて女房どもに小袖に調ぜさせて、後につかはされけり。

 その時見たる人の、ちかくまで侍りしが、語り侍りしなり。

 古文って、例えば
「さて、「年ごとに賜はる足利の染物、心もとなく候」と申されければ、「用意し候」とて、」
みたいに
「いったい誰が誰に言ったの?」
と疑問を持つことが多く、私は読んでてわけがわからなくなることが多いんだけど、昔の人にとってはまったく問題が無かったのかな?

 この文、どうってことない「お客様への接待」の話と読めるのだけど、下記を読むと



 殺し合いをしてる人たちも、昔はこんなふうにほのぼのつきあってたよ、という話になるのかな。


もずらいとさんからのコメントがつきました

>「いったい誰が誰に言ったの?」
>と疑問を持つことが多く、私は読んでてわけがわからなくなることが多い
>んだけど、昔の人にとってはまったく問題が無かったのかな?

 文なので敬語に着目すれば誰が誰にかはわかります。会話の中だけで敬語がやり取りされているのではなく、作者が自分より目上の人には敬語で表現します。なので、天皇となると文中でも普通の言葉では畏れ多いと天皇自身の言葉なのに自分に敬語を使っている文がたくさんあります。

 実際の会話はこのとおりではなかったはずです。実際の会話表現が文で表されるようになるのは江戸時代後期からです。


もずらいとさん、どうもです。

ふへっ・・・「敬語」っすか・・・
勉強ってか、わかっておかないといけないことが増える・・・


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2016年07月25日のつぶやき




















































































posted by kingstone at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月25日

7月25日(月曜日) これぞ求め得て候(徒然草)



 おはようございます。

 天気予報は曇時々雨。
 ほほう、そうなんか。
 予想最高気温は28℃。
 昨日あたり(32℃)からすると相当涼しいのかな。



・ 第二百十五段

 平 宣時(たいらののぶとき)朝臣、老いの後、昔語(むかしがたり)に、「最明寺入道、ある宵の間に呼ばるゝ事ありしに、『やがて』と申しながら、直垂のなくて、とかくせし程に、また使きたりて、『直垂などのさふらはぬにや。夜なれば異樣なりとも疾く』とありしかば、なえたる直垂、うちうちの儘にて罷りたりしに、銚子にかはらけ取りそへて持て出でて、『この酒をひとりたうべんがさうざうしければ、申しつるなり。肴こそなけれ。人は静まりぬらむ。さりぬべき物やあると、いづくまでも求め給へ』とありしかば、紙燭(しそく)さしてくまぐまを求めしほどに、臺所の棚に、小土器に味噌の少しつきたるを見出でて、『これぞ求め得て候』と申ししかば、『事足りなん』とて、心よく數獻(すこん)に及びて、興に入られ侍りき。その世にはかくこそ侍りしか」と申されき。

「うちにおいでよ」と誘っておいて、やって来たら「実は鮭の肴が無いねん。探して」と客人に探させ、まあ実際に味噌を探し出し、一緒に宴会を楽しみ張ったわけだが・・・
 位の高い人は、台所なんて、入っちゃいけないところだったんかな?

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2016年07月24日のつぶやき


















































































































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2016年07月24日

7月24日(日曜日) 想夫戀といふ樂は、女、男を戀ふる故の名にはあらず(徒然草)



 おはようございます。

 天気予報は曇時々晴れ。
 今、曇ってて、少しはしのぎやすい。
 予想最高気温は31℃。




・ 第二百十四段

 想夫戀(さうふれん)といふ樂は、女、男を戀ふる故の名にはあらず。もとは相府蓮(そうふれん)、文字のかよへるなり。晉の王儉、大臣(おとゞ)として、家に蓮(はちす)を植ゑて愛せしときの樂なり。これより大臣を蓮府(れんぷ)といふ。

 廻忽(かいこつ)も廻鶻(くゎいこつ)なり。廻鶻國(=外蒙古にあった)とて夷(えびす)の強(こわ)き國あり。その夷、漢に伏して後にきたりて、己(おのれ)が國の樂を奏せしなり。


 今だったら
「パンクという名前の由来は・・・」とか
「ヘビメタという名前の由来は・・・」とか
蘊蓄を傾けてる図だな。


posted by kingstone at 11:10| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする