※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2016年07月31日

7月31日(日曜日) 祭の日の放免のつけもの(徒然草)



 おはようございます。

 天気予報は晴時々曇  。
 予想最高気温は33℃。
 じりじりと気温が上がってきてる。



・ 第二百二十一段

 建治・弘安のころは、祭の日の放免(ほうべん)のつけものに、異樣なる紺の布四五反にて、馬をつくりて、尾髪には燈心をして、蜘蛛の糸(い)かきたる水干に附けて、歌の心などいひて渡りしこと、常に見及び侍りしなども、興ありてしたる心地にてこそ侍りしか」と、老いたる道志どもの、今日もかたりはべるなり。

 この頃は、つけもの、年をおくりて過差ことの外になりて、萬の重きものを多くつけて、左右の袖を人にもたせて、みづからは鋒(ほこ)をだに持たず、息づき苦しむ有樣、いと見ぐるし。


   @罪を許すこと。怒りを解いて許すこと。
   A検非違使庁(けびいしちよう)に属し、
    罪人の捜索・逮捕・護送に当たった下級職。
    ▽軽罪で刑に服して放免された囚人を
     用いたことからいう。
    ◇「はうべん」とも。


   @衣服に飾りとして付けるもの。
    特に、賀茂(かも)祭りの警護の
    放免(ほうべん)(=検非違使(けびいし)庁
    に使われる下部(しもべ))が
    水干(すいかん)に付ける飾り物。
   A俳諧(はいかい)で、前句の中の
    物や詞(ことば)の縁によって
    付け句を付けること。物付け。


    身分不相応なぜいたく。


 犯罪者に犯罪者を取り締まらせていたわけか。
 まあ当時だと、犯罪をせざるをえない人もたくさんいたんじゃないかな。
 で、その取り締まる側の人は祭りの時は服に「つけもの(付け物)」をして派手ななりをしていた、と。普段はどうなんだろう?
 しかし兼好法師の頃は自分一人で身動きができないほどになってしまってた、と。
 小林幸子さんやな。


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2016年07月30日のつぶやき


























































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2016年07月30日

7月30日(土曜日) 天王寺の舞樂のみ、都に恥ぢず(徒然草)



 おはようございます。

 天気予報は晴時々曇  。
 予想最高気温は32℃。
 昨日とまったく同じだな。



・ 第二百二十段

 「何事も邊土は、卑しく頑(かたくな)なれども、天王寺の舞樂のみ、都に恥ぢず」といふ。天王寺の伶人の申し侍りしは、「當寺の樂は、よく圖をしらべ合せて、物の音のめでたく整ほり侍ること、外よりも勝れたり。ゆゑは太子の御時の圖、今にはべる博士とす。いはゆる六時堂の前の鐘なり。そのこゑ、黄鐘調の最中(もなか)なり。寒暑に從ひて上(あが)り・下(さが)りあるべきゆゑに、二月 涅槃會(ねはんゑ)より聖靈會(しゃうりゃうゑ)までの中間を指南とす。秘藏のことなり。この一調子をもちて、いづれの聲をもとゝのへ侍るなり」と申しき。

 およそ鐘のこゑは黄鐘調なるべし。これ無常の調子、祇園精舍の無常院の聲なり。西園寺の鐘、黄鐘調に鑄らるべしとて、あまたたび鑄替へられけれども、かなはざりけるを、遠國(をんごく)よりたづね出されけり。法金剛院の鐘の聲、また黄鐘調なり。

私の知人の真言宗僧侶が「佛教はロックだったんだよ」と教えてくれたのですが、それは「ロックな精神」とかいう意味ではなく、「新規な音楽」という意味だろうと思います。

当時の大きなお寺では、楽団を持っていたと考えていいのかな。
でもって、天王寺の楽団は各楽器の調律がしっかりしている。それは元の音の高さを示す鐘がいいからだ、という話なのかな。

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2016年07月29日のつぶやき






















































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2016年07月29日

7月29日(金曜日) 先達後生を恐る(徒然草)



 おはようございます。

 天気予報は晴時々曇  。
 予想最高気温は32℃。




・ 第二百十九段

 四條黄門命ぜられて曰く、「龍秋は道にとりてはやんごとなき者なり。先日來りて曰く、『短慮の至り、極めて荒涼の事なれども、横笛の五の穴は、聊か訝(いぶ)かしき所の侍るかと、ひそかにこれを存ず。そのゆゑは、干(かん)の穴は平調、五の穴は下無調なり。その間に勝絶調をへだてたり。上(じゃう)の穴雙調、次に鳧鐘調をおきて、夕(さく)の穴、黄鐘調なり。その次に鸞鏡調をおきて、中の穴盤渉調、中と六との間に神仙調あり。
 かやうに間々にみな一律をぬすめるに、五の穴のみ、上の間に調子をもたずして、しかも間をくばる事ひとしきゆゑに、その聲不快なり。さればこの穴を吹くときは、かならずのく。のけあへぬときは、物にあはず。吹き得る人難し』と申しき。料簡のいたり、まことに興あり。先達後生を恐るといふ事、この事なり」と侍りき。

 他日に景茂が申し侍りしは、「笙は調べおほせてもちたれば、たゞ吹くばかりなり。笛は、吹きながら、息のうちにて、かつ調べもてゆく物なれば、穴ごとに、口傳の上に性骨を加へて心を入るゝ事、五の穴のみにかぎらず。偏にのくとばかりも定むべからず。あしく吹けば、いづれの穴も快からず。上手はいづれをも吹きあはす。呂律のものにかなはざるは、人の咎なり。器(うつわもの)の失にあらず」と申しき。


 もう長いのはひとつひとつ単語を調べる根性が出ないので、カンニング。


 へえ。
 横笛の指で押さえる穴の数は7個なんだ。
 でもって、「吹けばいい」というもんではなく、口の位置を変えることも必要と。
 笙は調律が終われば「吹けばいい」だけと。
 しかし、いい音、いいメロディーで演奏しようと思うと、横笛って難しいんだろうな。



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