※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2016年03月29日

3月29日(火曜日) 女と長押に尻かけて、物語するさまこそ(徒然草)



 おはようございます。

 天気予報は晴れ後曇り。
 予想最高気温は17℃。
 これは暖かくなりそうだ(^^)




・ 第百五段

 北の家陰に消え殘りたる雪の、いたう凍りたるに、さし寄せたる車の轅(ながえ)も、霜いたくきらめきて、有明の月さやかなれども、隈(くま)なくはあらぬに、人離れなる御堂の廊に、なみなみにはあらずと見ゆる男(おとこ)、女と長押(なげし)に尻かけて、物語するさまこそ、何事にかあらん、盡きすまじけれ。

 かぶし・かたちなど、いとよしと見えて、えもいはぬ匂ひの、さと薫りたるこそ、をかしけれ。けはいなど、はづれはづれ聞こえたるも、ゆかし。


 朝方、男女が何かを語らってる。
 それを兼好法師が見ている。
 しかし単に「いい風景だなあ」では終わらない?

「長押(なげし)に尻かけて」

って、高い位置にある鴨居のところにお尻を置くってどういうことよ・・・と思いました。


「現在ではハンガーやフックを手軽に吊るせるように室内に取り付けられた横木になってしまっているが、本来は物を掛けるための部材ではない」
ということは本来、もっと厚い物だったのだけど、しかしそこに「尻かけて」というのができるってのは・・・
でも解説の下の方を読むとそれこそ地べたとか、敷居とか、いろんな高さに「長押」はあったみたい。


なげし 敷居の下に横にわたす材木。


 この解釈は「ここまで読むか」という感じなんだけど、確かによく考えると明け方に寺で男女が話をしてる、って何か変な感じはするわな。

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2016年03月28日のつぶやき












































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2016年03月28日

3月28日(月曜日) 桂の木の大きなるが隠るゝまで、今も見送り給ふとぞ(徒然草)



 おはようございます。

 天気予報は晴れ時々曇り。
 予想最高気温は15℃。
 昨日より暖かくなるかな。
 昨日・一昨日は寒かった・・・・




・ 第百四段

 荒れたる宿の、人目なきに、女の憚る事あるころにて、つれづれと籠り居たるを、ある人、とぶらひ給はんとて、夕月夜のおぼつかなき程に、忍びて尋ねおはしたるに、犬のことごとしく咎(とが)むれば、下衆女(げすおんな)の出(い)でて、「いづくよりぞ」と言ふに、やがて案内(あない)せさせて入り給ひぬ。心ぼそげなる有様、いかで過すらんと、いと心ぐるし。あやしき板敷に、しばし立ち給へるを、もてしづめたるけはひの、若やかなるして、「こなた」と言ふ人あれば、たてあけ所 狭(せ)げなる遣戸よりぞ入り給ひぬる。

 内のさまは、いたくすさまじからず。心にくく、灯はかなたにほのかなれど、ものの綺羅など見えて、俄かにしもあらぬ匂ひ、いとなつかしう住みなしたり。「門(かど)よくさしてよ。雨もぞふる。御車は門の下に、御供(おんとも)の人はそこそこに」と言へば、「今宵ぞやすき寝(い)は寢(ぬ)べかめる」と、うちさゝめくも、忍びたれど、ほどなければ、ほの聞ゆ。

 さて、この程の事ども、細やかに聞え給ふに、夜ぶかき鳥も鳴きぬ。來(こ)しかた行くすゑかけて、まめやかなる御物語に、この度は鳥も花やかなる聲にうちしきれば、明け離るゝにやと聞きたまへど、夜深く急ぐべきところの様(さま)にもあらねば、少したゆみ給へるに、隙(ひま)白くなれば、忘れ難きことなど言ひて、立ち出で給ふに、梢も庭もめづらしく青みわたりたる卯月ばかりの曙、艷にをかしかりしを思(おぼ)し出でて、桂の木の大きなるが隠るゝまで、今も見送り給ふとぞ。


 この頃は「通い婚」の時代。
 この二人は結婚(?)していたのだろうか。
 文全体としては、ふたりでいい時間を持てたみたいだけど。

「女の憚る事あるころにて」は、「女の憚る事」があるのじゃなくて、「女の(主語)」「憚る事あるころにて」(説明?)と切るのだな。

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2016年03月27日のつぶやき


























































































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2016年03月27日

3月27日(日曜日) 腹立ちて退(まか)り出にけり(徒然草)



 おはようございます。

 天気予報は晴れ後雨。
 雨か・・・
 予想最高気温は13℃。
 昨日よりちょっと暖かいかな。
 昨日は寒かった・・・




・ 第百三段

 大覺寺殿にて、近習の人ども、なぞなぞをつくりて解かれけるところへ、醫師(くすし)忠守 參りたりけるに、侍從大納言公明卿、「我が朝のものとも見えぬ忠守かな」となぞなぞにせられたりけるを、「唐瓶子」と解きて笑ひあはれければ、腹立ちて退(まか)り出にけり。

 これは、当時の隠語というか、ひねった言葉の意味がわからないと理解するのは無理だなあ、とカンニング。



 これは「外人」あるいは「斜視」を笑いのタネにしているという意味で今の価値判断で言うとあかんわな。怒って出て行っても当然やなあ。まあ「今」のだけど・・・って、やっぱり腹たつから出て行ってしまったわけで、昔でもアウトやわなあ。



posted by kingstone at 05:36| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする