※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2016年03月31日

3月31日(木曜日) たゞ迷ひを主としてかれに隨ふ時、やさしくもおもしろくも覺ゆべきことなり(徒然草)



 おはようございます。

 3月31日、平成27年度の最後の日ですね。
 明日から新年度。

 天気予報では晴れ後曇り。
 予想最高気温は19℃。
 暖かくなりそう。



・ 第百七段

 女の物いひかけたる返り事、とりあへずよき程にする男は、有りがたきものぞとて、龜山院の御時、しれたる女房ども、若き男達(おのこだち)の參らるゝ毎に、「郭公(ほととぎす)や聞き給へる」と問ひて試みられけるに、某(なにがし)の大納言とかやは、「數ならぬ身は、え聞き候はず」と答へられけり。堀河内大臣殿は、「岩倉にて聞きて候ひしやらん」と仰せられけるを、「これは難なし。數ならぬ身むつかし」など定め合はれけり。

 すべて男(おのこ)をば、女に笑はれぬ樣におほしたつべしとぞ。「淨土寺の前關白殿は、幼くて、安喜門院のよく教へまゐらせさせ給ひける故に、御詞などのよきぞ」と人の仰せられけるとかや。山階左大臣殿は、「怪しの下女(げぢょ)の見奉るも、いと恥しく、心づかひせらるゝ」とこそ、仰せられけれ。女のなき世なりせば、衣紋(えもん)も冠も、いかにもあれ、ひきつくろふ人も侍らじ。

 かく人に恥ぢらるゝ女、いかばかりいみじきものぞと思ふに、女の性(しょう)は皆ひがめり。人我(にんが)の相 深く、貪欲甚だしく、物の理を知らず、たゞ迷ひの方に心も早く移り、詞も巧みに、苦しからぬ事をも問ふ時は言はず。用意あるかと見れば、また、あさましき事まで、問はずがたりに言ひ出す。深くたばかり飾れる事は、男の智慧にも優りたるかと思へば、その事、あとより顯はるゝを知らず。質朴(すなお)ならずして、拙きものは女なり。その心に隨ひてよく思はれんことは、心憂かるべし。されば、何かは女の恥かしからん。もし賢女あらば、それも物うとく、すさまじかりなん。たゞ迷ひを主(あるじ)としてかれに隨ふ時、やさしくもおもしろくも覺ゆべきことなり。


こっちでカンニング



まあ、もちろん、これは院の屋敷にいる女房とかの話で、庶民は何も記録が残ってないだろうな。

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2016年03月30日のつぶやき




















































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2016年03月30日

3月30日(水曜日) 尊かりける諍いなるべし(徒然草)



 おはようございます。

 天気予報は晴れ後曇り。
 予想最高気温は19℃。
 おっ、昨日より暖かい。




・ 第百六段

 高野の證空上人、京へ上りけるに、細道にて、馬に乘りたる女の行きあひたりけるが、口引きける男、あしく引きて、聖の馬を堀へ落してけり。

 聖、いと腹あしく咎めて、「こは希有の狼藉かな。四部の弟子はよな、比丘よりは比丘尼は劣り、比丘尼より優婆塞は劣り、優婆塞より優婆夷は劣れり。かくの如くの優婆夷などの身にて、比丘を堀に蹴入れさする、未曾有の惡行なり」といはれければ、口引きの男、「いかに仰せらるゝやらん、えこそ聞き知らね」といふに、上人なほいきまきて、「何といふぞ。非修(ひしゅ)非學の男(おのこ)」とあらゝかに言ひて、きはまりなき放言しつと思ひける氣色にて、馬引きかへして逃げられにけり。

 尊かりける諍(いさか)いなるべし。


 え〜〜っと、この「尊かりける」というのは「皮肉」なのかな?
 私は「皮肉」はわかりにくいところがあるのよ・・・

証空 1177〜1247
兼好 1283〜1352

だから同時代の人ではないんやな。証空が亡くなってから兼好は生まれてるし。
昔話として聞いたってことやね。

posted by kingstone at 02:35| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月29日のつぶやき




























































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2016年03月29日

自立とは



 新しく来られたスタッフさんから

「自立って自分で働いて自活できることではないのですか?」

と質問があったので、まとめてみました。

追記
  A4用紙1枚に整形し、PDFにしたものはこちら。
  熊谷さんの許可を頂き、写真も使わせて頂きました。

ーーーーーー
                     20160329
     自立について
                     kingstone


「自立」と「孤立」は違う

「自立」と「経済的自立」の関係は
「自立」している人の中の一部が「経済的自立」をしている。
できる人は「経済的自立」をおおいにやれば良いのだけど、できない人もいる。
その場合は、障害年金や生活保護を受けても良い。
(しかし、「年金」や「生活保護」を受けていて生活できているならそれを「経済的自立」と言ってもいいのかも)


自立 「判断」「選択」「表現」「行動」「責任」


 自立とは自分で周囲からの情報を判断し、
 選び、
 自分の思いを表現し
(そうして始めてコミュニケーションができ、
 交渉が可能になる)
 そして自分の選んだ行動に責任を持つ、責任をとること。

いい生活を送るための条件(畠山卓朗)
 ・家族(周囲の人)に感謝されることがある
 ・ひとりでできる趣味がある

※こう考えない人もいる。
 障害のある人に大切なのは、
「親や周囲に言われた通り、
 文句も言わず、
 我慢して暮らしていくこと」
 そういうふうに育てられるとたいていの場合、
 適切な拒否、適切な表現ができなくなり、
「指示待ち(下手をすると動けなくなる)」や
「自傷・他害・パニック」などの、いわゆる
「問題行動」を出す人になる場合が多い。


(熊谷晋一郎)

例えばヘルパーさん、
例えばサービス提供事業所の人、
例えば医療機関、
例えば相談支援専門員etc.

もちろん家族や、隣近所の人、
よく行く店の店員さん、
なんかでもいい。

※私も妻に依存しているし、妻も私に依存している。でも誰も「自立していない」とは言わないだろう。(いや言われるか・・・^^;)


posted by kingstone at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする