私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2016年01月04日

佐藤克文 (調べる」論 木村俊介著より)





「調べる」論 木村俊介著

佐藤克文
   海洋生物学者

 上にリンクを貼っているのは「佐藤克文研究室」ですが、トップの画像に書いてある言葉

「求む男女
 ケータイ圏外 わずかな報酬
 極貧 失敗の日々
 絶えざるプレッシャー 就職の保証無し
 ただし成功の暁には知的興奮を得る」


 なお、透かし文字で「Bio-Logging Science」と書いてます。
 つまり生きものに直接記録装置を取り付け、そのデータを読み解いていく科学のこと。  
 佐藤さんはこの分野を切り開いてきた方なわけね。

 もともと「カメが水の中を潜っていく『行動』」を観察しようとしてはった。
 ところが深度計がうまく働かず、仕方が無いのでうまく働いていた温度記録計のデータを集め、『生理』を研究した。
 そしたら「変温動物」とされていたカメの体温がけっこう一定であることがわかった。

 これが結構大きな発見だったみたい。

 次に亜極地でペンギンの研究をされるのですが、それこそ『生理』の分野で「ペンギンは潜水すると体温が下がる」ということがわかり、よしこれで発表しようと思ってたら同僚のフランス人から「こんな論文を書いている」と渡されたのがまさにそのテーマであったので、あきらめて(ゆずって?)自分は指導教官がたまたま「持ってけ」と言ったので持ってきた加速時計のデータで「浮上する時は羽を動かしていない」ということがわかった。

 つまりね・・・上の2例とも、もともとやりたかったことはできなかったり、先を越されたりして、別の「たまたまうまく記録装置が働いた」「たまたま(しかたなく)別のことに目がいった」結果なわけですね。

 だから、こう書いてはる。

「調査の失敗ですか?う〜ん、今言ってるみたいに、失敗って何をもって失敗と言うのかわからないところがあるんですよね。その時にはうまくいかなかったとか、論文が通らなかったとかいうことになっても、最終的にはそれを成功にするまでやり続けてしまえば『成功のもと』と言うことができる。少なくとも、私の中の分類としては、失敗に終わった調査って無いんです。いろいろとポカはやらかしているんですけど、失敗というよりは、おかげでこれはやっちゃいけないとわかった、という成功談になってしまう」

 なるほどなあ。
 メジボフさんの

「我々に失敗は無い。ただ学ぶだけだ」

という言葉を思い出します。

「高校の時なんて、科学はもっとシンプルな世界だと思っていたんです。大学入試なんかと同じに思っていたわけです。正解にたどり着きさえすればマルになる、間違っていればバツである、そういう簡単なものだと思っていたんだけど、じつは、科学の世界というのはマルかバツであるのかさえわからない、そもそも、答えがあるのかどうかすらわからないというところに入り込んでいるので、ある意味では、すごいあやふやな判断で論文の発表が行われることにもなる」

 最先端って、ほんと模範解答があるわけではなく、自分で考えて、切り開いていくしかないんですよね。これ、学問だけに限らないと思います。実践だってそう。

posted by kingstone at 06:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1月4日(月曜日) 折にふれば何かはあはれならざらん(徒然草)



 おはようございます。

 天気予報では晴れ時々曇り。
 最高気温16℃。
 ふむ、昨日と同じか。
 これだと暖かそうだ。


 今日は、全国高専ラグビーフットボール大会を観戦し、
その後、ちょっと野暮用。
で、その後、初出勤です。


原文『徒然草』全巻より

・ 第二十一段

 萬の事は、月見るにこそ慰むものなれ。ある人の、「月ばかり面白きものは有らじ」と言ひしに、またひとり、「露こそあはれなれ」と爭ひしこそ、をかしけれ。折にふれば何かはあはれならざらん。

 月・花はさらなり、風のみこそ人に心はつくめれ。岩に碎けて清く流るゝ水のけしきこそ、時をもわかずめでたけれ。「*(げん)・湘(しゃう)日夜東に流れ去る。愁人の爲にとゞまること少時(しばらく)もせず」といへる詩を見侍りしこそ、哀れなりしか。*康(けいこう)も、「山澤(さんたく)にあそびて、魚鳥を見れば心樂しぶ」といへり。人遠く、水草(みぐさ)きよき所にさまよひ歩きたるばかり、心慰むことはあらじ。



 その時々で、趣あるものはいろいろあるよね、という話やね。
 ただひとつ、ではなく、いろいろね。
 結構、何にでも「あはれ」と思ってる感じだよね。
 これは日本では、今でもごく普通のことかもしれない。
posted by kingstone at 05:25| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月03日のつぶやき




















































posted by kingstone at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする