おはようございます。
外は真っ暗ですが・・・
天気予報では曇り時々晴れで、最高気温15℃。
昨日より3℃低いと。
でもって、12月も真ん中まで来てしまいましたね。
原文『徒然草』全巻より
・ 第三段
萬(よろづ)にいみじくとも、色好まざらん男(おのこ)は、いとさうざうしく、玉の巵(さかづき)の底なき心地ぞすべき。
露霜にしほたれて、所さだめず惑(まど)ひ歩(あり)き、親のいさめ、世の謗(そし)りをつゝむに心のいとまなく、合ふさ離(き)るさに思ひ亂れ、さるは獨り寢がちに、まどろむ夜なきこそ、をかしけれ。
さりとて、一向(ひたすら)たはれたる方にはあらで、女にたやすからず思はれんこそ、あらまほしかるべき業(わざ)なれ。
これは面白そうだ。全訳に挑戦してみよう。
いろんなことにすぐれていても、色好みでない男は、物足りなく、底の無い玉の杯のような感じがする。(肝心のものが無い、というような意味だろうな)
つゆやしもに濡れて、あてもなくうろうろし、親のいさめや、世の中から悪口を言われて心がいっぱいになり、会えたり会えなかったりで思いが乱れ、結局(うまくいかずに)一人で眠り、気持ちよく眠れる夜がないことこそが、趣がある。
そうはいっても、ひたすら色恋に溺れるのではなく、女に「この男はなかなか攻めるのが難しい」と思われるのが、かくありたいということである。
いやあ、別にひたすら溺れてもいいんじゃね・・・
さうざう−・し 形容詞シク活用
物足りない。心寂しい。張り合いがない。
注意現代語「騒々しい」とは別語。
たは・る 【戯る・狂る】
@みだらな行為をする。色恋におぼれる。
Aふざける。たわむれる。
Bくだけた態度をとる。