おはようございます。
曇りです。
天気予報は曇り時々雨だけど、最高気温は18℃で、昨日より暖かいな。
原文『徒然草』全巻より
・ 第二段
いにしへの聖の御代の政(まつりごと)をも忘れ、民の愁へ、國のそこなはるゝをも知らず、萬にきよらを盡して、いみじと思ひ、所狹きさましたる人こそ、うたて、思ふところなく見ゆれ。
「衣冠より馬・車に至るまで、あるにしたがいて用ゐよ。美麗を求むることなかれ」とぞ、九條殿の遺誡(ゆいかい)にも侍(はべ)る。順徳院の、禁中の事ども書かせ給へるにも、「おほやけの奉物(たてまつりもの)は、おろそかなるをもてよしとす」とこそ侍れ。
きよーら【清ら】
名詞 ぜいたく。最高の美しさ。限りを尽くした美しさ。
うたて 【転】
[一]副詞
@ますますはなはだしく。いっそうひどく。
A異様に。気味悪く。
B面白くなく。不快に。いやに。
おろ−そか・なり 【疎かなり】
@粗略だ。いい加減だ。おろそかだ。
A粗末だ。簡素だ。
Bよくない。劣っている。つたない。
身の周りの物はあまり派手々々しい物はよくなくて、帝への献上物も簡素なものがいい、という話やね。
過剰に装飾されてる物は「なーーんも考えてないやろ」と見えると。