※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2015年12月24日

12月24日(木曜日) 少しことさめて(徒然草)



 こんばんは。

 朝の天気予報では最高気温16℃となってました。
 確かに今日は暖かかったです。


原文『徒然草』全巻より

・ 第十一段

 神無月(かみなづき)の頃、栗栖野(くるすの)といふ所を過ぎて、ある山里に尋ね入る事侍りしに、遙かなる苔の細道をふみわけて、心細く住みなしたる庵あり。木の葉に埋(うず)もるる筧(かけい)の雫ならでは、露おとなふものなし。閼伽棚(あかだな)に、菊・紅葉など折りちらしたる、さすがに住む人のあればなるべし。

 かくても在られけるよと、あはれに見る程に、かなたの庭に大きなる柑子(こうじ)の木の、枝もたわゝになりたるが、まはりを嚴しく圍ひたりしこそ、少しことさめて、この木なからましかばと覺えしか。


 これ、参考書にも出てたな。
 閼伽棚(あかだな)の解説が「水桶をおいて、仏に供える水や花などを取り扱う棚。仏具などをすすいだりもする」とある。
 絵もついてて、すのこ状になってて水切りができるのかな?
 ネットでは画像があるんだろうか?
 おお、あるある。

元興寺 閼伽棚
 
仁和寺の閼伽棚

 でもって上のリンクには「ラテン語の「aqua(水)」の語源との説もあります。」だって。
 めっちゃ面白い。
 いい時代だなあ・・・


 でまあ、本文は、「すごくいい感じだと思ってたのに、みかん(の実が盗られないよう)に厳重な囲いをしてるのが興ざめだ」と。

 そういえば、神戸市の兵庫の和田岬には、昔大きなミカンの木があって、旅人が自由にとって食べていいことなっていた、という話が残ってる。そういう話が残ってるってことは、昔から「とっちゃダメ」というのは常識(?)になってたのかな?

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2015年12月23日のつぶやき
















































































































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2015年12月23日

12月23日(水曜日) 家居のつきづきしく、あらまほしきこそ(徒然草)



 おはようございます。

 曇りです。
 天気予報は曇り後雨。
 最高気温14℃。最低8℃。
 ここ何日かは14℃で続いてますね。
 ちなみに旭川の最高気温は−1℃で、最低気温はー13℃。


原文『徒然草』全巻より

・ 第十段(前半のみ)

 家居のつきづきしく、あらまほしきこそ、假の宿りとは思へど、興あるものなれ。

 よき人の、長閑(のどやか)に住みなしたる所は、さし入りたる月の色も、一際しみじみと見ゆるぞかし。今めかしくきらゝかならねど、木立ちものふりて、わざとならぬ庭の草も心ある樣に、簀子(すのこ)・透垣(すいかい)のたよりをかしく、うちある調度も昔覚えてやすらかなるこそ、心にくしと見ゆれ。


 この後は、悪い例が出てきます。

 家というものは調和がとれていて、こうあればいいというのがいい。(人間には生前も死後もあるのだから)生きている間の仮の住み家とはいえ、興味深いものであるよ。

 「調和がとれている」というのは、住んでいる人と、ということかな?
 それとも全体として、ということかな。
 まあ、どっちでもあるか。
 とにかく贅を尽くしてたり、おおらかじゃないというか、ケチくさいのは良くない、みたいなことが後半には書かれてるな。


つきづき−・し 形容詞シク活用
http://kobun.weblio.jp/content/%E3%81%A4%E3%81%8D%E3%81%A5%E3%81%8D%E3%81%97
   似つかわしい。ふさわしい。
   調和がとれている。しっくりしている。
   注意 何と調和がとれているのかは、
      省略されていることが多いので
      補って訳すとよい。
 
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2015年12月22日のつぶやき








































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2015年12月22日

12月22日(火曜日) 女は髪のめでたからんこそ、人の目だつべかめれ(徒然草)



 おはようございます。

 YAHOO!で見る天気予報は晴れ時々曇り。
 最高気温は14℃で(+4)となってますが、これは例年より4℃高い、という意味かな。
 昨日も14℃だったし。私、後ろの(+4)とかいうのは「前日より4℃高い」かと思ってたけど、それだと話が合わないもんなあ。


原文『徒然草』全巻より
http://www.geocities.jp/rikwhi/nyumon/az/turezure_zen.html

・ 第九段

 女は髪のめでたからんこそ、人の目だつべかめれ。人の程、心ばへなどは、もの言ひたるけはひにこそ、物越(ものご)しにも知らるれ。

 事に觸れて、うちあるさまにも、人の心をまど(惑)はし、すべて女の、うちとけたる寝(い)も寝(ね)ず、身を惜しとも思ひたらず、堪ふべくもあらぬ業にもよく堪へ忍ぶは、たゞ色を思ふがゆゑなり。

 まことに、愛著の道、その根深く、源遠し。六塵(ろくぢん)の樂欲(ごうよく)多しといへども、皆 厭離(えんり)しつべし。その中に、たゞ、かの惑ひ(=色欲)のひとつ止(や)めがたきのみぞ、老いたるも若きも、智あるも愚かなるも、変はる所なしとぞ見ゆる。

 されば、女の髪筋を縒(よ)れる綱には、大象(だいぞう)もよくつながれ(=『大威徳陀羅尼經』にあり)、女のはける足駄にて造れる笛には、秋の鹿、必ず寄るとぞ言ひ傳へ侍る。自ら戒めて、恐るべく愼むべきは、この惑ひなり。


 第八段で色欲に言及し、第九談で具体的に「髪の毛」がいいのでは、って言ってるわけね。
 しかし、昔の宮中の人だと、長く伸ばしてるだけに思えるけれど、いろいろとヘアスタイルがあったのかな?
posted by kingstone at 06:36| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする