こんばんは。
朝の天気予報では最高気温16℃となってました。
確かに今日は暖かかったです。
原文『徒然草』全巻より
・ 第十一段
神無月(かみなづき)の頃、栗栖野(くるすの)といふ所を過ぎて、ある山里に尋ね入る事侍りしに、遙かなる苔の細道をふみわけて、心細く住みなしたる庵あり。木の葉に埋(うず)もるる筧(かけい)の雫ならでは、露おとなふものなし。閼伽棚(あかだな)に、菊・紅葉など折りちらしたる、さすがに住む人のあればなるべし。
かくても在られけるよと、あはれに見る程に、かなたの庭に大きなる柑子(こうじ)の木の、枝もたわゝになりたるが、まはりを嚴しく圍ひたりしこそ、少しことさめて、この木なからましかばと覺えしか。
これ、参考書にも出てたな。
閼伽棚(あかだな)の解説が「水桶をおいて、仏に供える水や花などを取り扱う棚。仏具などをすすいだりもする」とある。
絵もついてて、すのこ状になってて水切りができるのかな?
ネットでは画像があるんだろうか?
おお、あるある。
元興寺 閼伽棚
仁和寺の閼伽棚
でもって上のリンクには「ラテン語の「aqua(水)」の語源との説もあります。」だって。
めっちゃ面白い。
いい時代だなあ・・・
でまあ、本文は、「すごくいい感じだと思ってたのに、みかん(の実が盗られないよう)に厳重な囲いをしてるのが興ざめだ」と。
そういえば、神戸市の兵庫の和田岬には、昔大きなミカンの木があって、旅人が自由にとって食べていいことなっていた、という話が残ってる。そういう話が残ってるってことは、昔から「とっちゃダメ」というのは常識(?)になってたのかな?