おはようございます。
まだ真っ暗。
天気予報を見ると、「曇り」ですね。
庭
三好達治
太陽はまだ暗い倉庫に遮ぎられて、霜の置いた庭は紫いろにひろびろと冷めたい影の底にあつた。その朝私の拾つたものは凍死した一羽の鴉であつた。かたくなな翼をつむの形にたたむで、灰色の瞼まぶたをとぢてゐた。それを抛げてみると、枯れた芝生に落ちてあつけない音をたてた。近づいて見ると、しづかに血を流してゐた。
晴れてゆく空のどこかから、また鴉の啼くのが聞えた。
「つむ」というのは「紡錘」のことだと思うのだけど。
「紡錘車(スピンドル)」より

「羽をつむの形にたたんで」というのは、少しふくらみがありながら閉じているってことか。
鴉(からす)が死んでるってことはよほど大きな庭なのかな。
それを手で持って、羽を広げたり、投げたりしてる・・・
まあ「好奇心溢れた」と言ってもいいし、「子どもっぽい」と言ってもいいだろうな。
なお、モンテッソーリの教具にも「つむ棒」というのがあります。