※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2015年09月18日

9月18日(金曜日) アヴェ・マリア(三好達治「測量船」より)


 おはようございます。

 青空と雲の塩梅・・・晴れかな?

 今日は三宮で研修。

アヴェ・マリア
         三好達治
 鏡に映る、この新しい夏帽子。林に蝉が啼いてゐる。私は椅子に腰を下ろす。私の靴は新しい。海が私を待つてゐる。

   私は汽車に乗るだらう、夜が来たら。
   私は山を越えるだらう、夜が明けたら。

   私は何を見るだらう。
   そして私は、何を思ふだらう。

   ほんとに私は、どこへ行くのだらう。

 窓に咲いたダーリア。窓から入つて来る蝶。私の眺めてゐる雲、高い雲。

   雲は風に送られ
   私は季節に送られ、

 私は犬を呼ぶ。私は口笛を吹いて、樹影に睡つてゐる犬を呼ぶ。私は犬の手を握る。ジャッキーよ、ブブルよ。――まあこんなに、蝉はどこにも啼いてゐる。

   私は急いで十字を切る、
   落葉の積つた胸の、小径の奥に。

   アヴェ・マリア、マリアさま、
   夜が来たら私は汽車に乗るのです、
   私はどこへ行くのでせう。

   私のハンカチは新しい。
   それに私の涙はもう古い。

   ――もう一度会ふ日はないか。
   ――もう一度会ふ日はないだらう。

 そして旅に出れば、知らない人ばかりを見、知らない海の音を聞くだらう。そしてもう誰にも会はないだらう。


 最近は三好達治の詩につっこみばっかり入れてて、「うんなら転載すんなよ」な話やなあ、と。
 ここいいじゃん、ってのを見つけないとなあ・・・
 なんとなく言葉は頭の中でころがしたいのがおおい。
 ここちいいと言ったらいいのかな。
 内容はベタな自分探しやなあ・・・(いや、これはつっこみではなく、年齢相応だとは思う。少なくとも現代なら。当時でもたくさんおられたのかな?)
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2015年09月17日のつぶやき






























































































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2015年09月17日

9月17日(木曜日) Enfance finie(三好達治「測量船」より)


 おはようございます。
 
 雨です。



Enfance finie
         三好達治
 海の遠くに島が……、雨に椿の花が堕ちた。鳥籠に春が、春が鳥のゐない鳥籠に。

    約束はみんな壊れたね。

    海には雲が、ね、雲には地球が、映つてゐるね。

    空には階段があるね。

 今日記憶の旗が落ちて、大きな川のやうに、私は人と訣わかれよう。床ゆかに私の足跡が、足跡に微かな塵が……、ああ哀れな私よ。

   僕は、さあ僕よ、僕は遠い旅に出ようね。


「Enfance finie」をグーグル翻訳にかけたら「小児終了」と出た。
「児童期のおしまい」みたいなことで、「大人にならなきゃ」「大人になれよ」みたいなことになるのかな。
いや単に「大人の始まり」か。
「春が鳥のゐない鳥籠に」意味深?いや、書いてるままやな・・・で、それについて
「ああ哀れな私よ」哀れなだけかな?そこどまりかな?
posted by kingstone at 08:49| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月16日のつぶやき




































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