私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2015年05月11日

5月11日(月曜日) 山の夕陽の墓地の空海へかたぶく(尾崎放哉)


 おはようございます。

 快晴です。


山の夕陽の墓地の空海へかたぶく
尾崎放哉「尾崎放哉選句集」より
須磨寺太子堂の堂守時代(1924年大正13年)の句。

 この「空海」は「そらうみ」であって「くうかい」じゃないやろな。
 須磨寺は、須磨の海から山に上がっていく中腹にあるので、「空海へかたぶく」という表現が出てきていると思う。
 なお、須磨寺はもともとは真言宗のお寺。
 現在は独立して大本山須磨寺。

須磨カルタを歩く

の中に、2枚、須磨寺の写真がありますが、裏が山だというのはわかるけど、山の中腹、というのはわかりにくいかもしれない。

posted by kingstone at 07:34| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「座らせなくていい」「座らせたよ」

 先日、あるスタッフさんから

「児童発達支援で、朝の会をやってる時、イスに座れずにウロウロする子がいるんですが、それでもいいんでしょうか」

と尋ねられて

「座らせなくていいよ」

と即答しました。

「座ってくれないってのは、こちらが子どもに『座って注目しよう』と思えるだけのものを提示してないからだけなんだから」

と。

 でも、私、スタッフさんたちから

「時によって言うことが違う」

と不評を買うことがあるのですが、「座る」「座らない」についても、私が子どもに「座ってもらった」こともあったよな、とこんなことを思い出しました。

 で、次回のソワサポートでの研修のさいに参考資料としてお配りしようと思いました。これはエントリ「卒業式練習でのA君への対応への質問と回答」を少し短くしてA4用紙で2ページ、つまりA3一枚にまとめ直したものです。

 PDFファイルにしてダウンロードできるようにしました。
 また下にテキストでも公開しておきます。


「イスに座ってもらった話」PDFファイル(ダウンロードできます)

ーーーー
                      20150515
参考資料 イスに座ってもらった話
                      kingstone


2000年3月の知的障害養護学校卒業式練習での話

エピソード
 卒業式練習で立ち歩いていたA君。
 担任が「だめ。すわりなさい」と言っても効果はありません。
 そこで私が式次第を終わったところまで線を引いて消し、後どれだけあるかを示し、座っている人の絵を描いて下に「すわります」と書き、そこを指さすと、A君は「すわります」と発声し、それからは座っていました。


Q.1 担任とA君の関係があまりできておらず、KING STONEさんとA君の関係ができていたからでしょうか。

A.1 違うと思います。

 私は昨年度、一昨年度の担任でした。その頃はA君、比較的私にぴったりついていることが多かったです。今年度の担任さんは彼と関係を作るべく、少し空いている時に一緒に楽しく遊んだりし、すごくA君といい関係を作っています。A君はこの担任さんが大好きなようです。
 いろんな場面で担任さんを捜してA君が寄って行く様子はよく見られます。
 つまり関係は担任さんの方が私よりよほどいい関係ができていると思います。


Q.2 KING STONEさんは関係を重視しませんか。

A.2 いいえ。私は最近さぼっていますが、カウンセリングの学習と体験を重ねて来ました。そしてその中で唯関係論的な信念を持つようになりました。
 「関係が全て」つまりたいへん重視しています。


 受容と言い、共感的理解と言います。(わっ、この言葉出しちゃった(笑))
 しかしこちらがいくら受容したつもり、共感的理解をしたつもりでも、相手にそれが伝わらなければ関係なんてできません。
 相手に伝わる手段で相手に伝えないことには関係もできないのです。

 相手に伝わるためには、例えば音声言語での情報処理がどちらかというと苦手だ、視覚的な情報処理にすぐれている、とかいう本人の特性がわかって
いる必要があります。

 また関係が全てと言っても「俺の言うことを聞いていれば大丈夫。わけがわからなくてもじっとしていろよ」という関係の利用の仕方はおかしいと思います。

 さらに、関係ができていたとしても、やって欲しいことがあった場合、相手にわかるように伝えてくれなければ、動きようがありません。

 例えば全盲の方に墨字(普通に書いた字)のプリントをひらひらさせ、「この通りにやってね」と言って全盲の方が動けるでしょうか。

 聾で口話が取れない方に身ぶりもなしで音声言語だけで「この通りにやってね」と言って聾の方が動けるでしょうか。

 この例えを自閉症の方に適用した時にむつかしいのは、自閉症の方の場合、音声言語がどれだけ理解できるか、は一人一人大きく違うし、また一人の方でも時と場合によって変化するということです。もちろん視覚的なものでも文字・絵・写真・半具体物・具体物などの理解がどうかも一人一人大きく違うわけです。

 ただ一般的傾向として優しく暖かい先生であるほど「この子は音声言語がわかっているのよ」と主張され、視覚支援を使わない傾向が大きいような気がします。一度いろいろと試して頂けたらいいんですけどね。

 私は視覚支援も音声言語も使うし、音声言語を使ってはいけない、と主張しているわけでも、自閉症の方は音声言語が理解できない、と主張しているわけでもないのですが・・・


Q.3 普段からつきあいのある担任さんには甘えが出て、KING STONEさんは外部の人だから言うことを聞いた?

A.3 これはあるかもしれません。ないかもしれません。よくわかりません。


Q.4 なぜKING STONEさんは上記のような行動を取ったのですか。

A.4 A君に見通しが立たず、音声言語で指示されてもわかっていない、と感じたからです。

 あまりA君にとって面白くもなく、よくわかりもしない時間が続くことで立ち歩かなくてはしかたなくなった。だから、目で見て見通しが立つように式次第を示し、終わった所を線で消した。そして座っていて欲しい、というのを伝えるために絵と文字を書き、示したわけです。たぶんそれによって彼は理解し、少しは我慢しようと座っていてくれたのだと思います。

 A君はある程度音声言語の出るお子さんです。
 担任さんだけでなく、周囲の多くの方から「A君は言葉がわかる」というふうに見られます。そしてそれは事実ではあるのです。

 しかし私が見たところ、複雑なやりとりになると音声言語を道具として使うことはむつかしくなります。
 また、やることがなくて退屈してしまったり、刺激が多すぎて混乱したりする場面では、音声言語を理解する能力はより低くなってしまい
ます。

 視覚的な対応は、普段から私はA君によく用いており、効果が上がっていると思っています。その体験があるので私は上記の行動を取ったわけです。私はいつも写真カード・コミュニケーションブック・筆記具各種・メモ用紙、そして今回の場合は拡大した式次第などをウェストポーチに入れて持ち歩いています。

 なお担任さんにはこの1年、お伝えしてはいましたが、つい先日くらいまでは私の言う「視覚支援の必要性」に反発ないし不信を抱いておられました。
 視覚支援グッズを持ち歩くなどということは、よほどその必要性を感じていないと、めんどくさくて
やっていられません。
 しかし今回のことはかなりショックであったようです。翌日はご自分でいろいろ用意しておられました。


Q.5 A君は座っていてうれしそうでしたか?

A.5 おお、すごくいい点の突っ込み。そこが重要な点と思います。

 あまりうれしそうでもありませんでした。
 嫌そうでもありませんでしたが。
 特に面白くもない、というあたりの表情かな。

 ただ、それは歩き回っていても同じだと思います。
 別にうれしくもない。わけがわからず見通しが持てず、不安なだけだと思います。
 卒業式や練習の形そのものを考えないといけないと思っています。(そして、私は校長先生の話などの視覚支援に取り組みました。これは日本全国でも香川大学附属養護に続く早い段階の取り組みでした)


Q.6 担任さんはどう思い感じたのでしょう。

A.6 これはもちろん担任さんに聞いてみないとわかりません。

 ただ見てわかるのは「眉間にしわを寄せて渋面を作った」ということです。これは

   1.そうか、いつもKING STONEさんに言われて
    いるけど、こういうことやったのか。用意し
    てなくて悪かったな。
   2.余計なことしやがって

 とかいろいろ考えることができると思いますが、たぶん1.に近いと思います。翌日はかなりの視覚支援の用意をして下さいましたから。

 なお、これ以降、担任さんは視覚支援に取り組んでくれるようになりました。
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2015年05月10日のつぶやき


































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