大晦日。
天気予報では雨だったのですが、
今の空は、なんかおだやかないい天気そうに見える。
嘆けとて月やはものを思はする かこちがほなるわが涙かな
これ、西行法師なのか・・・
昔から「かこちがほなる」というのが耳に残るというか、印象的でした。意味はわからなかったけど・・・
学研全訳古語辞典
かこち−がほ 【託ち顔】名詞
うらめしそうな顔。不満そうな顔。
ありゃ。そういう意味なのか・・・
確かに「暇をかこつ」って「暇なのを、何かマイナスの意味にとる」だと思ってたけど「暇を恨む」とかなるわけか。
かこ・つ 【託つ】他動詞タ行四段活用活用{た/ち/つ/つ/て/て}
@かこつける。
A恨みごとを言う。嘆く。
B頼る。
解釈
「『嘆きなさい』と月が私にいろいろな思いを起こさせる。(あなたへの)恨み顔で涙が出ることだよ」
西行(さいぎょう、1118年 - 1190年)
平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武士・僧侶・歌人。
父は左衛門尉・佐藤康清、母は監物・源清経女。
同母兄弟に仲清があり、子に隆聖、女子(単に西行の娘と呼ばれる)
がある。俗名は佐藤 義清(さとう のりきよ)。
1137年に鳥羽院の北面武士としても奉仕していたことが記録に残る。
1140年23歳で出家して円位を名のり、後に西行とも称した。
西行と清盛 五味文彦著
もずらいとさんのコメント
嘆けとて月やはものを思はする かこちがほなるわが涙かな
>解釈
>「『嘆きなさい』と月が私にいろいろな思いを起こさせる。(あなたへの)恨み顔で涙が出ることだよ」
これは途中がkingstone説とその他の説と両方が掛けてあるという説のある部分があります。
嘆けとて月やはものを思はする → ほぼ解釈どおりですが係助詞「やは」は「や」+「は」の組み合わせ語で反語となります。なので「『嘆きなさい』と月が私にいろいろな思いを起こさせるのだろうか,いやそうではない」となります。
かこちがほなる → ここが3説あります。kingstoneさんのように「嘆く・恨めしい」系と「かこつ」で調べたように「かこつける = 月のせいにする」説と,どちらも掛けているんだという説です。
わが涙かな → 解釈のとおりです。
ですので,両方掛けている説だと「『嘆きなさい』と月が私にいろいろな思いを起こさせるのだろうか,いやそうではない。(本当は恋への嘆きのためなのに)月が物思いをさせるかのように私に涙をながさせるのだよ」という意味になります。
本当の意味がどれかはわかりませんが,自分の好きな解釈をすれば良いのだと思います。
もずらいとさん、どうもです。
>係助詞「やは」は「や」+「は」の組み合わせ語で反語
>となります。なので「『嘆きなさい』と月が私にいろいろな
>思いを起こさせるのだろうか,いやそうではない」となります。
う〜〜ん、これも何度も教えて頂いてると思うけど、未だにちゃんと使えていないというか解釈できていないなあ・・・
>月のせいにする
こっちのほうがリアルな感じがしますね。