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2014年11月20日

11月20日(木曜日) あはれともいふべき人は思ほえで 身のいたずらになりぬべきかな (謙徳公)

 おはようございます。

 う〜〜ん、隙間はあるけど、雲はいっぱいあるから曇りか?


あはれともいふべき人は思ほえで 身のいたずらになりぬべきかな

 これも、「今の時代の言葉の意味」で、ついつい解釈しそうになるけど、やってみると??でよくわからなくなる。

学研全訳古語辞典
あはれ
 [一]感動詞
    ああ。あれ。
    出典源氏物語 夕顔
    「あはれ。いと寒しや」
     [訳] ああ。ひどく寒いことだ。
 [二]名詞
    @しみじみとした趣。しみじみとわき上がってくる気持ち。
     出典新古今集 秋上
     「心なき身にもあはれは知られけり鴫(しぎ)立つ沢の秋の夕暮れ」
    A寂しさ。悲しさ。
     出典源氏物語 橋姫
     「木の葉の散りかふ音、水の響きなど、あはれも過ぎて、
      もの恐ろしく心細き所のさまなり」
      [訳] 木の葉が散り乱れる音や、水の流れの響きなど、
      寂しさも通り越して、何か恐ろしく心細いあたりのようすである。
    B愛情。人情。情け。
     出典徒然草 一四二
     「子ゆゑにこそ、よろづのあはれは思ひ知らるれ」
      [訳] 子(を持つこと)によってこそ、すべての
      (人の)情けは思いあたって理解できるのだ。

「思ほえ」これは「おもほゆ」の未然形だから「まだ〜ない」だよな。
こちらだと「思いがけなく」という意味もあるか。


いたづら・なり 【徒らなり】形容動詞ナリ活用
         活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
   @つまらない。むなしい。
    出典古今集 春下
    「花の色は移りにけりないたづらに
     わが身(み)世(よ)にふるながめせし間(ま)に」
   A無駄だ。無意味だ。
    出典徒然草 二三六
    「上人(しやうにん)の感涙いたづらになりにけり」
     [訳] 上人が感激のあまりに流した涙は無意味になってしまった。
   B手持ちぶさただ。ひまだ。
    出典土佐日記 一・一八
    「舟も出(い)ださで、いたづらなれば、ある人の詠める」
     [訳] 舟も出さないでいて、手持ちぶさたなので、ある人が詠んだ歌。
   C何もない。空だ。
    出典更級日記 富士川
    「入り江のいたづらなる州(す)どもに」
     [訳] 入り江の何もない州に。

 恋愛の歌だと思っていたけど、違うのかな?やっぱり恋愛かな?

解釈
「趣深い人だなあと思っていた人が思いがけなく死んでしまった。私はむなしくなってしまった」

 で、この「趣深い人」というのが、同性の友達(尊敬する人)なのか、異性の恋人なのか・・・なんか前者のような気がしてきた。


謙徳公・・・藤原伊尹の諡号
藤原伊尹(ふじわら の これただ/これまさ924年ー972年)
   平安時代中期の公卿。
   右大臣藤原師輔の長男で、妹の中宮・安子が生んだ冷泉天皇、
   円融天皇が即位すると栄達し、摂政・太政大臣にまで上り詰めた。
   しかし、その翌年に早逝。子孫は振るわず、権勢は弟の兼家の家系に移る。

   「来歴」のところを読んでたら、いろいろ権力争いまっただ中の人だったんだなあ・・・
   「逸話」のところに、出世が早くて恨みを買って生霊から祟りを受けたってある・・・


もずらいとさんからのコメント

あはれともいふべき人は思ほえで 身のいたずらになりぬべきかな

>「趣深い人だなあと思っていた人が思いがけなく死んでしまった。私はむなしくなってしまった」

 今回は突っ込み所満載ですね。

あはれとも → 「あはれ(気の毒)」+格助詞の「と」+係助詞「も」で合わせて「ということを」あるいは「ということも」

いふべき人は → 「言ふ(言う)」+推量の助動詞「べし」の連体形+「人は」で「言ってくれそうな人は」

思ほえで → 「思ふ」の語幹+「ほ(秀)」で「思う」を際立たせています。否定の副詞「え」+接続助詞「で」。通して「思いつかない」


身のいたずらに → 「我が身がいたづらに(むなしく)」

なりぬべきかな → 「なってしまうだろうよ」

ということで「私を気の毒だと思ってくれる人は誰もいそうにない(そんな人は思い出せない)。わたしはこのままむなしく死んでいってしまうことであろうよ」となります。

建徳公は諱(死んだ後の呼び方)で,生前の名は藤原伊尹(これただ)です。摂政にまでなった人で,この歌は手紙を出したのに返事をくれない女性に出した催促状ないしあてつけ(当時はそうやって死んだら絶対祟ると思われていた)のようなものだったそうです。



もずらいとさん、どうもです。

>今回は突っ込み所満載ですね

ありゃまあ。
私には珍しく、文法もあれこれ調べたのに・・・^^;
で、「あはれ」って、今では「気の毒」とか「かわいそう」とかいう意味に使うけど、古典では違う意味なんだよ、とずっと言われてるってのが頭にあったのに、

>「あはれ(気の毒)」

なんとまあ・・・

>手紙を出したのに返事をくれない女性に出した催促状ないしあてつけ
>(当時はそうやって死んだら絶対祟ると思われていた)

こわーーっ、と言うか、すごく「嫌な奴」ですね・・・

posted by kingstone at 07:13| Comment(1) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月19日のつぶやき






















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