6時前ですが、まだ暗いですね。
昨日の天気予報では、今日は雨でしたが。
みかの原わきて流るるいづみ川 いつ見きとてか恋しかるらむ
木津川 中流 みかの原を流れる泉川 京都府木津川市(旧相楽郡加茂町〜山城町域)
このエントリはわかりやすい。
そうか。「みかの原」は加茂町(京都府木津川市加茂町)のことで、そこを流れる木津川が「いづみ川」なのね。
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解釈としては
「みかの原にわき出て流れるいづみ川を、いつ見たのでしょう。もう昔のことで、忘れてしまいました。それでもいづみ川が恋しいように、あなたのことが恋しいのです」
くらい?
藤原兼輔(877年 - 933年)
平安時代中期の公家・歌人。藤原北家、右中将・藤原利基の六男。
官位は従三位・中納言。また賀茂川堤に邸宅があったことから
堤中納言とよばれた。三十六歌仙の一人。
小倉百人一首では中納言兼輔。
あれ?堤中納言って聞いたことあるなあ・・・
Wikipediaの系譜を見ると、紫式部のひいおじいさんにあたる。
もずらいとさんからのコメント
この歌の出典は新古今集ですから技巧系の歌です。
わきて → 「湧きて」と「分きて」の掛詞。「湧きて」は「いづみ」の縁語にもなります。
いづみ川 → 実在する「いづみ川」と「いつ見」の掛詞で構造上は「みかの原わきて流るる」が「いつ見(たのだろうか)」の序詞になっています。
と言うわけで,意味は
みかの原を分けて湧いて流れる「いづみ川」の「いつ見」の言葉のように「いつ(あなたのことを)見たのだろうか(いや,見ていない)」とあなたを見てもいないのに(いろいろな噂で)あなたをこんなにも恋しく思うのでしょうか。
です。当時,女性はまず家を出ないし男性と接触しないので,男の方も「あそこの家の娘は美人らしい」とか噂話が飛び交います。それを踏まえないとただのアブナい歌になってしまいます。
もずらいとさん、どうもです。
>「湧きて」と「分きて」
>実在する「いづみ川」と「いつ見」
ほんまめっちゃ技巧系なんですね。
>あなたを見てもいないのに
うわっ。
一度は会ってるのかと思ってた・・・
会ってなくても、歌のやりとりはしてるとかなら理解できるのですが・・・
(ネット恋愛ってそんなもんですやん)
>それを踏まえないとただのアブナい歌
恋愛事情って、時代が違うと、
今では「アブナい」になるものって多いですよね。