快晴です。
滝の音は絶えて久しくなりぬれど 名こそ流れてなほ聞こえけれ
これも簡単そう。
解釈。
「(水が涸れ、流れが絶えて)滝の音は、聞こえなくなって長い時間が経つけれど、あなたを恋しているという私の名前は、ちまたに流れていき、みんなの噂になってしまった」
大納言公任(ふじわら の きんとう、966年ー1041年)
平安時代中期の公卿・歌人。
関白太政大臣藤原頼忠の長男。
小倉百人一首では大納言公任。
(やっと1000年代半ばまで生きた人が出てきた)
逸話のところを見ると、いろんな逸話のある人なんだな。
「『この辺りに若紫は居られませんか』と声をかけた」という
話は聞いたことがあったな。
もずらいとさんのコメント
>「(水が涸れ、流れが絶えて)滝の音は、聞こえなくなって長い時間が経つけれど、あなたを恋しているという私の名前は、ちまたに流れていき、みんなの噂になってしまった」
考えすぎです(^^)。
上の句はそのとおりです。下の句はもっと素直な話です。
>名こそ → その往事の評判は
>流れて → 流れ伝わって 「滝」なので縁語の「流れて」を使っています。
>なほ聞こえけれ → 今でも聞こえてくるよ。「今もなお」の「なほ」です。滝の「音」なので「聞こえ」と縁語を使っています。
ですから「この滝の水音は聞こえなくなって久しいけど,その名高い評判は今もなお伝わっていることだよ」という意味です。
1・2句は「た」,3・4(「なこそ」「ながれて」とさらに「な」を増やしている)・5句は「な」で始まり,リズムを作っています。
これは京都の大覚寺という嵯峨上皇の離宮にあった寺で,上皇の没後一世紀近く経って荒れてしまって昔は流れていた庭園の滝の跡を忍んで詠んだ句といわれています。
もずらいとさん、どうもです。
>考えすぎです(^^)
ありゃまあ、恋の歌じゃなかったんですか・・・
「忍ぶれど・・・」とか「恋すてふ・・・」とかの系列かと思ってました・・・