昨夜は、すごい稲光が光ってました。
徳島では竜巻注意報が出てました。
今来むといひしばかりに長月の 有明の月を待ち出でつるかな
Wikipediaによると
素性(そせい、生年不詳 - 910年)
平安時代前期から中期にかけての歌人・僧侶。
桓武天皇の曾孫。遍照(良岑宗貞)の子。
俗名は諸説あるが、一説に良岑玄利(よしみねのはるとし)。
三十六歌仙の一人。
遍照が在俗時代の子で、遍照が出家する時に一緒に出家させられたみたい。しかし、貴族が出家するさいは、どんなふうに勉強(?)したんだろう?僧侶には僧侶としての常識みたいなものもあるだろうし・・・この場合、比叡山に入ったということではないもんな。門跡寺院というのを建ててもらうとしても、それを運営していく知識・技術も必要だろうし。
語源由来辞典
長月 陰暦で9月のこと。
新暦の10月上旬から11月上旬(ちょうど今だ!)
コトバンク
大辞林 第三版
有明の月 ありあけのつき
夜が明けて,なお空に残っている月。有明月。
「あさぼらけ−と見るまでに吉野の里に降れる白雪/古今 冬」
「なお空に残っている月」ということで、画像を検索してみても、満月から少し欠けてきた大きめのものが多いですね。もうすぐ新月になる、という頃のものは言わないみたいやな。
う〜〜んと
「あなたが今来ると言ったから、長月(10〜11月)の長い夜(長月だし・・・)を寝ずに待っていたのに、あなたは来ず、ついに寝ないで一晩中起きていて、有明の月(夜明けの月)を待ってたことになったじゃない。(どうしてくれるのよ)」
みたいな意味か。
もずらいとさんからのコメント
意味はkingstoneさんの書かれているとおりです。補足するとすれば,通い婚の時代ですから男性が女性の気持ちになって歌ったもので,この技法はこの当時はやったものでもありました。また,普通の解釈はkingstoneさんのように「寝ないで一晩中起きていて」ですが,藤原定家は「待ち続けているうちに長月の有明の月を待つことになってしまいました」と「数ヶ月」待ったという豪快な解釈をしています。
もずらいとさん、どうもです。
>通い婚の時代ですから
>男性が女性の気持ちになって歌ったもの
あっ、そうか。
「通い婚」のこととか習ってましたが、すっかり忘れてました。
「男性が女性の気持ちを歌う」ってのは演歌でよくあるな。
>藤原定家は「待ち続けているうちに長月の有明の月を待つことになってしまいました」
これは豪快だ。
で、「長い月日を」みたいなのにも掛けてるんだろうし。