真っ暗で天気はわかりません。
治療後なので、昨夜はいつもの薬が飲めず。
すると、あまり眠れず、また「いくら努力しても物事が悪い方へ行く」系の悪夢(?まではいかないけど)を見ました。
で、前回はめちゃ痛かったのが、今回は全然痛くないなあ、と思ってたのが、ちゃんと痛くなってきた・・・^^;
立ち別れいなばの山の峰に生ふる まつとし聞かば今帰り来む
この歌は昔から、「技巧がとってつけたようで面白くない」と思ってました。
「立ち別れいなばの山の峰に生ふる」で「松(待つ)」を引き出してくるわけだけど・・・
(で、「立ち別れ」と別れてたことも出てくるし)
「待ってると聞いたので帰って来たよ」
それこそ「押し付けがましい」と言うか、すけべ親爺の顔が浮かんで来るというか・・・
権力のある者の傲慢さを感じてしまう。
しかし「君がため春の野に出でて若菜摘む わが衣手に雪は降りつつ 」だと、そんな押し付けがましさは感じないなあ。
Wikipediaによると
在原 行平(ありわら の ゆきひら、818年 - 893年)
平城天皇の第一皇子である弾正尹・阿保親王の次男(または三男)。
在原業平の兄。
(へえ、業平のお兄ちゃんか)
当時の藤原氏以外の官吏としては、比較的順調な昇進ぶりを示し、
特に民政に才を発揮した。
(天皇の孫でも、藤原氏にはたいていは出世で負ける、ってことか・・・)
この歌について「現代において、いなくなった飼猫の帰還を願う猫返しのまじないとしても、伝えられ親しまれている」だって。
もずらいとさんからのコメント
この歌も技巧が凝らされてます。この歌は在原行平が因幡守に任じられて送別の宴で歌ったとされています。
立ち別れ→「もうお別れの時です」という意味です。「立ち」は「別れ」を強調するための言葉です。
いなばの→これは任地の「因幡国」とそこにある山の「稲羽山」と「往なば(行ってしまったら)」の三つが掛詞になっています。
まつ→「松」と「待つ」の掛詞です。
意味としては「もうお別れの時で行かねばなりませんる(しかし)因幡国の稲羽山に生える松ではありませんが,あなたが「待っています」といってくれれば,私はすぐにでも帰ってきましょう」
実際にはすぐに帰ってこられるわけはないので,「必ず戻ってきますからそれまで私を忘れず待っていてください」という気持ちを歌にしたということです。
もずらいとさん、どうもです。
>在原行平が因幡守に任じられて送別の宴で歌ったとされ
>実際にはすぐに帰ってこられるわけはないので
なるほど。
特定の女性に向けて
「お前のために帰ってきたよ」
という歌ではなく、送別会の時にみんなに向けて
「みんな、帰って来るから、待っててね」
という気持ちを詠んだ歌なんですね。