快晴。寒い・・・
秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ(天智天皇)
学研全訳古語辞典
かり−ほ 【仮庵・仮廬】名詞
「かりいほ」に同じ。
かり−ほ 【刈り穂】名詞
刈り取った稲の穂。
う〜〜ん、下の意味だと思ってたけど、上の意味もあるのか。どっちだろう。
とま 【苫】名詞
菅(すげ)・茅(ちがや)などの草を編んで薦(こも)
のように造ったもの。雨露を防ぐために、小屋の屋根
にふいたり、船の上部を覆ったりするのに使う。
出典後撰集 秋中
「秋の田のかりほの庵(いほ)のとまを粗(あら)み」
[訳] ⇒あきのたのかりほのいほの…。
これは『尋常小学読本唱歌』の「我は海の子」で「とまや」が出てくるので覚えた。
我は海の子白浪の
さわぐいそべの松原に
煙たなびくとまやこそ
我がなつかしき住家なれ
うわわわわ・・・・ここで時間切れ・・・・
もずらいとさんからのコメント
この歌は天皇が作ったのではなく,けっこう評判の良かった無名の歌を天皇の歌にしてしまったと言われてます。というのもねいくら1400年前でもそんな庵に天皇がいることはないであろうということで。
もずらいとさん、どうもです。
>いくら1400年前でもそんな庵に天皇がいることはないであろう
う〜〜ん、しかし、「我は海の子」に出てくるみたいに、夏の海水浴の時期だけの小屋掛け、みたいな感じで、稲刈りが終わったあと、その藁を使ってちょっとした庵を作り、ハイキングみたいに利用する、なんてことはなかったのかなあ・・・
あと、「あらみ」がわからないなあ。
「あらむ」が変化したのかと思ったけれど、「あらむ」だと、意味が通らないし・・・
もずらいとさんからのコメント
>あと、「あらみ」がわからないなあ。
「とまをあらみ」というのは「苫(の屋根の編み方)が粗いので」
と言う意味です。
ってことは、「苫を粗く編んじゃったので私の服の腕の先の方は露に濡れてしまう」ということか。密に編んでれば、露に濡れることはないもんな。
あっ、なんか一首、すっきりわかってきたかな。