で、今に当てはめるとどうなるだろう、と考えてPDFにまとめてみました。
ここには私の編集や、原文にない文言も入っています。(少ないですが)
またマチートさんご自身の考えは、ここからさらに進んで、当時と違っているかもしれません。
ですから文責は私にあります。
PDFにリンクを貼り、またテキストの文はこちらのエントリの下に出しておきます。(図はテキストにしてます)
マチートさんの「個別教育計画の奥深さ」(1996)を今に当てはめて(PDF注意)
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※kingstone注 ここで言う「個別教育計画」は現在の「個別の支援計画」
あるいは「個別の指導計画」と読み直して下さい
組織の目標 と 利用者個人の目標
組織の目標
1.代表者の思想・理念
2.各組織の設立経過
3.法的な根拠(公的な財源の使い方)
4.自治体のサービスメニューの中でのバランス
※これがスタッフの業務範囲を規程する
利用者個人の目標
1.本人の希望
2.現行の生活スタイル
3.能力障害の程度
4.周囲のサポート体制
※一人ひとりの将来像と密接にかかわる
※スタッフの業務の範囲を超えるものもたくさん存在する
個別の支援計画について
迷信(過去の教育・心理的な発想)
「対象者の現在ならびに過去の詳細な分析結果から、論理的に目標が設定できる」
目標とは、将来のこと。将来は、明確な因果関係が存在し確実に予想されるということ
はありえない。不確実である。
不確実な情報の収集のために
1)現行の福祉・教育システム内での近未来のライフスタイルの選択肢をいくつか提案する
2)当事者・家族・スタッフが夢を主張する場をもつ
3)抽象的な夢を整理できる切り口(例:経済的な評価・人的な資源etc.)
スタッフと家族、あるいは他機関の援助者がチームを組んでサービスを提供することが、
何よりも良いことだと信じ込めないと目標は作れない(例、人の意見より自分の思想・
流派を守ることを大切にするなどになると失敗する)。日常顔を合わさないメンバー間で、
共通の方向性に向かってサービスを展開するには、個人個人の目標なくして考えられない。
具体的な文に落とし込む
・スタッフ間の共通対応の重要性
※しかし・・・
・スタッフ間のコミュニケーションをはかる
(人間関係に頼らずフォーマルにミーティングを行う仕組み)
・スタッフ、家族間のコミュニケーションを取る
(仕組みや形に残る書式(書類))
a.フォーマルなミーティングの場をもつ
b.個別ミーティングにアジェンダを用意する。
(議題・議事日程。これでみとおしを持ち、結論も共通認識して書いておく)
これまでの経過・ 将来の希望
(組織内・外) (組織内・外)
↓
ミーティング
・具体的な指導目標決定
・アプローチの方法決定
↓
実行
↓
評価
↓
ミィーティング
情報収集(評価)→仮説決定→実行→評価