※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2013年09月30日

9月30日(月曜日) 御袖くくりかへりますかの薄闇の欄干夏の加茂川の神(みだれ髪)

 おはようございます。
 早朝覚醒で早起き。

 外は真っ暗です。


ーーー与謝野晶子 みだれ髪よりーーー

臙脂紫

御袖(みそで)くくりかへりますかの薄闇の欄干(おばしま)夏の加茂川の神

【欄干】おばしま。らんかんのことだけど、おばしまと読むんだって、知らなかった。



 新潮文庫



 しかし、kindle(電子書籍)版は無料です!!



 
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「はやぶさ」式思考法 川口淳一郎著



2011年2月13日第1刷発行(私のは第3刷)

減点法をやめて加点法にしよう

 そやなあ。

チェックシートに頼る危険

 しかし、現実はそうではありません。必ずチェックシートに記されていない問題が起き、自分の頭で対処法を獄り出さなければならない状況に出くわします。その時、パッとチェックシートから鱈れられればいいのですが、たいていの人にはそれができません。どこかに書いてあるのではないかとチェックシートを何度もめくり返すことになります。その問に時間だけがどんどん流れていき、タイミングが失われる……。

 これは、頼りすぎてはいけない、という話やね。一応書類になったチェックシートみたいなもんはあったほうがいいことが多い。けども臨機応変に離れられることも必要、と。

 で、川口さんは「徒弟修行」を勧めてはるわけです。で、きっとどちらも必要なんやろな。またその「修行」の一環として「仕事を任せる」ことを勧めてはります。その通り。責任もって、やって、できたことから人間、学ぶもんな。しかし失敗した時にトラウマにならないように、と付言もしてはります。そう。

 私、あるスタッフさんとお子さんがいつもトラブルを起こす展開になった時、ものすごく場面を限定し、やり方も伝え、そしてお任せしました。後の部分は全部私が引き受けました。しかし決してそのスタッフさんを「外す」ことはしませんでした。

 そのスタッフさん、「なんか、私、おいしいとこ取りですね」と言ってはりましたが、「それでええねん」と答えました。でスタッフさんにもお子さんにも成功体験を積んでもらう。それを狙っていたわけです。そしてその場面がうまくいったら、また場面数を増やしていく。

 幸いに、思った以上に簡単に、短時間で、まったく私が手を引いていいレベルまで持っていくことができました。


最適化の極意

 松尾弘毅先生の言葉「どっちにするか迷うくらいなら、どっちでもいいんだ」

 なるほど。で、この章の枕が森鴎外の「生田川」という戯曲。万葉集や大和物語の「菟原処女(うないおとめ)伝説」が元になっていて、これは美しい娘・菟原処女が二人の男に言い寄られ、どちらとも決めかねて神戸の生田川に身を投げて死んだ、という伝説。それはあほらしいわなあ・・・

 また「拙速は巧遅に勝る」これも日々実感すること。

「わからないこと」を認識しよう

 川口さんが飛不動や中和神社にお参りしてお札を貰ってきた話は有名ですが、それにふれて

 技術者は、自分がどこまで把握しているか、自信があるか、それはよくわかっているものです。できることできないこと、わかっていることとわからないこと。その境界線をはっきり認識しています。それ故に、境界線を超えてしまったことについては、明確に「わからない」「自分にはどうしようもない」と認識します。
 これは、科学技術という比較的、境界線を引きやすい分野だから相対的に明確化して言えることでしょう。しかし、文科系の学問や人間社会を対象とした研究でも、境界線が引けなかったり、ボケてしまったりすることはあるかもしれませんが、専門家たるもの、熟練者たるもの、みなさん、自分の限界ということは、おそらくかなり手応えでわかっておられるはずです。ですから、同じではないかと思います。
 音信不通になった「はやぶさ」に関して、私たちにわかるのは「通信回復の可能性が60〜70パーセント」ということまででした。それは、想定している条件が正しければであって、そこから先はわかりません。回復するとしたら、それがいつか、帰還の飛行に耐える状態かどうか、まったく見当もつかないわけです。想定が正しいとは、誰も保証してくれないのです。
 私は、そこに境界線、自分たちの努力に限界があるのを認識していました。簡単に言えば「はやぶさ」の状態には、私たちの手の届かない世界に入っている領域があると思ったのです。手の届く世界でできることは、探査機のあらゆる状態を推測・想定して、周波数を網羅的に電波を発信し、「はやぶさ」からの返信を待つこと。そして指令の送達方式をとことん工夫することまでj。あとは祈ることだけでしょう。


 もうこの最後の「あとは祈ることだけでしょう」、めっちゃわかる。
 私も実践ではとことん「具体的な方法」「具体的なやり方」「スタッフさんと共通理解できること」にこだわります。でも・・・後は祈るしかないこと、いっぱいあります。

 仏教説話の「二の矢を受けず」という話も紹介してはります。

 ある時、釈迦は弟子たちに尋ねました。
 「人はみな、美しいものを見れば楽しいと思い、痛い目に遭えば苦しいと感じる。それでは、仏教を学んだ人とそうでない人との差はどこにあるか?」
 弟子たちは答えられず、釈迦に教えを乞います。
「二の矢(箭)を受けず」
 釈迦はそう答えて弟子たちに説明します。
 「仏教を知らぬ者は、楽しい事に出逢うと執着し『もっと』と貪りの念をおこす。苦に出遭うと眠りの感情にとらわれて、いよいよ混迷していく」


 なるほど。仏教を学んだものでも、最初の「楽しい」や「苦しい」はあるわけだ。でも、それに執着したり、もっともっとと貪ったりはしない、と。これは「今、ここ」を大事にしていく、ということでもあるわな。そして過去にとらわれず、未来を思いわずらわない。そういうことやろな。

 なお、最後に川口さんが講演に回った時の印象として、高校生くらいの青年、しかも進学校の子たちが一生懸命ノートに書いたりしているのに「質問しない」ということに対して、それは教育のせいではないか、と書かれています。確かに「質問」というような「周囲に目立つ」ことをしてはいけない、という文化はありそう。

 例えば私は、教育委員会の主催の研修などのさい、疑問に思ったことは質問するようにしていました。たぶん「自分語り」ではなく、短く要点を押さえた質問をしていたと思います。ところが、私が異動希望を出した時、多くの学校の校長が「あのよくしゃべる先生ですね。うちにはいりません」と断ったとか・・・(^_^;)

「質問するということ」

 例え質問であっても「しゃべる」人はよくない、という文化はありそう。

 また私、採用前に実習をかつてやった学校から産休補助代替教諭として声がかかりました。で、4年生くらいの担当になったと思うのですが、わりと行きだして日の浅い時に、教室のテレビの位置がずれていたかなんかで、私が「うんっ」と力を入れて動かそうとしました。そしたら教室の子どもたちが「い・き・り!い・き・り!」とはやし立て始めました。つまり「いきり(息を詰めて力をこめて努力するようなこと。また虚勢を張る、というような意味もある)」はダサい。目立つようなことはダサい。みたいな感じだと思います。

 私はきっちり動かし終えてから、子ども達に向かって「いきることも大事な時があるんだよ」という話をしました。(しかし今気づいたけど「いきる」って「生きる」にもつながるんだな・・・)

 まあ別にそのエピソードのせいでもないかもしれませんが、そのクラスの子達とは、その後、楽しい時間を過ごせました。

 でもほんと「学校文化」そのものもだし、子ども達もだし、「目立つ(質問することを含めて)ことはいけない」というのを身につけていくのかな・・・

ラベル:
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2013年09月29日のつぶやき












































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2013年09月29日

許されざる者 渡辺謙・佐藤浩市出演



 う〜〜む、見ている間、ずっとざらざらした気持ちになる映画でした。
 で、それが監督の狙いなんだろうな。

 どう考えてももとは「チンケな事件」なんだけど、それが実は深いいろいろなことがからみあっててて、途中の殺人、そして最後の大量殺人につながる。あんまりカタルシスにはならない・・・

 まあ、私なんかの仕事も、ある意味、ああいう場所を這いずり回るような仕事なのかもしれない、とか思いながら見てました。

 しかし・・・北海道は広くてでかいですね・・・

 私は元になったクリント・イーストウッドの「許されざる者」を見ていないんですけど、借りて見たくなりました。
ラベル:映画
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9月29日(日曜日) 額ごしに暁の月みる加茂川の浅水色のみだれ藻染よ(みだれ髪)

 おはようございます。

 いい天気です。



ーーー与謝野晶子 みだれ髪よりーーー

臙脂紫

額(ぬか)ごしに暁(あけ)の月みる加茂川の浅水色のみだれ藻染(もぞめ)よ

 朝早く、一緒に散歩していた時の鴨川の風景かな。

【浅水色】浅水色というのは検索しても出てきませんでした。
     浅水緑というのは出てきました。こんな色。

     ColorSample

スクリーンショット 2013-09-29 9.08.08.png

【藻染】藻染も出てきませんでした。鴨川でやってる友禅染の友禅流しみたいなもんかな??

スクリーンショット 2013-09-29 9.03.19.png

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