曇りです。暑さはひといきつくかな。
ー「種田山頭火と尾崎放哉」徳間書店よりー
分け入っても分け入っても青い山
山頭火 1926年(大正15年)
出た!!
有名な句。
これは「青い山」なので、都市近郊の背の高い雑草がびっちり生えたところをかき分けて歩いている図が頭に浮かぶのですが・・・山の中に入ってしまえば、木の藪になって、「青」より「茶」が目につくので・・・
でも色のことを考えなければ、道を失い、藪こぎを長い時間やっているが、まだ道に出ない、本当にこちらでいいのか迷っている、というようなイメージが浮かびます。まあでもこれは藪こぎではなく、普通に山道を歩いて進んでいることを「分け入っても分け入っても」と表現してるんだろうな・・・
句の前書きに「大正15年4月、解くすべもない惑ひを背負うて、行乞流転の旅に出た」とある。4月7日に尾崎放哉が亡くなっており(小豆島の西光寺奥の院・南郷庵にて)、その3日後、山頭火は味取観音堂を去り、旅だっている。
1926年のできごと
1月 京都学連事件で初の治安維持法適用(初の治安維持法適用)
2月 八木アンテナ考案
3月 蒋介石反共クーデターを起こす(中山艦事件)
6月 万歳運動が起こる
9月 量子力学の基礎方程式としてシュレーディンガーの波動方程式が確立
11月 福岡連隊差別事件への抗議運動をしてした全国水平社幹部が一斉検挙
12月 大正天皇崩御。大正から昭和へ。
こういう時代の中、放浪を始めたんやな。
ラベル:挨拶 天気 俳句