ある時、あるお子さん。「どらもん」「のひた」とか書いてお話してくれました。
なのでこんな教材を作ってみました。
どうやらどらえもんは好きで単語として覚えているようなので、文字板を作って並べてもらおう、というもの。
文字板はカードをラミネートしただけだと掴みにくいかもしれないので、写真の上に見える3mm厚の発泡スチロール板に、2.5cm角に60ポイントの字で書いた紙(これはラミネートした)をはりつけ、左に見えるキッチンバサミでガシガシ切った厚みのあるチップを作りました。この発泡スチロール板、妻がピアノ指導の教材作りにつかってる物を拝借しました。ダイソーで23cm×45cmくらいのが105円で売ってたそうです。何枚かあったので、少し拝借したのだけど、最近、ダイソーで見かけないそうで「大事にしてるのに!」と叱られてしまいました(^_^;)
しかし、ハサミで切れるし、これはあれば便利です。なおラミネートした文字カードを、発泡スチロールにはりつけるのに、Gクリヤボンドでつけられるか不安でしたが、くっつきました。はがそうとすれば簡単にはがれてしまうかもしれませんが・・・
文字チップを並べる枠はホームセンターで3mm×3mm×900mmのヒノキ棒を買ってきました。これもキッチンバサミでガシガシ切れてしまうので便利です。1本35円くらいでした。3mm厚のチップを置く枠としてめちゃフィットしてます。
ダンボールを切った台に木の枠を貼り付けています。ダンボールもキッチンバサミで切りました。カッターで切ると切断面がするどくなって皮膚が切れることがありますが、ハサミで切るとそんなに神経質にならなくてもいいみたい。
というわけで長いこと使わなかったカッター台を探しだして用意したのですが、この教材を作る時にカッターを使うことはありませんでした。
で、ダンボールにマジックで1字1字の枠を書いています。お子さんによっては枠の中に正解の字を書いておき、「マッチング」の課題とすることもできると思います。
最初作る時はいろいろ思い出したり、道具を探したりして時間がかかりましたが、最後のほうは非常に短い時間で作れるようになりました。なお、私はすべて「適当」に作っているので、定規で長さをはかったりするのは一切していません。文字印刷はパソコンで2.5cm×2.5cm枠の中に字を入れたものを印刷したので定規は必要ありませんでした。直線をひくのに定規を使っただけで、あとは実物を置いてその長さで直接ハサミを入れていったのでめちゃ簡単。
片付ける時は1単語ずつジップロックの冷凍食品小分け用の袋に入れて片付けておき、使う時に必要な言葉のを出してき、文字カードはバットに入れて提示するといいのじゃないか、と思っています。
今回の教材も「これを教えたい」の方向ではなく、あるお子さんが「ああやってたから、これはできるんじゃないか」という方向から考えているわけですね。むつかしげに言うと、「インフォーマルなアセスメントから考える」 でも、そんなむつかしげなことを言わなくても、日々入ってくる情報から教材や暮らしを考えるのは、当たり前のことじゃないかな・・・
なお、「かなを並べる教材」。一般的に販売している物だと、学研の
「移動五十音カ−ドの箱(小)」
21000円

「文字並べ板(2枚セット)」
5040円

があります
これは肢体不自由養護学校時代に希望して購入してもらいました。「高い」けど「高くない」です。全部手作りしようと思ったらどれだけ手間と時間がかかるか。で、私は購入してもらって使い倒しましたし。