なにか著作権の切れた小説や評論などをデジタル化して下さっている
青空文庫
というものを発見。ここデジタル化の作業をして下さった人のことを「工作員」と呼ぶんですね(笑)
ここにたまたま
「黒板は何処から来たのか」小倉金之助
という文書を発見。その中に書いてあることを時系列にそって取り出しておきます。
1794年以前 フランスで黒板みたいなものは多少使われていたかもしれない。
1794年 フランスでフランス大革命の恐怖時代が終って間もなく、生産拡充
のための科学技術者と、優秀な砲工の士官を養成する、二重の目
的を以てエコール・ポリテクニクが開校。画法幾何学を教えるた
めに、黒板が使われたと思われる。
1813年 ボストンの牧師メー(Samuel J. May)がフランス人ブロシウス師
(Francis Xavier Brosius)が、数学の学校で黒板を用いているのを
見た。それでメー氏は自分でも使いだした。
1816〜23年頃 アメリカのウエスト・ポイント陸軍士官学校の数学の教授で
エコール・ポリテクニク出身のフランス人クローゼー
(Claude Crozet)が大工と絵の具屋に頼み込んで作らせ使った。
1860年頃 アメリカの初等学校に黒板の普及を見るに至った。
1872(明治5)年9月 師範学校(現筑波?)にて大学南校(現東大)の
アメリカ人教師スコット(M. M. Scott)がアメリカ
から教材・教具の到着を待って使用した。
1873(明治6)年 天文学教授マーレー(David Murray)が文部省学監となり、報告書を出す。
「模範塗板ノ如キ既ニ之ヲ製造シテ」
8月刊「師範学校、小学校教授法」算術の授業に黒板を使用している絵がある
12月刊「小学教師必携」
「教師塗板ヘ書スルトキ」
このあたりから「最新の教具」としてどんどん使われていったのでしょうね。
ラベル:教具 教材