そのもうひとつの方の動画というのは、60分くらいの間だったと思うのですが、4セッションもやっています。「今日の自立課題学習」の時の授業を撮影したものです。そうしたらこんな質問を頂きました。
Q kingstoneさんのビデオで、自立課題のセッションを一日に何回かされていましたが、子どもに定着させるために短期間に集中して行うものなのでしょうか。
はて、どうだったか、と思い出してみて、まずお返事を書いたのですが、それを出した後、ああ、一番大きい理由は「時間がなくて」「私が焦ってた」んだ、と思い出しました。私が担当していた生徒は1週間でたった一コマ(45分から90分の間・・・どのくらいだったかなあ・・・やっぱり60分くらいだったかな)しか(しかもよく抜ける)生徒たちだったのです。その中で、早く成果を上げ、他の教師に知って貰いたい、みたいな気持ちがありました。
例えばこれが毎日1コマとかいうなら、もっとセッションを減らせると思います。
当時の中学部では私はこんなこともしていました。
「出張自立課題学習」
これはM君です。私は担当しないお子さんだけど、私のあいてる時間に、担任の先生に「こんなことできるんだよ」というのを知ってもらいたくてやっていたわけです。私が担当する予定もないお子さんでした。なので「今この時間しかない」ということでプッシュしています。
ところがその後、彼の織物担当をすることが決まりました。だから後は結構何度もやることになりました。
これが、例えば通常校特別支援学級のように「自分の裁量でいくらでも時間割を考えられる」となれば、1コマの間に何セッションもやる、ということはせず、1日の中で間をあけて3セッションとかになったと思います。
下は最初に送った回答。
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これはもうお子さんの現在の状態、その時点での様々な能力、学校の時間割、などによってもいろいろ変わってくると思います。
今日の話の中でもデイビッド・クーノボリに「kingstoneさん、子どもにプレッシャーかけすぎ」と言われたように、私は集中してやらせすぎのところはあるかもしれません。
あのビデオの時は、1コマの授業時間で4セッションやってますが、1コマが何分だったかは忘れています。50分から90分の、さてどのくらいだったか・・・(特別支援学校ですので、午前中は大きくは2コマしかありませんでしたので)
例えば、後年のことになりますが、特別支援学級時代は紆余曲折があり、1日1回5分(1セッションだけ)みたいなことをやっていたこともあります。(しかし、定着させる時はそれを1時間目から6時間目の間ですけど、3セッションやったりしましたが。
だいたいTEACCHの2日間セミナーとか5日間セミナーでも1日に3セッションくらいですね。(たぶん9時から3時くらいの間に。受講生が実践することもあれば、受講生が講義を聴いている間にスタッフがやっていることもあります)
もう一触即発(すぐにパニックを起こす)状態のお子さんだったら1つの課題を1日に1セッションということもあり得ます。
また、今日は自立課題学習として、「机に向かってする学習(作業)」をお見せしましたが、前回のレジメにありますとおり「トランポリン遊び・自転車遊び・調理・畑仕事・図工・何を入れてもいい」わけです。
結局「上から下へ」の手順とかカゴ・バケツなど、見てわかるシステム(ワークシステム)があればいいのですから。そしてこのワークシステムも、例えばアスペルガー症候群の方だったらメモ程度(例えばおめめどうのみとおしメモ)でもいいかもしれませんし、今日の1999年のビデオでは、カードを並べたものがほとんどでしたが、もうひとつのものは「カゴを上から下に重ねる」でしたが、そういったものをその他様々な活動でも使っていっていることが大事なのじゃないかな、と思います。
「定着させるため」というか、とにかく「限定された場面で」やるには「机上でする勉強」って結構やりやすいと思いますが、そのセッションを「たくさんしなけりゃ」と考える必要も無いかもしれません。
結局は「楽しい学校生活」につきると思います。(この「楽しい」ってのも人それぞれでなかなか解釈のむつかしいことではあります・・・)
なんかぐちゃぐちゃした回答になってすいません(^_^;)
ラベル:自立課題学習 自閉症