曇です。
鶏暁五更鳴 とりは あかつきの ごこうに なく ー永平広録ー
秋月龍a著「一日一禅」にあったエピソード。
雪譚(ほんとうはさんずい)和尚は堂(ほんとうは下が木)林和尚のもとで修行していた。悟れない。そこで兄弟子の薩門が「悟りたいならすりこぎで堂林和尚の頭をぶんなぐれ」とそそのかす。雪譚はほんとうにやったのか、殴りかかっただけなのか?堂林は「この気狂いめ!」と手元の棒をふりあげた。そこで薩門が出てきて「この男の無礼も悟りたい一心からです。向こう7日間、この男の命をお預け下さい」
で、薩門は「あと7日間の命だ。なんとしてでも悟れ。そうでないと、わしも師匠にあわす顔がない」
雪譚は7日間座禅したが悟れない。7日目の夜明け、欄干から飛び降りて自殺しようとした時に、鶏が鳴き、雪譚はへなへなと尻もちをつき、豁然と大悟した。
いやあ、最後はよくある話ですね。一休和尚もカラスが鳴いたのを聞いて大悟してはるし。
しかし「どついたら悟れる」って、この兄弟子、何を言うねんな。