AERA 2012.1.30号
現代の肖像
梅原真 デザイナー
面白い人やなあ。デザイナー。しかし「専門教育」は受けてない。
高知県出身で、和歌山に転校し、大阪経済大学を出て高知放送系の会社へ。で、29歳でやめる。
で、30年ほど前か・・・「製造品出荷額等」で高知県が全国最下位の47位になり・・・梅原さんは「第一次産業×デザイン=風景」として一次産業の製品をどうパッケージし売るかに腐心されるわけです。
四万十ドラマの代表をやっている畦地履正氏は農協職員時代に梅原氏に
「農作物を卸す業者にあてはないか?」
と尋ねて
「お前、アホか」
と叱られたそう。
「四万十川では天然の鮎も獲れるし、お茶は静岡から業者が買いに来るそうやないか。なんでそれを直接販売することを考えんのか。ものを売るというのは業者に渡すことじゃなくて、消費者の顔を見ることちゃうんか」
で畦地さんはその日帰ってお茶についての企画書を作り、梅原さんのところに持参し、そのイベントが大きくなって今は会社になっちゃったと。年商3億5千万円。
明神宏幸さんの場合は、カツオの一本釣りの会社で鰹のたたきを作っていてそのパッケージを梅原さんに見せたら
「ふふ」
と小さく笑った(というか笑われた)そう。で明神さんは
「わしゃ中身はよう作るが服はよう作らんきに、おまん、服つくっとうせよ」
と頼んだパッケージには
「漁師が釣って、漁師が焼いた」
というコピーがあり
1800万円の売上だったものが10年で23億5千万に伸びた。
こっちに記事があります。日経。第2話以降はログインが必要。(無料登録)
そして、カツオ一本釣り船が生き残った 他に梅原さんが手がけたのは
島じゃ常識 さざえカレー(島根県隠岐島海士町 そんなもんが常識やったんかあ)
やんばる ふんばる 国頭村
等々。
また
あきたびじょん 動画、YouTubeにいっぱいあがってますね。で、このポスター、見たことある。
わおっ、と思ったやつです。
めっちゃ魅力的。
これは秋田県が広報戦略を考えるセミナーの講師として梅原さんを呼んだ時に質疑応答で総務省からの出向で総務部長になっていた足立雅英さんが
「しかしながら梅原さんが言ってることは役所にとってハードルが高すぎるのではないか」
と質問したら梅原さんが
「その質問自体がお役所的なんです」
と切り返したそう。で足立さんがそのあと高知に出向きスーパーバイザーになって下さいとお願いしたそう。
はははは、です。
おもろいなあ。
posted by kingstone at 22:50|
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