平成23年度 相談支援従事者研修
1日目に行って来ました。
これは2005年11月7日に公布された「障害者自立支援法」が2006年4月より段階的に施行され、相談支援事業が市町村の必須事業となり、自立支援給付においてサービス利用計画作成費が新たに制度化されたので始まったみたいです。(参考・「障害者相談支援従事者初任者研修テキスト」)
朝10時から午後5時10分までびっちり講演3本。今日の講師さんは
関西福祉科学大学 津田耕一氏
ピア・サポート西宮 玉木幸則氏
淡路障害者生活支援センター 古東千富氏
しばらくして気づいたのですが、玉木さんって、NHK「きらっといきる」の司会者グループの方じゃん。
津田さんの講演から。
・介護支援専門員は、ケアマネージャーであるが、ケアマネージャー=介護支援専門員ではない
この説明をする時に「ここにいる人には誤解はないと思いますが」とおっしゃっておられましたが、まさに私誤解してました。ってかつい先日ケアマネージャー資格を持っている人に聞いて、ほへーっと思ったところでした。
で、相談支援従事者もケアプランを作る、ってことですね。
「ご本人の意向をしっかり掴む」これ今聞いてわかったと思うでしょう。でもね「何とかしなければならない」という事態になった時に、つい支援者側の意向になってしまう。(現場での経験から)
これは心しないといけない点だと思います。
最近、自立を支援するという時、知的障害の方の自己決定を重視するのが非常に難しい、と話題になっている。その自己決定・自己選択をどう支援していくのか。
津田さんは身体か介護の方がご専門かな?自閉症とかの部分は「話題になっている」というところまででした。支援する、そこんとこの手立てですね。
で、資料のケアマネジメントの過程でモニタリングという言葉があって、私は「評価」かな、と思っていたら、モニタリングの訳には「監視」が当てられていた。これは現場での必要性から出てきたんやろな。
きちっとご本人に確認しましたか。ご本人に聞くことが大事です。また意向は、時によって変わります。
そうやなあ。
で、休憩時に歩いていると玉木さんが談笑してはりました。で、おおええチャンスやと
Eテレ(NHK教育)きらっと生きる プーミョンが行く
「きらっといきる」あら ってるねえ! 〜・西畠義浩さん〜
の中で私が感じたこと「NHKは自閉症の人とコミュニケーションする時に必要な手立てを取っていないではないか」ということをお伝えしました。現在は「大きな声」「ゆっくり」「簡単な単語」の音声言語のみでコミュニケーションしようとして失敗している、もっと手立てがいるのではないか、ってことですが。
まあ、聴覚障害の方には手話とか筆談使うでしょう。なぜ自閉症の方に必要な手立てを用意しないのですか、とは言い、「絵や文字」とは言ったと思うのだけど、自閉症の人の障害特性とか「見てわかるものがいいんですよ」なんて説明まではしなかったから、玉木さんにしてみりゃ「わわわ、この人、何を言ってるんや」状態だったかも (^_^;)
次が玉木さんの講演
びっくりしたのが「兵庫県は1969年に「不幸な子どもを産まないための対策室」ってのを作った。1976年廃止」という話。
で、その時の「不幸な子ども」の定義はこちらに出てます。
1973年「幸福への科学」(兵庫県衛生部 不幸な子どもの生まれない対策室)
(不幸な子どもは次のように定義された)
一、生まれてくること自体が不幸である子ども。例えば遺伝性精神病の宿命をになった子ども。
二、生まれてくることを、誰からも希望されない子ども。たとえば妊娠中絶を行って、いわゆる日の目を見ない子ども。
三、胎芽期、胎児期に母親の病気や、あるいは無知のために起こってくる、各種の障害を持った子ども。たとえば、ウイルス性性感染症・トキソプラズマ症・性病・糖尿病・妊娠中毒症・ある種の薬剤・栄養障害・放射線障害など。
四、出生前後に治療を怠ったため生涯不幸な運命を背負って人生を過ごす子ども。たとえば分娩障害・未熟児・血液型不適合や、新生児特発性ビリルビン血症に起因する新生児重症黄だんによる脳性マヒなど。
五、乳幼児期に早く治療すれば救いうるものを放置したための不幸な子ども。たとえばフェニールケトン尿症などの先天性代謝障害による精神薄弱児や、先天性脱臼、先天性心臓疾患など。
(こうした不幸を背おったこどもを、ひとりでも新たにつくらないために設置)
今の時代から当時の人の考えを批判することはできないかもしれませんが、う〜〜む、です。で、名前が「幸福の科学」・・・(宗教団体名ではありません)
2011年8月5日交付。障害者基本法第三条3"全て障害者は、可能な限り、言語(手話を含む。)その他の意思疎通のための手段についての選択の機会が確保されるとともに"
この書き方だとあくまで音声言語が言語であり、その他は、手話以外は言語じゃないみたいにとる人いそう。だから私は「固いなあ」と思いながらもいつも音声言語という書き方をするのですが。だって、「文字」だって「絵」だってその人の「言葉」たりうるもの。まあ定義が違う、っちゃあそれまでですけど。私は「言葉」を「他人に伝えるために使うもの」と定義してますから。(でも、普通は言葉って言うと音声言語なのかな)
で、今日の講師さん、3人とも「本人中心」がキーワード。あと「権利擁護」「人権」
まあ私は「人権」じゃなくて「どうしたら儲かるか」「どうしたらコストが安いか」「どうしたら楽か」「どうしたら得か」で語りたいけどね。
で・・・今日の3人の方、いろいろ言葉は違っても同じことを語られたような気がします。いろいろ勉強になりました。が・・・同じことなら3回聞かなくてもいいような・・・まあ「大事なことだから3回言います」というやつか・・・まじきつかったです。体力があ・・・
ラベル:ケアマネジメント