どっちの破綻が早い? 生活保護と年金
よく考えてみて下さい。厚生労働省の官僚は、予算がなくなってきた時、年金と生活保護、どちらの制度を守ろうとするでしょう?
なるほど。そういう視点があったのか。
でもって公務員の数ってかなりの数いるし、公務員の組合側も年金制度を守ろうとするわな。ってか守ってくれないと困る、って気はするのだけど。
しかし、若い人の中に
「年金なんて払わなくても、老後にお金に困れば生活保護を受ければいい」
っていう人、たくさんいるのか・・・確かに収入が少ない(あるいは無い)場合だと、もうそう考えざるを得ないようになってしまうような気はするが・・・でもそれはえらいこっちゃなあ。
こないだ、こんな事件が私の身にふりかかって来ました。
コンビニに荷物を出しに行った時、出てきたら青年に声をかけられました。
「3日前から何も食べてないんです。2千円でも3千円でもいいから下さい」
ほへっ??私はかなり長い間黙ってじぃーっと立ってました。
「名前も電話番号も言います。必ず返します」
私は??と思いながらも、
「おっちゃんちょっと前まで無職やったんや。お金はあげられへんけど、ちょっと話聞かせてくれるか」
と手帳を取り出し、彼の言うことをメモ。名前・住所・電話番号・生活保護を受けていること・借金(?)を急に返せと言われたこと・・・住所は近所やし、ほんまやったらこら「継続的な支援」が必要なはず。9月2日までもたさなあかん、って言ってたけど、なら2〜3千円ですむ話やない。あっ、年齢は31歳で健康そうには見える。今までバイトはして来た、と言うから「高校卒業してから?」と聞くと「中卒です」と言ってた。
「仕事、何ができる」と尋ねると「工場で1人でコツコツやる仕事なら」と言うので「おっちゃんも工場で働いてたけど、今、一人でコツコツやる仕事ってないもんなあ。人とコミュニケーションいるもんなあ」と言うと「そうですね」と言ってた。
で、結構長い時間聞いてたんだけど、彼はらちがあかんと思ったのか「ありがとうございました」(極めて礼儀正しい)と言ってまた別のコンビニから出てきた人のところに行った。まあそれ以上はこちらも追いかけなかったが。
もちろん全部本当かどうかはわからないけど、本当だとしたらかなりいろいろ考えて、それこそコミュニティ作りのところからやんないといけないことだしねえ。しかし(ほんまかはわからないが)住所・氏名・電話とかすらすら言うところとか、礼儀正しいところとか、いろいろ気になったけどね。
というようなことがあったわけです。
生活保護もだし、コミュニティ作りもだし、なんかいろいろ考えないといけないなあ、と感じました。
ラベル:ちきりん 年金 生活保護