人生モグラたたき!
池田暁子
池田さんが6月30日〜7月3日の4日間、パリの「JAPAN EXPO 2011」に出展された経験を描かれています。
ブースに「片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術」「必要なものがスグに!とり出せる整理術!」とかのフランス語版を作ってくださるかたはおられませんか?という営業をされてます。
で、フランス語がしゃべれないもんだから、フランス語で書いたチラシを用意していったのだけど、渡した人ほぼ全員がその場で立ち止まって読んで下さったそう。日本じゃ考えられないって・・・まあ、母集団が「JAPAN EXPO 2011に来てる人」たちだから、興味を持ってる人たち、ってのがあるだろうけどね。
そういや昨日EXILEの番組にAKB48の初期の映像が出ていたけれど、篠田麻里子さんがチラシを配ってて、そしてほとんど誰も取ってはくれない、ってのがありました。まあ路上でかつ有名でないとそうなるやろなあ。
で、出版社のブースを回った時も、担当者が出てきて拙い英語でも熱心に聞いてくれたって。
で、ある社では日本人の通訳の人がついてくれて、やっと日本語が使えると喜んで通訳さんに向かっていっぱいしゃべってたら通訳さんに「通じなくていいから、ちゃんと彼(フランス人担当者)に向かって話して」とたしなめられたとか。
映画の「パリ20区、僕達のクラス」や「小さな哲学者たち」を見て「自分自身の考えを言葉にして話させる教育が熱心に行われていることに驚き」をもたれたそうですが、それについて
「考えを話させること」
↓ ↑
「辛抱強く耳を傾けること」
の2つが不可分のセットなのだなあ、と考えはったとか。
そやなあ、と思います。
自閉症の人で言えば、
「考えを話させる」というのは音声言語である場合もあれば、見えるものの手助けを借りて音声言語を使う場合も、また見えるものだけを使う場合もいろいろある。それから周囲の方から「君はどんな考えを持ってるの?」と尋ねる場合は圧倒的に「見えるもの」を使ったほうがいい。
で「辛抱強く耳を傾ける」はこれは耳だけじゃなく目もだよね。「動作」であったり、「選ぶ指差し」や「書いてくれる字」「描いてくれる絵」もよく見なきゃね。
ほんまそういうものが不可分のセットとしてあってこそのコミュニケーションやなあ。
ラベル:池田暁子 週刊文春 漫画