フリーリーの今回の夏季研修でワークショップの時に使った脳波で遊ぶおもちゃ。

ヘッドセットをつけ、脳波のうちβ波を測り、無線で本体へ飛ばし、本体上のスポンジボールを扇風機の風で浮かす、というおもちゃ。α波が優勢になるとボールが落ちて来ます。今、Amazonで調べたら3580円で売ってますね。
MATEL.Incというアメリカの会社で作られ、日本にはセガ・トイズが輸入しています。この機械のテクノロジーはアメリカで開発されたものみたいで、そのもとになったテクノロジーを説明しているらしい
TEDの日本語字幕つき動画を見せてもらったのですが、今サイトを探してみたけど当該動画に行き当たりません。単にβ波でスイッチがon/offされるだけではなかったような解説でした。
追記 YouTubeで動画を見つけました。でも題名はミスリードさせそうですね。
動画では「脳波といっても、人によって『◯◯する時』に脳波の出る部位は異なる。だから『ある部位が興奮したからこう考えている』みたいなことは特定できない。そこでその人による違いを『同期』(という言葉ではなかったかも)させる必要があります」みたいな説明をしてはりました。
で、その動画ではモデルになった人にまず同期させ、パソコン上のサイコロ型の映像を「引っ張る」と考えてみるとだんだんそのサイコロ型映像が大きくなる(つまり引っ張って持ってくる感じ)、というのと「消す」と考えたら画像が薄くなる、というのをやっていました。(たぶんそれをやる以前に「引っ張る」とイメージした時の脳波、「消す」とイメージした時の脳波、みたいに計測して登録してあると思われます。決して「言葉を念じればその通りになる」ってんじゃなくてね)
で、このおもちゃの場合も単なるon/offでなく風量が変わりますから何か強弱も測定できているようではあります。
このおもちゃも最初ヘッドセットをつけると何か「同期」の作業をしてます。で、「同期」が終わったらβ波が出る(あるいは優位になる、という言い方がいいのかな?)とボールが浮くのですが、私の場合、高く浮きっぱなしで下ろすことができませんでした。
で、最終日にグループの中のデモ担当になってしまったので「困ったな」と思いつつも前に出て行きました。
で、おもちゃを見ているとボールが上がりっぱなし。そこでまず視線を外して他の人を見、その人のことを考えようとしました。すると少しはボールが下がったりもします。でも「スイッチが切れる」ところまではいかない。で、桂枝雀師匠が演じている様子を頭に思い浮かべるとボールがすとんと落ちました。でもすぐまた上がったりしたのですが、師匠の様子をよりリアルに思い浮かべるとスイッチが切れっぱなしになりました。
おもろいもんです。
これは人によってもいろいろだったみたいです。
ある人は、ある動作をすることでスイッチをきれいにonさせたりoffさせたりすることができていました。
これが自閉症とか発達障害にどう関係あるのか、という話なんですが、結局のところ人さまざまであり、いろんな人がいるよねえ、というあたりになりますかね。
なお、β波でスイッチングをしておもちゃを動かしたり、支援機器を動かしたりする物はもう古くから実用化されています。
マクトス これはスイッチ部分だけで38万円ですから2桁違いますね。

実践事例はこちら。
『よみがえった会話』 仙台市・和川さん 私の知り合いで(この方はフィッティングするほうの立場の方。で、自分で使ってみたわけ)やってみたら、なかなかスイッチングはうまくいかなくて「うんこをする時のようにきばる」とスイッチがonできた、と言ってました。で、なかなか難しいのですが、障害を持たれた方で使ってるうちに上手になったりするみたい。
ひょっとしたらこのおもちゃのテクノロジーを使えば劇的に安くできるようになったりするのかな?まあ信頼性の問題と、あと「おもちゃだから大量生産できるので安くできた」というところもあるかもしれない。
あと現時点では「念じたら動かせる」「念じたらそれが表現される」ってテクノロジーはありません。(注・ある動作限定でその時の脳波のパターンを覚えさせコントロールする、というのはできてるみたい)で、そんなテクノロジー、できたら怖いってか、実用にならないんじゃないか、と思いますけど。だって、私なんか(私だけ??)すけべえなことしょっちゅう考えるけど、それを口に出しては言わない、というマナーを守っているから社会生活できているけど、それが全部表に出てきたらもう街を歩けないっす。
追記
動画の最後の方で左右のウィンクや笑顔の時の脳波で電動車イスを操作する、というのが出てきますが、これはこれですごいですけど、これをやるだけなら筋電スイッチを使うほうが確実で安くできるんじゃないかと思うな。
posted by kingstone at 10:58|
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