図書館で通りすがりに見つけてしまって、勝間和代さんが恋愛について何を語っているのだろう、と興味を持って借りました。
勝間さんといえば「ラブホのお金を払うより結婚して家でSEXするほうが安上がり」みたいなことを言ってはって、顰蹙もされたけど、それもそうだよな、というのも思ってました。
「はじめに」にひかれているエピソード
ちょうどこの本を書いているときに、『がっちりアカデミー!!』というTBSの番組でご一緒している加藤浩次さんと森永卓郎さんが、
「小林麻耶さんとカツマカズヨ、結婚するならどっち?」
という質問を受けたのですが、2人とも質問を全部聞き終わらないうちに
「小林麻耶さん!」
と叫んでいました。加藤さんも森永さんも、
「だって勝間さんって、2回も結婚して、2回とも失敗しているじやないですか。それは絶対何か理由がありそうだから、男としては避けますよ」
と断言され、私はしゅんとしてしまいました。 ということで、まあ、ご本人も「自分が苦手なもの」と自覚してはる。またここに書かれているように恋愛だけでなく結婚とか結婚制度とかについても書かれています。
恋愛と経済学の深い関係の大前提として、どちらも「戦略」の問題であるという話をしましたが、最初からたった1つの正解はありません。各自が持っている戦略のうちどれが正解かというのは、淘汰されずに生き残ったものが正解だったという形で、あとからわかるだけです。 まあ、そやなあ。その時はわからんもんなあ。後になってわかるだけ。
それから勝間さんの得意な市場ということで言えば
「市場で起こっていること。それが全部正しい」
みたいな言葉もあるけれど、もちろん経済的に見ればそれは「正しく」ても違う軸から見れば「間違っている」ことはよくあるしなあ。例えば「瀉血」はある時代は「医学」としても正しくて経済的にも儲かる手段だったけど、実はとんでもないことだった、みたいな。
でまあ結局、お互いWin Win(相互ベネフィット)の状態でないと続かないよ、みたいな話か。
しかしまあ、ホリエモンが「勝間和代はオタクだ」と喝破してましたが、ほんと興味ある「知識」に向かって突進して行く様子がよくわかります。またバロン・コーエンの説をひいているようですが「システム化」する力と「共感」する力があり、どっちかが多いとどっちかが減るということで、ご自分はシステム化力に秀でていて共感力は少ないみたいだと・・・
それから
「恋愛市場はレモン市場」というところで
これは、経済学における「レモン市場」の問題と一緒です。レモンとは、英語のスラングで「中古車」のことです。
レモン市場の理論とは、「中古車として市場に出回っているなら、何か欠陥があるのだろう」という推定が働いて、いい状態の中古車も最低の中古車と同じ価格に近づいてしまうというものです。っていうのも面白かったです。で、そこんとこがわかっていて私と仲間はあえて自閉症児託児活動に
「れもん」
という名前をつけたのでした。
posted by kingstone at 17:44|
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