特別支援学校を卒業して何年にもなるかた。青年ですね。
在学中も特に個別スケジュールをしていた、ということはありません。クラス全体のスケジュールは毎日ありました。
卒業後の作業所でも、個別スケジュールはありませんが、全体のスケジュールはホワイトボードに書かれています。
ちょっと、いろいろまずいことがあったようです。そこで私は
私「できれば毎日、自分が持てる紙にスケジュールを書いてあげたらどうかなあ」
親御さん「もう1日の流れはわかってると思うのです」
私「う〜ん。ぼんやりとはわかっていると思うのだけど、はっきりとはわかってなくて『突然やることが目の前に現れる』ってこともよくあるんじゃないかな」
親御さん「その日、行ってみないとわからないスケジュール変更もよくあって」
私「わかってる部分だけでも書いてあげると、そこんとこだけでも本人さんにわかって楽になると思うよ」
親御さん「じゃあ、やってみます」
で、どんな紙でもいいのだけど、とりあえずは便利なのでおめめどうの「みとおしメモ」を何枚かさし上げてきました。
翌朝、その日の予定を書いて見せてあげたそう。(これはその青年にとって生まれて初めてじゃないか。校外学習など特別な時は渡したことがあったけど、普段渡すことはなかったから)
すると彼は紙とペンを持ってきて、それを自分で写して作業所に出かけました。
その日、帰宅すると、そのスケジュールをワープロソフト
(Mac iWorkのPages'09)を使って清書し、印刷しました。
続いて、それから1週間分のスケジュールを自分で印刷したそうです。
どれだけ自分にとって「わかりやすく」「楽になれ」「大切なもの」であったか、ということじゃないかと推測します。
ところで全然関係ない話ですが、息子(高2。診断は無いし、つかないと思う)がオレンジの手帳を先日買ってきて、よくゴソゴソしています。それ何?と尋ねると「スケジュール帳。書いておかないとわからなくなってきて」
そう、当たり前のことなんですよね。
posted by kingstone at 07:22|
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