私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2011年07月04日

自閉症のお子さんとの自立課題学習や1対1の学習1999年1月

 これは1999年1月のkingstoneの実践映像ですが、この時点ではクラスのチーム担当教師3名ともできるようになっています。。私1人にできたわけではないのです。1997年10月に自立課題学習というものが少しわかってから、1年3ヶ月後のことです。



 この時は1対4でやっています。撮影は新人さんにお願いしています。

 最初の映像はBさんと1対1の学習をやっているもの。これはゲームであるとか、コミュニケーションであるとか向かい合う必然性のあるものをやっています。

 自立課題学習の手順書(ワークシステムの一部)の合間に「私の写真」を適宜はさみ(その場の進行具合を見つついい時間の時に挟みこめば、自分で私のところまで来てくれる)伝えていました。それぞれのお子さんとやっていました。1対2で(3人で)カルタやトランプをしたこともあります。これはおうちでそんなゲームが楽しめたらいいなあ、と考えてやったもの。それぞれのお子さんのその時できるやり方で遊べる形(しかし本物に近づけるように)に考えました。

 この時は文字列(単語)の書かれたカードを縦に並べています。カルタや7並べの前段階です。

 終わって、「もうちょっとやることないのかな」とカゴの方を見ていますが、私がいろいろな手段で終了を告げ「机カード」を渡すと、ひとりで学習する机に戻ってくれています。

 この頃はそれぞれの机の前に手順書が貼ってあり、次にする自立課題学習に関する指示がわかるようになっています。この場合Bさんは「3」と書かれたカードを取り、「3」の教材を探しに行きます。

 なお、この机の前に貼られた手順書のことを「ワークシステム」と思っておられる方もおられると思いますが、ワークシステムとはこの手順書(しかしこれをさしてワークシステムと私も呼んでしまうこともある)だけでなく、カゴも棚も、その時にする学習や作業をわかりやすくするもの全部をひっくるめてワークシステム(だからシステム)と呼びます。

 最後のところで画面左側にカーテンが見えます。ここをA君はカームダウンエリア(落ち着く場所)として使っていました。

 Bさんは自分の教材が置いてある所に来て「3」をマッチングさせ自立課題学習用の教材を学習用の机まで自分で持って行きます。横にある棚にA君が教材を返しに来たのがわかります。何の音声指示もありません。

 少し注目して頂きたいのは、スチール机の右横にある机の上にCDプレーヤーや何かが置いてあることです。これは休憩時に「自分のやりたいこと」が選べるようにしてあるのです。また教室中央の机の上に黄色い絵本がちらりと見えますが、これは休憩時にBさんが楽しみとして読むためのもの。実は自立課題の学習よりも休憩時に何をするかを大事に考えたほうがいいかもしれません。その楽しみがあってこそ頑張れる。またこの映像の場合、Bさんは選ばずに絵本になっていますが、他のお子さんはいろいろ選んでもらっています。選択活動は学校生活の中でもいろいろと取り入れることができます。

 結構静かに淡々と進んでいることがおわかりになると思います。これを最大1対7(?)でやりました。

 自立課題学習とは「ひとりでできる学習」というところはキモだと思います。そしてひとりでできることをやっている途中では、自閉症の人に限らず、なんじゃかんじゃ言われたくないでしょう?そういうものだと思います。

 なお、1998年9月からチームとして取り組み始め、いろいろと形ができてきて、私1人がやっていたのを新人Aさん、新人Bさんにもやってもらえるようにしましたが、最初は新人さんたちも嫌がりました。「どないしてええかわからない」と言うわけです。でも「そんなこと言われたら私、休まれへんやん」と言ってお願いしてやってもらえるようにしました。それができるようになったら安心して休めるようになりました。新人さんたちは私を信じてついて来てくれていましたから、吸収は早かったです。教材もみんなで考えて作りました。

 翌1999年度は異動してきたベテランさん、若めのベテランさん、達人さんと4人で組みましたが、やはり最初はやってもらえませんでした。こういう授業に反発を持っておられたようです。歌ったり踊ったり、トランポリンをしたり、ボールプールに入ったり(というようなものももちろんあっていいですが)ということのみが授業と思っておられたようです。

 しかし、この時もへらへら笑いながら半ば強引にお願いして、みなさん自立課題学習の指導はできるようになりました。最初は先生方がすることを私がOJTしました。そりゃやることがわかれば簡単ですし、指導者も楽ができることが実感できますから、できるようになります。しかし他の方は1対1の学習はできませんでした。また教材も作って下さいませんでした。

 たぶん異動してきたベテランさんは学びはらへんかったことを後日後悔しはったと思います。

posted by kingstone at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 実践動画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

特別支援学校(盲・聾・[知][肢][病弱]養護は無くなる方向)

 いったい、今、特別支援学校ってどうなっているのか?興味があったので文部科学省に電話してみました。

 やはりすごく丁寧の答えてくれました。で、また途中「そういうことは県教委に相談して下さい(つまりいわゆるひとつのたらい回し、と外見は見えかける)」ということもありましたが、私は「法律」とか「規則」が知りたかったので、その点を伝えるとまたいろいろ根拠となるものを探し出して下さいました。結構時間がかかったのですが、ありがたいことです。

 まず私が特別支援学校の種類名(知とか肢とかね)を言って話をしていると「もう今はそんな種類は無いんですよ。特別支援学校で一本化しています」ひええ!!そうやったんやあ。つまり特別支援学校は「どんな子でも必要なお子さんはお越しなさい」という「たてまえ」になりつつあるわけですね。

 う〜〜ん、政府(国会?)の出した正式のPDFがどこかはわからないのですが

学校教育法(最終改正:平成一九年六月二七日法律第九八号)平成19年ってことは2007年。最近ですね。4年前。もちろん私が引退してから。この第8章特別支援教育第72条が

学校教育法第72条
 特別支援学校には、小学部及び中学部を置かなければならない。ただし、特別の必要のある場合においては、その一のみを置くことができる。

2 特別支援学校には、小学部及び中学部のほか、幼稚部又は高等部を置くことができ、また、特別の必要のある場合においては、前項の規定にかかわらず、小学部及び中学部を置かないで幼稚部又は高等部のみを置くことができる。


 この文、「それがどないしてん」と思われるかもしれませんが、実はここには「盲・聾・養護学校(知的とか肢体とか病弱とか)を置く」とは「書かれていない」わけです。そして文部科学省は当然その方向から「指導(?)」している。

 しかし、実際には日本中の学校名を調べてみると「◯◯養護学校」という名前も残っていたり、視覚障害特別支援学校とか聴覚障害特別支援学校という名前もあるはずですよね。また「知肢併設です」という言い方も現実にはされています。

 そりゃまあ現実的な解としては当然あっていいことだと思います。

 で、ここからはそれぞれの県教委・市教委レベルの話になるのですが、学校を作るときには「学則」というものを決め、対象の児童・生徒を限定します。おお、これはPDFがあった。文部科学省です。

学校教育法施行規則

 わっ、中身見たら、第3条とかわかんなくて、「いついつこんな改定がされた」というだけの書類じゃん。でも面白いところを見つけた。

 これは今やってる話から横にそれるけど・・・(いやそれないかもしれないドンピシャかも・・・)上のPDFは平成20年3月28日に学校教育法施行規則の一部を改正する省令として出されたものです。その中に

第百三十二条の次に次の一条を加える。
第百三十二条の二 文部科学大臣が、特別支援学校の小学部、中学部又は高等部において、当該特別支援学校又は当該特別支援学校が設置されている地域の実態に照らし、より効果的な教育を実施するため、当該特別支援学校又は当該地域の特色を生かした特別の教育課程を編成して教育を実施する必要があり、かつ、当該特別の教育課程について、教育基本法及び学校教育法第七十二条の規定等に照らして適切であり、児童又は生徒の教育上適切な配慮がなされているものとして文部科学大臣が定める基準を満たしていると認める場合においては、文部科学大臣が別に定めるところにより、第百二十六条から第百二十九条までの
規定の一部又は全部によらないことができる。


とあります。とりあえずここは置いておいて第3条(これは昭和22年[1947年]のままかな)

第三条  学校の設置についての認可の申請又は届出は、それぞれ認可申請書又は届出書に、次の事項(市(特別区を含む。以下同じ。)町村立の小学校及び中学校については、第四号及び第五号の事項を除く。)を記載した書類及び校地、校舎その他直接保育又は教育の用に供する土地及び建物(以下「校地校舎等」という。)の図面を添えてしなければならない。
一  目的
二  名称
三  位置
四  学則
五  経費の見積り及び維持方法
六  開設の時期


 で、ここの「学則」というものに対象児童・生徒が規定されているので、それはそれぞれの教育委員会の話になる、とのことです。

 はてさて、そこで現実の運用を見てみれば特別支援学級の知的障害クラスって「いわゆる勉強ができない、プリントとかをやらせると得点としては低い、あるいはできない」子が来ていて、実はその中には自閉症の子も、また診断名とかがない、わけがわからない子もいたわけです。少なくとも私の現役時代は。

 情緒障害学級(今は名前変わってるのか?)にはだいたい自閉症の子が多かったかな。ただし診断名がそうでない子はたくさんいました。

 肢体不自由学級だと、まあ車イス使用のお子さん。

 難聴学級(難聴言語学級?)だと難聴だったり、聾だったりするお子さん、とはなっていましたね。

 視覚障害学級というのは聞いたことが無い。あり?そういや拡大装置とか用意したクラスはあったような気がするが・・・視覚障害の単一の単一障害の方は盲学校に行ったり、通常校の通常学級にいたりしたなあ。

 で、特別支援学校ですが、私の現役時代は私の実際に体験した学校はそれぞれ知的障害・肢体不自由となっていて、その中が「単一クラス」と「重度重複クラス」にわかれていました。これは知も肢もどっちも。で、単一は法律上は1対6だか7だか8だか9だか、とにかく「特別支援学校に来るレベルのお子さんに対応するにはめちゃ苦しい」人手のかけ方になります。(まあこれも「授業のあり方」を考えればひょっとしたら、ではあるのですがその話は置いておきます)重複だと1対3。それを様々な運用で1対2〜3を実現していたわけね。これは教師以外も利用してです。

 それから現実として肢体不自由養護学校には自閉症や類するコミュニケーション障害の子も結構いました。私は9年間いたけど、「自閉症」について勉強したことはなかったし、自閉症の人にどう対応したらいいかを知っている教師ってまずいなかったんじゃないかと思いますが。(私が知らなかっただけ?ごめんなさい・・・)

 また私の行った知的障害養護学校にも肢体不自由の子はいました。自閉症や類するコミュニケーション障害の子はまじに50%はいたんじゃないかな。でもって「どうつきあっていったらいいか」を知ってる人は・・・いやはや・・・いなかったんじゃね?私を含めて。

 まあ大昔の話だけどね。

 で、大昔でも「精肢併設養護学校(昔、精神薄弱養護学校と言われたなごり)」というのはあって、例えば現在はどうか知りませんが京都府立南山城養護学校なんてそうでした。

 で、最近作られた特別支援学校はだいたいが知・肢どちらにも対応となっている感じがします。(これはあくまで耳学問での印象)

 さて、では「自閉症スペクトラム」を持ち、他の障害もある児童・生徒はどこに行けばいいのでしょうか?知的障害特別支援学校?(って、上に書いてきた通りこの名前が無くなってしまい、単に特別支援学校になってきているんですが)

 まあ、大昔は知的障害特別支援学校にも自閉症の人と関わる、あるいは環境を設定する「専門性」は無かったんですけどね。(反論あるかたはどうぞ)あ、でも今はいくら何でもあると思いますよ。今は。

 しかし「自閉症スペクトラム」障害もあるから「うちの学校の専門じゃありませんから」と断るとしたら・・・

 いや、昔は「専門」であるはずの知的障害特別支援学校にもそのノウハウは無かったわけですが、わかってしまえばほんま簡単なことなんですよね。で、私なんか「いや、それって『専門』っちゅうほどのことかあ」と首をひねったりするわけです。ただし、「わかっている」人がその担当教師に伝えてあげる必要はあると思いますけど。(まあ教えてあげる、っちゅうことにもなるわけで、ここらへんが私が「上から目線」と言われがちなところなんやろな)

 でもね、たぶん「いやあ、こんなふうな考え方をして、で、こんなものをつかったらいいんですよ」ということを伝えてあげたら、ほんま児童生徒もめっちゃ楽チンになるし、何よりその先生が楽チンになると思うのですがね。決してスーパーマン(専門家?)になる必要無いんだし。

 で、文部科学省の人と話している時に笑いながら

「いやあ、これ言っちゃいけないことかもしれませんが、ほんまのとこ知的障害特別支援学校の先生にも自閉症の人にどう関わって環境を整えたらいいかって『専門性』無かったしぃ」

と言ったらあちらも笑いながら

「それは言っちゃいけないことですね」

とおっしゃっていました。もちろんこの言葉の意味は「いや専門性があるんだよ」だと思います(断言)

 ということでいろいろ教えて頂けてたいへんよくわかりました。横道のこともちょっと調べたいなあ。

7月4日(月曜日)

 おはようございます。

 曇りです。

 昨夜は昼からかなりカームダウンしてたつもりなのですが、眠れずもんもんとし、朝方眠りました。
 今、めっちゃ眠たい・・・
ラベル:挨拶 天気
posted by kingstone at 07:34| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マーキュリー・ライジング 自閉症児が主人公の映画

 マーキュリー・ライジング 1998年 ブルース・ウィリス主演 自閉症児が主人公の映画

 自閉症児が暗号を解いてしまったために組織に追われるのをブルース・ウィリスが助けるという映画。

 58秒あたり、クローゼットに隠れている少年を見つけます。私も、予告しない人が来た時、実際に押入れに隠れる人には会ったことがあります。

 1:08あたり。救急車の中で暴れる少年の拘束していたのを解かせ、腰に絵と文字のカードをぶらさげているのに気づきコミュニケーションを取ろうと試みますが、失敗しまた拘束してしまうシーンなのですが、この予告編には詳しくは出てきません。

 1:15あたり。「mother」「母の顔写真」「MoMMy(呼び方)」が1枚に入った絵カード。

 1:21あたり。少年に「書いて伝える」をしています。「Art(ブルース・ウィリスの役名)は友達」と。

 なお、この映画の中では腰につけたカードを指さして誰かに表現する、というのではなく、カードに書いてあることを覚えていてそれを音声言語で言う、という「こころおぼえ(リマインダー)としての使い方をしていました。



マーキュリーライジングの宣伝と広告が無茶苦茶だったけど

過去の記事88(マーキュリー・ライジング感想1(長文だよ))

過去の記事89(マーキュリー・ライジング感想2(長文だよ))

過去の記事90(マーキュリー・ライジング 松竹への抗議文(長文だよ))

マーキュリー・ライジングの最後のシーン