私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2011年05月19日

青春の詩 吉田卓郎


 喫茶店に彼女と二人で入ってコーヒーを注文すること ああそれが青春



 そやったなあ・・・

posted by kingstone at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

39歳でNY市警警察官になった日本人女性 週刊新潮より

 週刊新潮の今出てるやつの立ち読み。

 後ろのカラーグラビア。

 お名前は忘れました。

 アメリカ軍兵士と結婚してアメリカに渡り、子どもができ、離婚された女性。ひょっとしたら国籍は今はアメリカかな。

 で現在41歳。ニューヨーク市警警察官に2年前に配属された、ということですから39歳で配属か。で、確かその前の警察学校が2年あったと書いてはったような気が。ってことは37歳で採用されたってことだな。

 37歳で女性で採用されるってすごいなあ。ひょっとしたらそれだけ危険でなり手が少ない、ということかもしれません。しかしそんなちゃんとした仕事につける、というのがすごい。

 あっ、その前は陸軍に入ってイラクに行ってはったとか。で、そのころよりよっぽど楽だとか。

 日本では37歳で女性で採用されるなんて無いやろな。教師も私が現役時代にどこかで35歳まで枠が拡大された記憶があります。今はもっと上の年齢まで採用されることがあるかな?

posted by kingstone at 23:19| Comment(4) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の「訓練」の話とか学校とか専門家の関わり方の話とか

 Togetterで

犬の「訓練」の話とか学校とか専門家の関わり方の話とか

をまとめました。

 いつものごとくの私のちゃちゃ入れ。hit1678さんは犬のトレーナーさんにして応用行動分析家。

 最近hit1678さんへのちゃちゃ入れが多いなあ。

posted by kingstone at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

仕事ハッケン伝 博多華丸がサイバーエージェントで働く

 今日、午後8時からの

仕事ハッケン伝「博多華丸×IT企業」

 え〜〜っと、今まで電卓もまともに使ったことがなく、会社勤めをしたこともない博多華丸が藤田晋社長のサイバーエージェントに1週間(?結果的にもっとか?)入社し、仕事をするという企画。

 入社1日目は、アメブロのアメーバーピグでとにかく遊べ、と指示。

 上司は24歳の女性。

 まあたいへん。

 でも博多華丸が出したアイデアをとりあえずは社長が了承し、周囲が形にし、いいものにしていき、最終的に売上が上がった、というのはちょっとない感動ストーリーでした。アイデアを形にしていく過程がすごいなあ。みんなの協力やなあ。

 NHKほんま最近飛ばしてますねえ。結構ええ番組がある。

posted by kingstone at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ネット・パソコン・携帯など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

商売するということ 公共施設にて

 ハルヤンネさんの

営利でない団体

を読んで。

 市民プラザをご利用下さいという登録の紙をもらってきたセンターの人の、ぜひ〜hpにも〜といわれたしすると、最初の一行に

「営利をも主たる目的としない」

と、いうのがあってあかんやんと、相成った


 まあ、よくある記述です。私もよく悩まされました。基本的に「商売はあかん」という雰囲気はいろんな所にある。

 私は1990年頃、ドラゴンクエストIIIをする時に仲間には絶対に「商人」を選んでいました。もちろん「魔法使い」のほうが最後の方では有利になる、という情報は入っていましたが、商売人の子の意地みたいなもんです。で、「商売はあかん」という意識は全然無かったし。

 学校でもよく本を売ったりはしてました。やっぱり「そんなことしたらあかん」とは言われましたが。必要な情報が学校に入っていないし。でも大量仕入れで8割とかいう本(「光とともに」とか)もあったけれど、たいていは定価そのままやから売れば売るほど損でしたけど。「光とともに」にしたって手間とか在庫管理を考えれば全然儲かってない。

 教育委員会の建物を出てわざわざ路上で売ったりとかもやりましたし。

「光とともに」を講演会の建物の外で売った話

 まあ売ってるのを見つけた人が教育委員会に「おたくはあの療法を勧めているのか!!」って抗議の電話がかかってくる、って言うしな・・・特にTEACCH関係だと激しい抗議にさらされる可能性は当時は大だったし・・・

 そこで「はい」って言ってくれりゃいいけどそこまで度胸は無いやろし。

 あと「営利を目的とはしない」で思い浮かぶのは催眠商法のこと。短期間事務所を借り、最初タダで物を配って人を集め、最後に市場価格よりめちゃ高額の羽布団などを売りつけて、すぐに事務所を解約していなくなるというやつ。そういう場所に市民プラザを使われたら困る、とか・・・でもそりゃ「見りゃあわかる」ような気もするし、気がついた段階で中止させ断わりゃいいと思うのだけど。それが「わからない」とか「めんどくさい」とかかな。「消費者センター」や「消費者庁」や「弁護士」さんは助力してくれないのだろうか?

 まあおめめどうの商売も「催眠商法とどこが違う」と言われたら、顧客の考えを変え、商品を買って頂く、という「外見」は一緒だし。もちろん「本物であること」には自信を持ってるけど。

 う〜〜む、別に「営利を主たる目的としない」団体を改めて作る必要も無いような気がするけど・・・で、そのままで市民プラザに使用を認めてもらう方向で行けばいいような気がするなあ。町起こしにもなるし。

posted by kingstone at 15:06| Comment(4) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

半島へふたたび 蓮池薫著

 図書館で借りて来ました。



 拉致被害者の蓮池薫さん(という紹介のしかたはご本人も嫌がるかな。この本の出版の時点では大学特任講師・翻訳家になってはりますから)が韓国を訪れた時の話、日本に孔枝泳さんを迎えた時の話がまとめてある。ブログのエントリをまとめたもの。

 いろいろと興味深いことはありますが、宗教関連のみ引用してみます。引用部はゴチック。

 実は景福宮は、李成桂の深い関心のもと、風水に基づいて厳選された場所に建てられたのだ。

 そういえば、北朝鮮でも人々は風水を信じ、特に家族の墓の位置にはかなり神経を使っていた。
「家で悪いことが続くので、父の墓を掘ってみたら、棺桶のなかに木の根が入り込んでいた。墓の位置が悪かったようだ。それで墓を移したら、母の病気がよくなった」
とか、
「見晴らしのいいミョンダンチヤリ(明堂の場=風水で子孫によいことがたくさん起きるという墓や家の位置)に父の墓を作ったから、これからわが家は栄えるぞ」などという話を何度となく耳にした。北朝鮮は社会主義体制だから「迷信」は禁じられているはずなのにと、僕は不思議に思いながら聞いていたものだ。


 風水かあ。日本だと陰陽道?最近は風水という言葉もよく聞くけれど。

 入場料は格安な千ウォン(約百十二円)だが、軍人や警官、六十歳以上の人、小学生以下の児童、障害者、それに僧侶は無料だという。
 ほかはわかるが、どうして僧侶がただなのか、気になった。その場で訊きそびれた僕は、この原稿を書くにあたって、直接ギャラリーに国際電話をしてみた。すると、
「杜長の考えだからよくわからないけれど、おそらく、普段収入のない僧侶を優遇したいからではないでしょうか」
という店員の答えが返ってきた。
 そういえば、韓国では日本と違って僧侶は、ほとんど収入源がない。檀家制度もなければ、葬式や法事に出て経を読むこともない。もちろんほかの職業との兼業などもありえない。


 ええっ!確かに仏教徒は少なく、お寺も少ない、という話は聞いていたけれど。で、こないだのBSEに関する牛肉輸入に反対する人たちが警察に捕まらないためにお寺で生活している様子は報道で見ました。つまりお寺の中は「普通とは違う場所」として扱われている様子がよくわかりました。しかし僧侶はほとんど無収入か・・・

 ルポや作品で描かれる「地下鉄で物乞いをする人とか布教者とか行商人」に会えるかと、地下鉄に乗ってみたところ。

 その後も、一行と何度も地下鉄に乗りながら、”出会い”を心待ちにした。そして、ついに、二度、布教者に出会うことができた。
 最初は、二十代後半くらいのまじめそうな男性で、隣の車両から歩いてきて、僕のすぐ前で立ち止まった。そして突然、大きな声で
「神を信じましょう」
と説教を始めた。
 「アッ、これだ!」と思い、神経を集中させて聴くが、難しい宗教用語が多いため、よく聞き取れない。結局、祈れば幸せになれるということ以外、具体的な話は聞きとれなかった。もちろん、勝手に写真を撮るわけにもいかない。残念だったが、強く信仰を訴えている青年の真剣な姿が印象に残る。
 二度目は、帰国する二日前ごろだった。四十代後半の女性が車両に現れると、しばらく説教をしてから、おもむろにチラシを配り始めた。やはり話の最初の部分を聞きそびれてしまった僕は、そのチラシに期待をかけた。ほかの乗客たちは、面倒くさいとでも言いたげに、受け取ろうとしないが、僕は手を伸ばして有難く受け取る。これには布教者のほうもちょっぴり驚いたような顔をしていた。
「神様は問違いなくいらっしゃいます。幸せに暮らそうと恩ったら、神様を信じ、そのお言葉に従いましょう」
 冒頭にこう書かれたチラシには、今年八十九歳になるある老女が、六十八歳のときに娘の勧めでキリスト教に入信してから、毎日、数時間ずつ祈祷をするようになり、結果、神様の恩恵を数多く受けて来たことがこと細かく書かれていた。


(中略)

 地下鉄の有教者たちは、決して乗客を自分たちの宗教団体に勧誘しようとしているのではなかった。僕が見る限り、純粋に周りの人たちを宗教の力で教ってあげたいと切望している人たちのようだった。チラシのなかで愚痴もこぼしていた。
「息子や娘たちがくれるなけなしの小遣いから、毎月三十万ウォンの印刷経費を捨出してやっとチラシを作っているのに、受け取ろうとしない入、受け取っても見もせず電車の中に捨てていく人が多いのには、本当に胸が痛む」ー。人間味があって親しみを覚えた。


 私は結婚前は家に入る宗教関係のチラシは全部集めてコレクションしていたし、街頭で話しかけてくる方には時間がある限りは対応して話してました。今は私の周りでも少なくなったなあ。ただ立ってポスターを掲げてはる方とは見かけるけど。私自身は「辻説法」ってやつに憧れるところもあるんですけどね。辻説法してお金を頂くとか・・・めっちゃ醍醐味ありますやん。もちろんたいていは頂けない。そこで何を伝えてお金を頂けるようにするか・・・一度真剣に考えたのは肢体不自由特別支援学校にいた時に震災でパソコン導入の予算が飛んでしまって、しかし「今、子どもたちに必要だ」と思った時。募金に駅に立とうか、と真剣に考えました。まあやんなかったけど。

 ちなみに北朝鮮は、憲法で信教の自由をうたっているものの、実際は神や宗教など、観念的なものを一切受け入れない唯物論の国だ。僕が拉致されて暮らし始めたころ、人々は、自分たちの思想、自分たちの力だけを信じて生きているように見えた。しかし、90年代に入って、旧ソ運をはじめとする社会主義国家が崩壊し、いろいろな面で国民の生活が苦しくなると、運勢を占ったり、縁起を担いだりする人が出始めた。もちろん、思想統制の厳しい国だから、「人心を惑わす」占いなどは、ご法度だが、陰でこっそりと行われていたのだ。
 ある幹部の妻が夫の出世の道を探ろうと、占いをしてもらったが、その行為が告げ口されてしまい、結局夫が出世どころか解任の憂き目に遭うという、笑うに笑えない皮肉な話も聞こえてきたりした。


 まあ、占いは出てくるやろなあ。

 韓国でも占いが盛んだ。ソウルやプサンなど大都市の繁華街には、様々な占い屋が、雑居ビルや、路上のテントなどに陣取り、雑多な看板を掲げて営業している。
 特に多いのが、韓国語でサジュカフェと呼ばれる占いカフェ。お茶やコーヒーを飲みながら、比較的安い料金で、占い師にみてもらえるという。
 韓国には土着のシャーマニズムから来ている「ムーダンチプ」というのもある。ムーダン(巫女)が神託を受けて吉凶を占ってくれるのだ。中国から伝わった易学に基づいて占う「哲学院」や「哲学館」(この院や館は占い「屋」を意味する)なるものも少なくない。
 朝鮮戦争で辛酸をなめつくし、春の早飯や梅両吟の豪雨など自然環境にも決して恵まれているとは言えない韓国では、明日の運勢を知り、そこに生きる道を求める人々が増え、それに合わせて占い屋も多くなったという説があるーー。


 この後、有名占い師に蓮池さんが占ってもらい「前半生20代〜40代はたいへんな苦労をした」と拉致を言い当たれた(?)と見える部分も出てきます。まあそうかもしれない。単なるコールドリーディングかもしれない。「拉致」とか言わないところが肝心かな。易経でも具体的ではないけれど何にでもあてはまる言葉が書かれているし。で、それがたいへん含蓄深く意義深いわけだけどね。

 どうでもいい話だけど東洋大学の全身は哲学館だったな。で、東洋大学では「哲学のイメージをもっとも具現的に示しているキャラクターがムーミンである」ということでイメージキャラクターとしてムーミンを使っているとのこと。

 ほかにも風習や習慣のことで、北の人と感情的な言いあいを繰り広げたことが何度もあった。
 「日本人は、どうしてあんなに心のこもっていないあいさつをするんだ」
 1979年、ピョンヤンで聞かれた世界卓球選手権大会で、日本人選手が競技場に出入りするたびに、軽くお辞儀をする姿をテレビで見ていて、指導員がこう言った。
 僕はすかさず、
「何もしないよりはよっぽどいい。それに本当に心がこもっていないかどうかなんて、わからないではないか」と答えた。


 おお、指導員に言い返せたんやなあ。
 しかし、グランドに礼をしたり、これはもう「風習」と言ってもいいし、宗教と言ってもいいだろうなあ。ごはんを食べる前に手を合わせたり、仏壇に手を合わせたりと同じこと。別に外国の人や自閉症の人に強制する気もないし、グランドに礼をするのは自分でもやんないけど、他人がやってるのは「なかなかいいじゃん」と思って見てるな。

 韓国にも行ってみたいなあ。お金無いけど・・・



posted by kingstone at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

3.11もブレなかった東京ディズニーランドの優先順位 から考える

 日経ビジネスの記事から。
 なお、この記事は最初の1ページは誰でも読むことができますが、全文を読むには登録(無料)が必要です。

 引用部はゴチックにします。

3.11もブレなかった東京ディズニーランドの優先順位

 東日本大震災当日3月11日。東京ディズニーリゾート(以下TDR、運営会社はオリエンタルランド:千葉県浦安市)を訪れていた約7万人の人たちは、まさか今日この場所で大地震を体験するなどと想像していなかったはずだ。もちろん約1万人のTDRのスタッフ(同社ではキャストと呼ぶ)たちもそうだっただろう。キャストの約9割は、高校生や大学生を中心としたアルバイトだ。アルバイトが現場を支えているのが、TDRの実態だ。

 いまどきの「若いもん」なわけですね。
 
 7対1か。成人施設の人数割合と一緒ですね。こんなにたくさんスタッフがおられるとは思っていなかった。もっともっと少ないのかと思っていた。これができるのは人件費が相当押さえられているからかな。しかしディズニーランドということで「士気は高い」と。

 で午後2時46分に地震が起きます。

 しかし揺れから40秒後には、地震発生を伝える園内アナウンスが流れた。

 ちなみにTDRでは、ほかの遊園地と異なり、園内アナウンスを一切流さないのが基本と聞く。迷子の案内もしない。せっかく園内で「夢の王国」を楽しんでいるゲストたちが、その魔法から覚めてしまうからだ。迷子への対応は近くにいるキャストがすべて担ってくれる。アナウンスをしない代わりに、多くの遊園地以上に迷子に対応する仕組みができているのだ。

 そしてキャストたちはパニックを起こさなかった。彼らは持ち場のゲストに対して、すぐさま冷静かつはっきりとした声で、分かりやすい指示を出した。

 「頭を守ってしゃがんでください!」「みなさま、どうぞその場にお座りになってお待ちください!」。キャストの冷静な指示に、ゲストは実際パニックを起こさずに落ち着いて座り込んだ。


 アナウンスについてはマニュアルがあったのだろうか。とにかく基本を破っているわけですね。そしてキャスト(学校なら教師)は適切な指示を出した。

 TDRで働く全員が共有している「会社として大切にするべきことと優先順位」=行動規準は、私のこれまでのコラムで何度もご紹介してきた。英語の頭文字を取ってSCSE(エス・シー・エス・イー)と呼ばれる。「Safety(安全)」「Courtesy(礼儀正しさ)」「Show(ショー)」「Efficiency(効率)」だ。効率は上記3つを心掛けてチームワークを発揮することで、お客様が楽しむための効率を高めるといった意味で使われている。


 さて、学校・特別支援学級・特別支援学校なら何になるんだろうか?「安全」は当然ある。子どもの人権を守ろうというCAPだったら「安心」「自信」「自由」と言うな。学校だったら「自立」も入れて欲しいけど。普通多く通常校では「社会人になったら当然自立するもの」と考えて頭の中にも浮かばないだろうけどね。そういや私の出身高校の校是は「質素剛健自重自治」だった。「自治」は「自立」とも言える。特別支援学級や特別支援学校では無意識ではダメで意識して「自立」「支援つきの自立」を考えておかないとまずいだろうな。

 「礼儀正さ」子どもを威嚇したり暴力を振るったりはとんでもない話だなあ。

 「ショー」いかに見せるか、参加させるか、だよね。

 「効率」これは常に考えておかないといけないな。「お客様が楽しむ」は「児童・生徒が楽しむ」「児童・生徒が成長する」「児童・生徒がわかることできることが増える」「児童生徒が参加できる」くらいか。そしてそのために「効率」を考える。それは「準備」の効率でもあるし「効果」の効率でもあるし。「一生懸命準備しました→児童は地面に頭を叩きつけてパニックになっていました」は効率がいいわけないじゃん、ということで。

 行動規準の4項目は、その順番に重要な意味がある。優先すべき順位を表しているのだ。ディズニーランドといえば、一般的にはショーのイメージが強いだろうが、彼らが最も大切にしていることはゲストの安全だ。2番が礼儀正しさで、3番がショー。安全確保で精一杯なら、礼儀正しさやショーが後回しになってもいい。ただし安全が確保できたら、ゲスト一人ひとりの『夢の王国』実現に向けて、それ以外もどんどん実践していこうとされている。

 で、地震当時の具体的な行動。

 アルバイト歴5年のキャストHさんは、当日のことを思い出す。「(店舗で販売用に置いていたぬいぐるみの)ダッフィーを持ち出して、お客様に“これで頭を守ってください”と言ってお渡ししました」。彼女は会社から、お客様の安全確保のためには、園内の使えるものは何でも使ってよいと聞いていた。そこで、ぬいぐるみを防災ずきん代わりにしようと考えたという。

 同じくキャストのIさんは、店舗で販売していたクッキーやチョコレートを無料で配り始めた。「必ずみなさんにお配りしますから、その場でお立ちにならないでお待ちください」と声を掛けながら。「お客様から配ってくださいと言われたわけではなくて、時間もたって私もお腹が減ってきていたし、ゲストのみなさんはもっとお腹が減っているだろうと思ったので」。

 ぬいぐるみが並んでいた壁も、お菓子が並んでいた棚も、売店内の商品はすっかりなくなっていた。

 当日は雨交じりで気温は10度と冷え込んでいた。あるキャストは、お土産用のビニール袋や青いゴミ袋、そして段ボールまで引っ張り出してきて「これをかぶって寒さをしのいでください」と訴えた。段ボールは普段なら『夢の王国』にあってはならないものだ。それでもゲストの身の安全を確保するためなら何でもしようと考えて行動した。家族で来園していたゲストは、「3月にしてはかなり寒かったので本当に助かりました」と答えていた。


 ある不登校のお子さんに関わった時、私自身が「学校の枠組みから外れ過ぎているのではないか」と悩んだ時、相談した同僚に「この学校のすべてのものはその子のために利用できる物だ、と考えればいいんちゃう?」と言われて、すっと楽になったことがあります。

 またキャストのTさんは、じっと座り込んだままの状態が続いているゲストに話しかけた。「ずっと同じ姿勢のままだと体に良くないので、少し運動しましょうか」。

「何かを渡す」だけではなく「何かをさせる」もしようとはしてはるわけですね。しかし、それはあくまでも相手の方のことを考えた上で礼儀正しく。

 当座の安全を確保できたら、彼らは礼儀正しさやショーの実践を忘れていなかった。キャストのMさんはゲストの気を紛らせようと、お土産袋を掲げて「みなさん、この絵の中に“隠れミッキー”(ミッキーマウスの形)があるのをご存じでしたか。よろしければ一緒に探してみてください」と投げかけた。

 大きなシャンデリアの近くで余震の恐怖におびえている子供たちにはKさんが、「みなさん大丈夫です。僕はシャンデリアの妖精ですから、何があってもみなさんを守ります。大丈夫です」と笑顔を見せた。


 優先順位に従って「安全」が確保できたら「ショー」をしようというわけですね。

 TDRにもマニュアルはあるが、現場の状況もゲストのニーズも刻々と変化する。ましてや事は震災だ。マニュアルですべてをカバーすることなど不可能だし、マニュアルから似たケースをチョイスしてもそれが適切とは限らない。だからこそ行動規準が必要なのだ。

 今となれば、場面場面では、もっとより良い判断や行動があったのかもしれない。けれどもTDRでは、「会社として大切にするべきことと優先順位」にさえ沿っていれば、現場の一人ひとりに判断を任せている。

 読者のみなさんの中には、「お客様の安全にかかわるような重要な判断をアルバイトにさせるなんて、恐ろしくてできない」という人もいらっしゃるだろう。アルバイトか正社員かはさておき、現場には入社したての新人だっている。それはTDRも同じだ。怖いに決まっている。


 行動基準。学校なら何になる?

 ではどうするのか。判断させず、いちいち上からの指示を待てと命令するのか。

 TDRはアルバイトだけでなく、自社の従業員ではない派遣社員にさえも十分な研修を受けさせ、OJTでの訓練も欠かさない。現場で判断できるに十分な準備や、万が一にも対応できるチーム体制を用意したうえで、判断させる。

 現場はチームで動いているので、もしも個人の判断が明らかに間違っていれば、隣にいる仲間や先輩が修正してくれる。判断が不安なら、その時は、先輩や上司に相談すればいい。彼らは「もっとこうした方が良くなるんじゃないか」といったアドバイスをくれる。

 そしてもう一つ大切なことがある。行動規準に沿った判断、行動である限り、上からしかられることはない。むしろゲストのためになることであれば褒めてもらえる。だからこそ、新人であっても積極的に自分で考えることができるのだ。

 逆に、普段から「勝手に判断するな、上司の承認を取れ」と言われていたり、「この程度の発想か、もっと頭を使え」としかられていたらどうだろう。あるいは頑張っても褒めてももらえなかったらどうだろう。しかられると思えば萎縮してしまうだろうし、褒められるとうれしくなって頑張ってしまう。何も特別な話ではない、人間誰しも働くうえではそういうものではないだろうか。


 学校では「研修」はあるのか?特別支援教育では?もちろん「研修」と名前のついた時間は多く用意されている。また教員養成系の大学を出ていれば4年間(!!)の研修を受けてきているわけだ。現職教育で1年間〜2年間大学や大学院で学ぶ研修すらある。・・・んだけどなあ・・・

 現場はチームで動いているので、もしも個人の判断が明らかに間違っていれば、隣にいる仲間や先輩が修正してくれる。判断が不安なら、その時は、先輩や上司に相談すればいい。彼らは「もっとこうした方が良くなるんじゃないか」といったアドバイスをくれる。


 わはははは・・・

 そしてもう一つ大切なことがある。行動規準に沿った判断、行動である限り、上からしかられることはない。むしろゲストのためになることであれば褒めてもらえる。だからこそ、新人であっても積極的に自分で考えることができるのだ。

 これは中井久夫さんの

NHKのUSTREAM個人放送許可と中井久夫さんの阪神・淡路大震災の時の言葉

を思い出します。なお、この文「災害がほんとうに襲った時」は緊急再発行されました。



 地震発生から28分後、日本政府は災害対策基本法に基づき、菅直人首相を本部長とする緊急災害対策本部を設置した。TDRはそのわずか8分後の午後3時22分に、社長をトップとする「地震対策統括本部」を設置した。

 私は常々「特別支援教育と災害時の対応は似てる」と言うことがあるんだけど、それは「障害」が「災害」という悪しきもの、というわけじゃなくて、いろいろと対応しないといけないことには間違いないやろ、ということなんです。でも、もちろん「障害」の方は日常だし、もっと坦々かつ淡々としてしゃかりきじゃないもんですけどね。教育委員会の特別支援教育担当部署がこの「対策統括本部」にあたるのかな。

 TDRでは「震度6強」を想定した体制と防災訓練がなされていた。訓練の回数は、セクションごとのものも含めると1年で実に180回に及ぶという。2日に1回は園内のどこかで防災訓練がなされている計算になる。年に1度、防災の日(9月1日)に申し訳程度に避難訓練だけを実施している企業とは、安全に対する意識が根本的に違うのだ。TDRには2台の消防自動車が園内の見えないところに配置され、24時間体制のファイヤーキャストが控えている。

 訓練・・・私は「子どもには訓練は必要無い。教師には訓練が必要だ」と言ってるわけですが。これだけ訓練がなされているということはいいことだな。

 たくさんの帰宅できない難民が出て、万の単位の人にディズニーシーに移動してもらわないといけない事態になります。

 そこでTDRの幹部は開園以来28年間守ってきた“禁”を破る決断をした。バックヤードという従業員だけが利用する通路にゲストを通して、より短距離で安全にシーに誘導することにしたのだ。『夢の王国』のイメージを壊してしまうことになるかもしれない。それでもゲストの安全確保のために、彼らは決断したのだ。

 統括本部で指揮を執っていた同社の阪本さんは、「これまでは決してしなかったことですね。『夢の王国』のバックが見えてしまいますので」と説明した。

 多くのゲストのためにバックヤードを開くという決断はこの時が初めてだったのだろう。しかしTDRは個別にはこのルールを破ることがあると聞く。それはけが人が出た時だ。園内には応急処置ができる施設があるが、すぐに病院で診てもらった方がいいと判断した際は、バックヤードに待たせたクルマで素早くゲストを病院に案内する。


 そして

 家族が転んでけがをしたあるゲストは、案内されて病院に行ったところ既にTDRから正確な連絡が入っていることに驚いたという。けがは大したことがなかったので園内に戻ろうと再入場ゲートに戻ってきたところ、ゲートにいたキャストから「おけがは大丈夫でしたか」と声を掛けられ、またまたびっくりしたそうだ。

 TDRの情報共有のスピードには私も驚かされたことがある。おっちょこちょいの私はビデオカメラを置き忘れたことがあった。数分後に気がついて、近くにいるキャストに相談したら、忘れ物センターを丁寧に案内された。いくら何でも今忘れたばかりなのに届いているはずがないと思っていたら、果たしてカメラはセンターにあったのだ。これでは他人が盗んでいる暇などない。


 情報共有ね。現在特別支援教育では「サポートノート(サポートブックとは違って、これまでの受診履歴とかそこでのテスト結果とか評価とか記録を一冊にまとめたもの。いちいち一から説明しなくて良くなる)」を作ることが推奨し始められていて、それは情報共有の第一歩ではあります。(しかし「そんなん無くても見りゃあわかるやろ」みたいなことも多いけど)

 話を防災対策に戻すと、TDRでは約5万人が3、4日は園内で過ごせるだけの非常食が備蓄してあるそうだ。今回の2万人なら1週間以上暮らせる計算だ。しかも短時間で温かいご飯になる。今回もそのご飯がゲストたちに配られた。友人と来園していたあるゲストは、配られた大豆ひじきご飯に「ほっとしました。まさか温かいご飯を食べられると思っていなかったので、びっくりしました」と答えていた。

 すごい!

 家族3人で来園していたゲストは、「考えてみれば、キャストも我々も同じ被災者なんですよね。それなのにキャストのみなさんは全然嫌な顔をするどころか、ずっと笑顔だったんですよ」と話した。家族4人で一夜を明かした別のゲストは、「(キャストのみなさんが)すごく頑張っていたから、何だかとても信頼できました。ありがとうって伝えたかった」と声をうるませた。

 私もキャストたちのプロ意識に感動した。彼らは誇りを持って働いている。アルバイトか正社員かどうかは、プロ意識においては関係ない。本人次第であり、その意識は会社が彼らに寄せる期待と信頼によっても生まれている。


 すごいなあ。

 TDRはキャストに対して一方的に期待と信頼を寄せているわけではない。彼らが自ら判断し、行動できる前提を用意している。「会社として大切にするべきことと優先順位」=行動規準を明確に示し、十分な研修を実施して、一人ひとりが判断し行動することを推進している。

 そして行動規準に沿った判断、行動であればしからないどころか、ゲストのためになるなら積極的に褒める。だからこそ、現場は行動規準を信じて判断、行動することができる。


 そうよなあ。学校で言えば、上の人が下の人の「何を褒めればいいのか」がわかってないと下も動けないわなあ・・・

 企業はトップと会社の姿勢によって、顧客から尊敬され「また行きたくなる」場所になることもあれば、悲劇とともに「二度と行きたくない」場所になることもある。私たちはそれを忘れてはならない。

 だよなあ・・・学校が「行きたくない場所になる」は悲劇やよなあ。すごくお金も人手(それはお金でもありますが)もかかっている施設なんやから。

 少なくとも明確な「行動基準」「理念」といったものは必要やな。


posted by kingstone at 11:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

5月19日(木曜日)

 おはようございます。

 空の半分以上を雲がしめてるかな。ってことは曇りだよね。

ラベル:挨拶 天気
posted by kingstone at 07:22| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする