今日はNHK教育の「大人の発達障害」はまったく忘れていたのですが、Twitterのタイムラインに「見てる」というつぶやきがあったので、あっ見てみよう、と思いました。で、見てたら書きたいことが出てきたけど、その前にこれを書いておかなきゃ、ということで先日の私の精神科の主治医とのやりとりを書いてみようと思います。
私も精神科に通って長いことになります。
今行っているところは名医のおられたところ。
私自身への診断3 名医と会った だから私も行ったのですが、私の主治医は別のお医者さまでした。そして名医は引退されました。
名医のいた頃は待合室は押すな押すなの状態でしたけど、現在は私が行ったら他に患者が誰もいない事もあるくらい。えらいもんです。
私が主治医をどう判断しているかと言うと、「まあ別に悪くは無いだろう」というあたりか。たぶん精神科医さんとしてはごく普通じゃないのかな。ドクターショッピングしても仕方なかろう、と思って通い続けています。
いつもは診察も
Dr.「どうですか」
私「変わりません」
それ以外話が続かず、いつものお薬を出して頂いて終了。約2分かな?5分はかかりません。
先日行った時も、特に最近で変わったことも無いのでそのまま終わろうかと思いましたが、ちょっと言っておいた方がいいかと思ってこう言いました。
私「ネットでおめめどうという自閉症の人への支援グッズを出している会社の宣伝を勝手にしていたらフェローにしてやるという話になりました」
Dr.「『フェロー』?『やつ』って何」
う〜む、フェローって通じないのか・・・アップルフェローなんてのもあるし、今読んでる「繁栄」っていう本の著者マッド・リドレーさんも「オックスフォード大学モードリン・カレッジ名誉フェローとかだったりするんですが・・・
私「仲間とかいう意味ですかねえ」
Dr.「そこは信頼できるの?」
ここでわかるのはDr.は「おめめどう」をご存知無い。まあそれはいいです。弱小企業ですから。で、そこのクリニックで、少なくともカナータイプの自閉症の方は見かけたような記憶は無いのでそちら方面にそう詳しくなくても仕方がないし。ほとんどが統合失調症やうつのしかも軽い方でしょうし。(重い方は病院に行かれると思うので)
それと、推測ですが、「自閉症が治る」だとか「うつが治る」だとか「統合失調症が治る」だとかいうインチキ商品の話題にはことかかないというのもあるかもしれません。
私「いやあ・・・信頼できるんとちゃいますか」
Dr.「いったいどんな物を出してるの?」
私「自閉症の方への支援って精神科医さんの中でも『見てわかるもの』で環境を整えるというのが常識になって来ているようですが、なかなかそれがうまくいかないこともあるので、そこを支援するグッズが多いですね」
Dr.「精神科医が自閉症の人ばかり診てるわけじゃないし」
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この話の展開は、私にはさっぱりわかりませんでした。
で、後で気づいたのが、「こいつ、私(Dr.)に何か教えようとしているな。馬鹿にしやがって」みたいな反応では無かったかと。私の心にはそんな気持ちは微塵も無かったし、声の調子などもそんな感じでは無かったと思うのですが。自分ではよくわかりません。
まあ、ここに至って、マジに「自閉症の人はここに来たらあかん」と思いましたし、またうつなどでも発達障害の二次障害でなってる方は来ちゃいけない、と思いました。
でもやっぱりこの精神科医さんも「悪い精神科医」では無いと思います。水準がこのレベルだ、ということに過ぎないと思います。
先日Togetterでまとめさせて頂いた
自閉症など発達障害の診断がついたらまず環境調整をしてほしいで小児精神科医さんで大学で教えてはると思われる(ネット上のおつきあいでしかありませんから私には確認はできませんが)afcp_01さんが
「発達障害領域では投薬の前に環境調整をというのはすでに(あまり守られない)ドグマ化している。では医師は投薬する前に、十分な環境調整がなされていると判断する権限と義務があるのだろうか、またその能力はあるのだろうか、と考えるとなかなか難しい。特に"環境"側が白旗を上げている時には…。」
とつぶやいてくれてはったので、少なくとも「ドグマ」にはなっているのかと思って期待する面もあったのですが、小児精神科医にとってはそうであっても大人相手の精神科医にとってはそこまで行っていないようです。
しかし、私の地域では大学で教えてはり(少なくとも教育学部では。医学部ではどうだったか知りません)知的障害特別支援学校の校医をしていた精神科医が、自閉症で積極奇異型の生徒の問題行動に教師がどう対応したらいいかを尋ねたら「教師が取り囲んで生徒が自分が悪いとわかるまで『お前が悪い』と言ってやりなさい」とアドバイスしましたし、私が一番初めに行った心療内科(精神科医と思われます)のDr.は「自閉症について相談したいことがあるならこの地域にはこんな立派な先生がいるのだから相談しなさい」と名を上げたのがこの校医さんでした。
その中で「勉強」してはるのですから、私の主治医が自閉症のことについて知らなくても、ある意味「恥ずかしくはない」話です。一生懸命地域で勉強したところで正しい情報は入って来ないでしょうから。
どこのお医者さまにかかるかはよくよく考えないといけないかもしれません。
追記 20130110
なお、私の地域の発達障害などに詳しいお医者様と話す機会がありました。
少なくとも今「この地域にはこんな立派な先生がいる」として上の校医さん
の名前が挙がることはない、とのことです。良かった。