神戸市の
平成 23 年度当初予算の概要から特別支援教育に関するであろうところを取り出して来ました。見やすいように改行と段落そろえをしています。
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「(子どもたちの明るい未来を築く子育て支援と教育の充実) 未来を担う全ての子どもたちが心豊かに育まれるよう、「子どもたちの明るい未来を築く子育て支援と教育の充実」に取り組んでまいります。 子どもの利益が最大限尊重され、子育てを社会全体で支える仕組みづくりを進め、子どもたちが健やかに生まれ育つ、笑顔あふれるまちを実現してまいります。
仕事と子育ての両立を支援するため、保育枠 24,000 人の確保にむけて、保育所の新設、民 間活力や既存施設などの活用により 460 人分の受入拡大を行うとともに、新たに保育ママ事 業に取り組むなど待機児童の解消に全力で取り組んでまいります。
また、病児・病後児保育や一時保育など保育サービスを拡充いたします。
学童保育では、過密解消・適正規模化のため、学童保育コーナーを整備するとともに、放課後の小学校施設を活用する、放課後子ども教室を早期に全小学校で実施できるよう拡充い たします。
また、学童保育と放課後子ども教室を一体化するモデル事業を実施いたします。
子ども・子育て家庭への支援として、大学と連携した子育て支援事業を拡充するとともに、各区1~2館程度の児童館を児童問題に関して専門性を有する拠点児童館と位置づけ、地域 における子育て支援および児童の健全育成の強化・充実をはかってまいります。
児童虐待防止対策では、児童養護施設等の職員への専門的な研修により資質の向上をはか るとともに、児童虐待に関する相談・通報の増加に対応するため、こども家庭センターの体 制の強化や啓発の充実をはかってまいります。また、児童養護施設退所後の児童を支援する ため、児童養護施設「子供の家」を一部転用し、自立援助ホームを設置いたします。
子育て世帯の経済的負担を軽減するため、外来における乳幼児等医療費助成の対象を小学 校6年生までに拡大するとともに、ヒブワクチンおよび小児用肺炎球菌ワクチン接種を公費 負担で実施いたします。また、不妊治療に要する費用の助成回数を拡充するとともに、子ど も手当について3歳未満の子どもに対する手当額を2万円に増額するなど、次代を担う子ど もの育ちを応援してまいります。
地域の特性を踏まえた特色ある学校づくりを推進するとともに、未来を担う子どもたちが 人として必要な規範意識や倫理観を身につけられるよう、豊かな心を育む教育の充実をはか ってまいります。
新学習指導要領の円滑な実施をはかるとともに、特色ある神戸の教育を推進してまいりま す。分かる授業の推進では、小中9年間の連続性や一貫性を大事にした指導の浸透をはかる ため、「小中一貫カリキュラム」を推進するとともに、「読んで考えてまとめながら書く」力 を育成するため、「神戸まとめの達人」推進事業を実施いたします。また、「中学生ECOコ ンクール」を開催し、中学生による環境学習の実践活動を支援してまいります。
英語教育では、外国人英語指導助手について、平成 23 年度から小学校において外国語活動 が必修となることから、小学校への配置を拡充するとともに、中学校・高校での全校通年配 置を継続して実施いたします。
いじめや不登校などの問題解決のため、スクールカウンセラーを中学校全校に配置すると ともに、小学校への配置を拡充し、学校の教育相談体制を充実いたします。また、電動自転 車を全校に配備し、学校と家庭・地域との連携を円滑に進めてまいります。
安全な部活動や体育学習を推進するため、部活動外部指導員を引き続き配置し、部活動の 活性化をはかるとともに、熱中症対策として製氷機を小中学校に設置いたします。
児童生徒の障害の重度・重複化に対応するため、小中学校への特別支援教育支援員の配置 の拡充や、特別支援学校におけるスクールバスの増車などにより、各校の実情に応じた柔軟 な支援を行ってまいります。
また、私立幼稚園に対して園児の保育料の補助や虫歯予防のフ ッ化物洗口の経費助成を行うとともに、市立幼稚園において3年保育を研究実施するなど、 幼児教育の振興に取り組んでまいります。
学校園の整備では、平成 22 年度補正予算とあわせて耐震補強工事を前倒しで実施いたしま す。これにより、統合予定校を除き、平成 23 年度末で幼稚園、小中学校の耐震化率 100%を 達成いたします。また、耐震化工事とあわせて、トイレ改修、太陽光発電、エレベータなど の整備を行うとともに、校庭の芝生化など環境にやさしい学校づくりに取り組んでまいりま す。
また、耐震化が必要な上筒井小学校、筒井台中学校、葺合高校について、3校並行して校 舎の改築に着手いたします。さらに、今後大幅な児童数の増加が見込まれる西神南地区にお いて、(仮称)井吹北小学校を新築するとともに、引き続き兵庫北部東および中央区の小中学 校の再編、夢野中学校の改築、ならびに友生養護学校の移転改築を進めてまいります。
家庭・地域・学校の連携では、地域全体で学校教育を支援し、地域ぐるみで子どもを育て るため、「神戸っ子応援団」を立ち上げ、自主運営への移行に向けた支援を行ってまいります。
また、学校教育活動などへの支援人材を発掘して人材バンクへの登録を行い、学校園に対す るサポートを行う「教育・地域連携センター」を運営いたします。
さらに、幼児・児童・生 徒の安全確保をはかるため、緊急時の連絡手段として有効な携帯メールを利用した緊急連絡 システムの導入を促進いたします。」
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特に関連するところを上げていきます。
「学童保育では、過密解消・適正規模化のため、学童保育コーナーを整備するとともに、放課後の小学校施設を活用する、放課後子ども教室を早期に全小学校で実施できるよう拡充い たします。」
自閉症のお子さん保護者が申し込んでが来られた時は、どういうふうになるかな。いろいろ手は考えられそうですが。
「子ども・子育て家庭への支援として、大学と連携した子育て支援事業を拡充するとともに、各区1~2館程度の児童館を児童問題に関して専門性を有する拠点児童館と位置づけ、地域 における子育て支援および児童の健全育成の強化・充実をはかってまいります。」
自閉症及びその他の発達障害のお子さん・家庭への支援も取り組まれてはいるのですが、さてそれがどれだけ充実したものにできるだろうか。
「地域の特性を踏まえた特色ある学校づくりを推進するとともに、」
ふむ。「地域の特性」いろいろ考えられることはあるなあ。
「未来を担う子どもたちが 人として必要な規範意識や倫理観を身につけられるよう、豊かな心を育む教育の充実をはか ってまいります。」
いいことなんですが、自閉症やその他の発達障害のあるお子さんの場合、いろいろ手立てが必要で、それなしで「規範意識や倫理観」を押し付けないようにして欲しい。
「「読んで考えてまとめながら書く」力 を育成するため、「神戸まとめの達人」推進事業を実施いたします。」
これ、是非、特別支援教育でもやって欲しい。「見て、考えて、まとめて、表現する」みたいな。そこまで考えて欲しい。
「スクールカウンセラーを中学校全校に配置すると ともに、小学校への配置を拡充し、学校の教育相談体制を充実いたします。」
これ、スクールカウンセラーさんに、「話を聞く」だけではなく、環境調整とか具体的手立てを伝えて頂いたり、ケースワーク的な動きもして頂きたいなあ。それはお門違いになるのだろうか。「今ここ」を大切にするとそうなると思うのだけれど。
「児童生徒の障害の重度・重複化に対応するため、小中学校への特別支援教育支援員の配置 の拡充や、特別支援学校におけるスクールバスの増車などにより、各校の実情に応じた柔軟 な支援を行ってまいります。」
「特別支援教育支援員」という制度があんねんな。
「家庭・地域・学校の連携では、地域全体で学校教育を支援し、地域ぐるみで子どもを育て るため、「神戸っ子応援団」を立ち上げ、自主運営への移行に向けた支援を行ってまいります。」
ふむ。これも自閉症やその他発達障害のあるお子さんに対して、いろいろできそうなことはありますが。
「 また、学校教育活動などへの支援人材を発掘して人材バンクへの登録を行い、学校園に対す るサポートを行う「教育・地域連携センター」を運営いたします。」
これも、やろうと思えばいろんなことができそうです。