私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2011年01月06日

第10回実践研究大会in愛知 藤岡宏さん(つばさ発達クリニック)の講演など

   第10回実践研究大会in愛知


日時:2011年2月26日(土)・27日(日)

プログラム:

〈2月26日(土)〉
  ・13:30 開会式
  ・13:40 1 基調講演
    「地域に根付く支援」
     講師 藤岡 宏氏(つばさ発達クリニック)
  ・15:40 2 愛知からの実践報告
    「小さな町で出来た事・瀬戸市の取り組み・発達支援室を中心に」
     報告者 愛知県瀬戸市発達支援室スタッフ
  ・17:00 終了 ※18:00 懇親会(希望者のみ)

〈2月27日(日)〉
  ・9:30 実践発表
    分科会1 10歳未満の事例
    分科会2 18歳未満の事例
    分科会3 18歳以上の事例
  ・11:30 終了


場所:愛知県産業労働センター「ウインクあいち」 (JR「名古屋駅」より徒歩約2分)

参加費:5000円 親睦会費(希望者のみ)6000円

申し込み締め切り:2011年1月31日(月)
 ※定員150名に達した場合はその時点で締め切ります。

問い合わせ:大会事務局 TEACCHプログラム研究会愛知支部
・E-mail jissenken2011_aichi@yahoo.co.jp

posted by kingstone at 21:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

TEACCHのはやりすたり(?)について

 Twitterで「TEACCHの限界」だとか、たぶん「(古いから)離れる」だとかの言葉をチラッと見かけました。別にその方はTEACCHを非難する文脈ではなく、「そう言う人もいるけど自分にとって大切なものだ」という文脈で語っておられましたが、まあこの言い方(非難としての)は、大昔からありました。

 私がTEACCHという「言葉」を知ったのは肢体不自由特別支援学校時代、パソコン通信の障害児教育フォーラムででした。しかし、その頃の私にとっては全然切実ではなく、それ以前に「自閉症」と名のつく本は、それ以前の通常学校時代に1冊読んだことがあるだけの状態。

 考えてみれば、既に肢体不自由特別支援学校で数年は過ぎていたのだから、「特別支援教育に詳しい先生。専門的知識を持った先生」と見られてもいい立場なわけですが、それでも「自閉症」についてはからきし知らなかったのです。

 障害児教育フォーラムで自閉症の話題が出ることもあるので、当時、ある方が「自閉症に効果がある関わり方を見つけた」「自閉症のことがわかる検査ができた」とか言う人々を尋ねて歩いたドキュメンタリー本がありました。私は「へへえ。そんなやり方があるんだ。そんな検査があるんだ」と感心して読んでいたものですが、今ふり返ると、ことごとく消えていますね。ほんの少しが小さく細々と続いている。

 そういや中にABAを使った取り組みもありました。でも、それも今から考えると「ちょっとなあ」という取り組みだったし、そこも消えたんじゃないかな。もちろん別の流れからABAは残っていますが。

 で、その本にはTEACCHは載っていませんでした。障害児教育フォーラムで、TEACCHという言葉を知ったものの、全然切実ではなく「ふ〜ん」という程度でした。

 それから知的障害特別支援学校に異動。振り返ればその学校いたお子さんの50%くらいは自閉症だし、類するコミュニケーション障害を含めればもっとの割合になります。でも自閉症の診断を受けていたお子さんは数名くらいかなあ・・・私にもわからなかったし、周囲の教師も自閉症というものを知りませんでした。

 そこでどう苦しんで来たかは、過去のエントリに書いた通りです。

 で、異動後、2年近くたって、やっとTEACCHというものを切実に、かつある程度量的に多く、組織的に学び、少しずつ実践していくようになります。当時、私の学校ではTEACCHという「言葉」を知ってる先生そのものが管理職(つまりとりあえずはよく勉強している)を含めほとんどいませんでした。また知っている少数(2人か?)先生は例外無く「TEACCH!あんな非人間的なものやってはダメ!」という先生でした。

 ある地域では、私の知る限りTEACCHを取り入れた、というような実践は周囲に無かったです。

 ところが東京あたりでは、教師は少なくとも名前くらいは知っていたらしいです。

 その頃から学研の「実践障害児教育」に服巻智子さんが「TEACCH」と言葉の入った連載をされるようになったかな。

 少し後には「実践障害児教育」で、特別支援学校の実践として毎号毎号特集される記事はTEACCH的取り組みばかりだった頃もあります。ただしTEACCHという言葉はいっさい使わず。(ただし、ここでTEACCH的と言うのは「見てわかる」環境の面だけで、自尊心を大事に、とか自発的な表現コミュニケーションを大事に、の部分が抜けていた可能性はありますが。

 TEACCHの名前を出さない、ってのも変ですね。私自身、ある特別支援教育関係の講演会の講師をした時「TEACCH的取り組み」とかいう名前をレジメにも出していました。別のコマの講演をする先生は私よりもっと深く広くTEACCH的取り組みをしている先生でしたが、その先生が「TEACCHの名前を出すの?(出さないほうがいいよ、というニュアンスで)」とおっしゃいました。

 「光とともに」第一巻の後書きを書いたのはハルヤンネさん(当時はダダ母さん)でしたが、今でこそ「TEACCHから離れた」と言うハルヤンネさんですが、当時は「TEACCHだ!」という時代であったにも関わらず、後書きにはTEACCHという言葉を入れることができませんでした。

 非合法時代の共産党かいっ!!(笑)
 伏せ字にせなあかんのかい!!

 で、私が学び始めて2年くらいの時、近畿の特別支援学校の教師の集まる研究大会に参加しました。この大会に来るのはまずもってその学校で「熱心」な、あるいは「リーダー」的な先生方と思って間違いは無い。で、そこである先生と話をしました。その先生は前年に教育大学に1年間の内地留学をしていた先生。その先生いわく

「TEACCHの流行はもう終わった」

 何か、私は強烈な違和感を持ちました。「流行」??

 自閉症のお子さん(だけではなく大人の人にもですが)に対して「これがいい」というものははやりすたりがあり、この次はあれ、っていうものなのか?

 実際、細かいやり方についてはそうなのかもしれません。でもTEACCHは違うような気がする。(って「お前はTEACCH信者だから」って言われればニッコリ笑うしか無いですが。反論すれば不毛になるだけだから)

 たぶんTEACCHが強く主張した「見てわかる」(それだけにこだわっているわけじゃないですけど)は世界の、また日本の一定以上勉強した人の中では常識になっていると思います。もちろんTEACCH以前にもそれを体験や実験で確かめた人はおり、TEACCHはそれをまとめて強く主張するようになっただけですが。

 そして特別支援学校などでは写真などのスケジュールを用意したり、自立課題学習のようなものをすることはある程度常識になってきたようです。(ただし、「写真のスケジュール」と書いたのは、それが「見て(本人が)わかるスケジュール」になっているかは疑問だから。「自立課題学習のような」と書いたのも、それが「自立課題学習」になっているかどうかは疑問だから)

 TEACCHが「はやった」時代って、あったのかなあ。私が実践している頃から、今まで(今のことは、私が目の前で見たことではなくネットで知る情報ですが)「はやった」ことは無さそうな気がする。

 自発性表現コミュニケーションを大切にすること(そうなれば当然「拒否を認める」や「選択活動」が入ってきます)、自尊心を大切にすること、これらは普遍的なものだと思うのですが、そこんとこは取り入れられていたことがあったかな?

 で「限界」ってのも変だなあ。その言葉を出す方は何を求めておられるのだろう・・・
 やっぱり「治して」「健常者にする」ことなのだろうか。

 もちろんTEACCHが目ざすものはそんな高度なことでは無い、ってのは事実かもしれない。言葉を換えれば「最低限の居心地のよい暮らし」みたいなところかな。で、それだけでもやることはたくさんある。

 ほんま「はやって」欲しいのですがね。

posted by kingstone at 14:29| Comment(8) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

おめめどうの「初めてセット」1980円 初めておめめどうの商品を使う人向けか

 おめめどうに

「初めてセット」1980円

というのがあるのを知りました。

 私は保護者にはおめめどうを勧めていますが、でも「最初は何からお勧めしたらいいのだろう?」と結構悩んでました。このセットは
−−−−−−−−−−−−−−−
巻物カレンダー大1枚
MITECA 5枚
○×メモ帳
e★テキスト『初めの一歩は、いずこから 上』
グッズの使い方説明をつけています。
−−−−−−−−−−−−−−−
ってことです。MITEKAはこちらの説明。

「MITECAバーとMITECAチップ」おめめどうの「ダイレクトセールス in 明石 魚の棚」3

 スケジュールを作るための便利グッズ(プラスチック板)ですね。スケジュールはまず初めにしなければならないものですが「見通しメモ」がついてないのは、そのお子さん、そのお子さんでスケジュールの形式が違うし(1枚の写真から始めることもあるし)、「まず初め」としてはつけてない、ということでしょう。

『初めの一歩は、いずこから 上』は、あることすら知らなかった。私の知識なんてそんなもんです。e★テキストですからネットからダウンロードすることも可能です。

http://www.dl-market.com/default.php/manufacturers_id/213

 私は読んだことはありません(アセ)だって、もう引退しちゃったので「自閉症関係にはお金は使わない」と心に決めましたので。読んだことも無いものを勧めるのかあ、とか言われそう。でも、まず間違いないものだと思われます。どなたかが感想を書いて下さったら、また私の勉強になるのですが。(ちなみに「お金を使わない」の禁を破ったのが、先日の「ダイレクトセールス in 明石 魚の棚」での「おにぎりメモ」「おはなしツイン」の購入です。これは私自身がアスペルガー症候群の人とのコミュニケーションに使う可能性があるな、と思って)



 なお、このエントリを書いた後に入った情報。

初めの一歩は、いずこから 下』は「こまった行動」についてだそうです。

http://www.dl-market.com/default.php/manufacturers_id/213あっt、上下とも同じとこだ。

 でもって、この『初めの一歩は・・・』について、今なら「違うことを書くかも」だって。お〜〜い!!(;^_^A

 ま、そんなもんです。ハルヤンネさんも変化しつづけていく。たぶんTEACCHもね。

 まあでもその時その時の「今」を固定していかなきゃしゃーないし、役に立つことは確実だと思います。

posted by kingstone at 10:40| Comment(0) | TrackBack(0) | おめめどう・視覚支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

花園準決勝(第90回全国高等学校ラグビーフットボール大会 )

第90回全国高等学校ラグビーフットボール大会

桐蔭学園高等学校 21-10 大阪朝鮮高級学校

関西学院高等部 7-42 東福岡高等学校


 大阪朝鮮、関学、負けちゃいましたね・・・
 これで関西勢がいなくなってしまった。

 大阪朝鮮は桐蔭を追いつめてたのに15番フルバック松島幸太郎君の独走にやられちゃいました。去年と同じやあ・・・でもって松島君、ニコニコしながら走ってました。楽しんでるんやなあ。

$kingstone page-松島幸太郎
 (C)スポーツ報知

 松島君は大学からの誘いを断り、南アフリカのプロチームに入るそうです。

posted by kingstone at 10:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ラグビー・スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カードの整理

 大昔の話です。

 特別支援学級にいた頃。


 kingstoneです。

 カードを整理すべく、「名刺やテレホンカードの整理に」というA4サイズのファイルを買って来ました。コクヨの製品です。

 中がルーズリーフになっていて取り外せるのもいいし、3列あるポケットのうち端っこの列がカードを縦横自由に入れられるようになっているのもいいです。(つまり少々形やサイズが違うものでも入れられる)

 場所とか要求とかに分けて整理していきました。
 チェキの写真や、名刺サイズのカードはこれでばっちり整理できます。 

 ところが困ったのが「名刺サイズのカードをパウチしたもの」

 これだと太くなってしまって入りません。ラミネートフィルムをギリギリのところまでで切ってやっと入りました。

 今度からこうならないように、買い置いてる名刺サイズのカードを縦・横少し切り取ってひとまわり小さくしました。





posted by kingstone at 07:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

私の余暇活動

 大昔の話です。

 特別支援学級にいた頃。



 kingstoneです。

 私の場合、小学校とか中学校の時(高校でもやってたかな??)ひたすらコインを指ではじいてブーンと回してたことがありました。別に何が面白いってんじゃなくて、ただひたすら回してたなあ。

−−−−−−−−−−−−−−−
追記
 何でも余暇活動になる、人によって違う、って話です。

posted by kingstone at 07:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

障害と支援物

 大昔の話です。

 特別支援学級にいた頃。



kingstoneです。

今、定期検査で病院にいますが、いろいろトラブルがあってまいったなあ、状態です。まいっかあ。

 ところで、脳血管障害とおぼしき方が家族とおぼしき方と歩いてはりました。ズボンの後ろを持ってもらって、5cm刻みでゆっくり進んではりました。そして苦労して電動三輪車に座りはりました。

 すると、それこそシューっと行ってしまいはりました。
 少なくとも運転してはる姿からは障害があるように見えません。
 
 当たり前と言えば、当たり前なのだけど、感動的でした。

posted by kingstone at 07:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

PEP-Rについて(本については古い版だし、大昔の話としてお読み下さい)

 大昔の話です。

 特別支援学級にいた頃。

※これは古い話です。しかし、PEP−Rについて誤解をされ易い部分を知るのにいい資料だと思うので書いておきます。


 私もクリスマスイブだというのに,PEP-Rのレポートを書いていました。今,書き終 わったところです。やった!!・・・しかし,これがとても時間のかかる仕事で,休みの日にしかできないというとても困ったもんです。いくつも貯めてしまって,鬱状態になることもあります。

>いくつか、PEP-Rのことで教えて欲しいことがあります。
>どなたか・・。おねがいします。
>
>やっと、11月にひとつ買ってもらいました。
>スムーズに使えるように、練習中です。

 PEP-Rは品切れ状態のようでしたが,復活したんですね。

>1つ目
>PEP-Rの検査をするときに
>もし、記録者がの人員がとれなかったら
>ビデオとか取って置いてあとできろくしてもいいのでしょうか・・・。?

 もちろんいいですよ。毎回録ってます。検査中は気づかなかったことにビデオ見て気 づいたりすることもありますね(まだまだ未熟なので)。検査のやり方の勉強にもなります。

>2つ目
>そこから、ここから、指導のプログラムをたてるとき
>「親と教師のための個別教育プログラム」
> (ショプラーら、 星和書店)がいりますね・・。?

 あった方がいいでしょうが,その本読んでも,直接PEP-Rからのプログラムの立て方は書いてなかったような気がします。ちょっと古い本なので忘れてしまった・・。

 英語版マニュアルにはレポートの書き方とか,結果の解釈とかがのってるんですが,日本語版マニュアルには省略されてるんです。これはなぜなんでしょう?

 PEP-Rの解釈の仕方やそこからの教育プログラムの立て方については,日本ではノースカロライナとは違った方向にとられていたりすることが多いのです。

 つまり,日本ではスキルや認知能力の向上というところにばかり目がやられてしまっ たりするんですが,ノースカロライナのTEACCHでは,行動特徴(自閉症の障害特性)から指導のストラテジー(つまり構造化の方法など)を導き出すことが主眼になるんです。

>3つ目
>検査項目の中で「これは日頃の生活からみて必ず『合格』になる」と思うのは
>合格にして進んでもいいのでしょうか・・?

 ということですから,行動を見るためにも,あまり省略したりはしません。実際やっ てみると,日常とは違うってこともありますし,違った場合になぜ違うのかということを考えるのは大切です(自閉症の特性にその理由はたいていある,汎化の問題とか)。また,理解できる課題と,理解できない課題で子どもの行動がどのように違うかということも見れます。

 逆にとてもできそうにないのは省略することはあります。

 PEP-Rはマニュアルに書いてないことでいろいろあるんです。マニュアルが不十分な んですよね。どこかに見に行った方がいいと思いますよ。

※繰り返しますが、現在、多くの点が変わっている可能性はあります。

−−−−−−−−−−−−−−−
>実は当地にもPEP-Rを
>持ってはる方はいるのですが先日
>「PEP-Rなんて大変やで、シャボン玉はこぼすわ、粘土は口に入れるわ・・・。後か
>たづけも大変やで」とか
>その方にいわれてしまい・・
>この方に教えてもらうのはちょっと・・。とおもってます。
>それにそんなわけでこの方のPEP-Rは、とあるところへ貸したままになってるとか・
>・。

 シャボン玉の液がこぼれたら拭けばいい,ねんどを口に入れたら「ペッ」と言いなが ら手を口の所に持っていってみる,だめでもPlay Do(粘土のこと)は無害のはずなのであきらめる,そんなことくらいでぼやいていては自閉症児とつきあえない!!

 後かたづけについては,そうそう,検査器具を買ったらまず,Ziplocに1項目ずつの 用具をいれることです。結構たくさんいりますが,これをしておくと後かたづけが簡単ですよ。1項目終わったら子どもに袋に入れさせておしまい箱にいれてもらうので
す。

 PEP-Rの見学は保護者の方がほぼOKしてくださるので,だいたい可能です。まだまだ 未熟なものですが,実際に取ろうとされている方は参考にしていただけると思います。人数制限はありますのでまたご連絡ください。

−−−−−−−−−−−−−−−
追記
 この「Ziplocに1項目ずつの 用具をいれる」はものすごく役に立ちました。こういったちょっとした工夫が大事な知識になります。

 私も見学に行かさせて頂きました。

posted by kingstone at 07:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スローフードな人生! ・・・イタリアの食卓から始まる 島村奈津著

 大昔の話です。

 特別支援学級にいた頃。

スローフードな人生!―イタリアの食卓から始まる (新潮文庫)/島村 菜津

¥580
Amazon.co.jp

 スローフード運動というのはイタリアの田舎町を拠点に起こった運動だそうです。食文化のNPO。その宣言・・・


引用開始
(前略)
 我々の穏やかな悦びを守るための唯一の道は、このファーストライフという全世界的狂気に立ち向かうことです。この狂乱を、効率と履き違えるやからに対し、私たちは感性の悦びと、ゆっくりといつまでも持続する楽しみを保証する適量のワクチンを推奨するものであります。
 我々の反撃は、”スローフードな食卓”から始めるべきでありましょう。
(後略)
引用終了

 てなわけですが、単なるファーストフード反対運動ではないようです。
 ゆっくり楽しんで食べる、そして自分で作る。

 私自身は、先日syunさん邸で頂いたお食事(おいしい、手間暇かかったフランス料理)を思い出す部分がたくさんありました。

 この運動に興味を持った著者が関連するイタリア各地の活動を尋ねたルポです。

 著者がハイキングに出かけた時、山の麓で何の変哲もない、ちょっとうらぶれたバール(バーやけど、お酒もあるけどエスプレッソなどコーヒー(エスプレッソやカプチーノ)が基本となる場所なんかな)を見つけて入ります。そこのカレンダーに人名がずっと書かれているのに興味を持って主人とおぼしき人に尋ねます。

 すると彼は「ここはチルコロなんだよ」と答えます。
 チルコロとは寄り合い所といったところでしょうか。そしてカレンダーは

(引用開始)
「つまり、これは当番表なんだ。村にはバールが必要だろう」
 村にはバールが必要だ。バールがなければイタリアの朝は明けない。雑貨屋やパン屋はなくとも、まずはバールだ。村人が日に一度、顔を合わせる場所を作らねばならん。ところが、過疎化の進む山岳地帯の村では、下手をすればバールを経営していけるだけの利用者の数がない。観光客がしょっちゅう来る場所もない。そこで村人がみんなで少しずつ出し合い、アルチ(スローフード協会のもともとの母体)がこれをバックアップしてできたのが、このバールだった。しかし、村によってはバールで働く人間を雇うほどの資金はない。そこで村人自らが当番制で、ここで店番をしているという。それがチルコロだった。表に出てみると、確かに看板にはチルコロと書いてあった。そして基本的に会員には割引などの特典があるが、ただの通行人も、普通のバールのように利用できる。
(引用終了)

 なるほどな。人が集まる場。コミュニティ・・・

 「川を渡る」
http://ameblo.jp/kingstone/entry-10518381185.html

の中でも、障害のある人が地域で生きていくために、地域の人が集まる場(でも実はファーストフードの店なんかだろうけど)の大切さを書いてはったですね。

 またある村の農家にしてワイン醸造家を尋ねます。
 その村はかつて作るワインの評判は落ち、ぶどうは買いたたかれ、過疎の危機に瀕します。エリオはなぜブルゴーニュのワインは大金で買われるのに、自分たちのところはダメなのだ、という危機感からブルゴーニュを尋ねます。

(引用開始)
「まず驚いたのは、ブルゴーニュでは誰もが葡萄の生産量ではなく、質の向上に努めていたことだ。(中略)70年代になっても、バローロ農家の多くは、化学肥料を使って、さらに量産体制に乗り出していた。
(中略)
 2つ目に驚かされたのは樽だ。バローロの醸造家は、古い大樽が自慢だった。親父は50年から100年以上もたった樽を、ろくに洗いもせずに使っていたんだ。ところがフランスではセラーは実に清潔で、しかも樽は数年置きに買い替える。(中略)」
「それに・・・」エリオが、こちらに向き直る。
「僕は、ブルゴーニュで、ある実験をしたんだ。メンタリティーの違いさ。ブルゴーニュのある生産者に、別の生産者をどう思うかと尋ねる。すると”いいね、最高だよ”という返事が返ってきた。別の農家でも同じだ。”最高だよ。ベストだね”そうして4〜5軒の農家で同じ質問をしてみたが、どこでも同じような答えが返ってきた。ところがこの辺りで返ってくる返事といえば、”ああ、いい人だよ。ただ、ワインはいただけないね”とか下手をすると”ありゃひどいね、ここだけの話、あいつは砂糖を混ぜてるんだよ”といった調子だ。(後略)」
(引用終了)

 で、エリオは葡萄を剪定したり、大樽を斧でたたき壊したりして、父親からは気が触れたように思われます。また、地域の仲間を作りお互いに情報交換し、地域全体の水準を上げていきます。

 一緒に取材していた人がアンジェロ・ガヤをどう思うかを尋ねました。アンジェロ・ガヤはイタリアワインの水準を引き上げた功労者なのですが、取材者にとっては秘密を他人に教えない人と見えていたのです。

(引用開始)
「いや、アンジェロは、やっぱり偉大だよ。彼は、僕らの何年も前に、ランゲの問題点が何であるかを的確につかみとっていたんだからね」
(引用終了)

 そしてエリオ自身、時々アンジェロに電話して相談することがある、という話が出てきます。つまり・・一見秘密主義と見える人が、実は関わりようによってはちゃんと力になってくれる人だということですね。

 そして現在、エリオたちが作るワインは有名になり、経済的にもうるおっています。

 スローフード的な生活そのものは、なかなか難しいとこもあるし、ファーストフード自体には私もすごくお世話になっています。でも、地域で暮らすこと、障害児教育やネットワークについて、すごく関連づけて考えさせられる本でした。ヒントがいっぱいありそう。

参考
 スローフード協会は日本にも支部ができててホームページもありますね。
http://www.slowfoodjapan.net/

 今日のお昼ごはんは家族でマクドナルドです。
posted by kingstone at 07:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1月6日(木曜日)

 おはようございます。

 今朝、起きてきたら、パソコンが勝手に再起動、しかもちゃんとデスクトップ画面までいってました。
 ???ハードディスクのチェック場面で、必ずフリーズしてたのに・・・
 不思議だ・・・

 まだ外は暗いです。
 でもおだやかないい天気かな。


posted by kingstone at 06:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ネット・パソコン・携帯など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする