客は半分ほどの入りでした。
私なぞ、ヘルメットの学生が歩く大学のキャンパス、学食、寮の集会室、レコード屋のレジとか、そんなところが懐かしくて引き込まれました。(私はもっと後の世代ですが)講義中に「討論(実は演説)やらせろ」なんて言う学生もいたし。
で、確かにあんな女の子いたよなあ。外国の小説をたくさん読んで、すてきな言葉をつぶやいて、時には薬でラリッたり、手首を切ったり(今のいわゆるリストカットみたいにたくさん傷をつけはしてなかったけど)、で何か妙に魅力的で。
でもって、そういう子にもてる男がいて。
私は、そういうのをうらやましげに遠くから見てる役回りでしたけど。
物語では自殺する人が後で聞いた話も含めると3人出てきますが、私の周囲では幸いそこに至った人はいません。みんなどうしてるかな。たくましいおばちゃんになってたりしたら嬉しいけど。
ひとつ突っ込むとしたら、夏の草原、雪の山肌、自然の中で寝ころぶ2人の姿が出てきますけど、夏草の上は蒸れるし(そばに池塘(池)まである)、雪の上は冷たいし、早くどこかへ行きたいと思うんじゃないか、と思うんですが。
松山ケンイチは静止画で見ていると、なんでこの人がスターなんだろ、と思ってましたが、動きがあるとすごくいいですね。
ま、私はお金出して見る価値がありました。若い人にはどうかな?
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)/村上 春樹

¥540
Amazon.co.jp
ノルウェイの森 下 (講談社文庫)/村上 春樹

¥540
Amazon.co.jp