特別支援学級にいた頃。
○○Dr.こんにちわ。
□□です。
> 動作法はあまり考えたこともなかったのですが,感覚統合の考え方をどのように取り
> 入れたらいいのか,特に感覚に問題のある子供さんが多いので考えていますが,わか
> らないので・・。
感覚統合では、京都の小西先生が
“センソリーコミュニケーション”
と説明されたのが頭に残っています。秋田大の山田先生は、
「公園に遊びに行くなら、ダンボールを1枚持って行く事です。」
と言われ、長崎の土田先生は、
「普通に育てているだけでは、栄養不足(刺激の)なんですよ。」
と言われました。(一言づつしか頭に残っていないのかー^^;)
日常の△△の行動から、どんな刺激を欲しがっているんだろーと考えています。小学校1年の頃、学校で靴下を脱いで足の裏を舐める事を始めました。足の裏は触覚的に敏感な部分ではありませんが、当時、足の裏の発汗で体温調節をしていると思われる程、汗を流す事はないのに、いつも靴下だけは濡れている程でした。その足の裏を自分の舌で舐めるというのは、舌と足の裏の両方から刺激が入っている。でも、衛生的じゃない・・・。
ボディーブラシを持たせ、先生に足の裏を刺激して貰う様にお願いするとその内、自分でやるようになりました。
ブランコが好きな△△ですが、背中を押してやる事で、前庭感覚の遊びに固有感覚が入る。背中、腰、前に回って膝、足の裏、エンドレスに揺れの中に入ってしまうのでなく、揺れが刺激として入る事で満足感を得る。
2年程前からカセット、CDを聞けるようになった△△は、左耳にイヤホンをつけて大音量で聞き始めました。右脳直撃状態!!
常に強い刺激を求める子です。音楽として入るように、車の中でも同じ曲をかけるようにしました。(音量を数字で表示する事に加え…)
理由の分からないパニック(状況判断出来ずに混乱している以外)の時、大抵は受け入れられない刺激の中にいると考え、音や視界を可能な限り遮ってやる事に加え、△△の好みの刺激を与えます。
低機能(というのかどうか?)の△△が自分の弱い部分を自覚し、自分で防衛手段を身に付けられるまでは、回りにいる援助者が与えてやる必要があると思います。
△△は線香が好きで、一時期、お出掛けには必ず毎日香を持って行きました。この匂いがあれば慣れない場所でも、落ち着いていられる…という感じでした。(勿論、スケジュール等の視覚支援に加えてです。)
子供がパニックになった時、その原因に迫るのは当然の事ですが、原因が取り除けない場合、カームダウンに加え、腕や背中に圧刺激を入れてやる。泣いている小さい子を抱っこして、背中をトントンして落ち着かせるっていうのは、誰だってやっている事ですよね。最近では、家でも、親の会でも、カームダウンのロッキングチェアーがお気に入りです。必要とする揺れも少し小さくなってきたかな?
揺れが入って落ち着くのと、揺れが入る事によって集中しやすくなる、ってこともあるようです。家のロッキングチェアーで揺れながら、広告の切り抜きしてますからー。^^
ドナさんの本の最後にも、確か、手に自分で刺激を入れて落ち着く方法を小さい子の手を取って教えて上げてる話しがあったと思います。
スヌーズレンの考え方も、おんなじ方向じゃないかと思うんですけど・・・。
あの・・・たしかここってOT さん何人かおられたような・・・
すみません。変な書き込みですね。^^;
本当に我が子の事が分からずに、あがいてきたんです。講演会や講義を受けなきゃ分からなかった・・・。
京都のTEACCH研に初めて行った日の事を思い出します。まだ、会議室で、20名位でしたよね。村松先生のお話で、私、PEP-R の質問したら、
「検査が目的じゃありません。そんな定期的に何回もやるものじゃない。」
って答えて頂きました。支援とか、援助っていうことが分かってなかった頃でした。今、こんな風にお話させて頂けるのが、とても嬉しいです。これからも、宜しくお願い致します。
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kingstoneです。
・・・・1連の書き込み・・・・た、ただもんやない・・・
一講演一言ずつをお腹でわかり、実生活に生かしていくと、こうなるのですね。
> あの・・・たしかここってOT さん何人かおられたような・・・
何人もかどうかはわかんないですけど、少なくともこないだお一人入られましたね(ニコ)
※OT(作業療法士。
PT(理学療法士)は「歩く」に関わる足・体幹などの大きな動きに関わることが多い。
それに対しOTは机の上での両手で「作業をする」に関わることが多い。でOTだったエアーズさんが、学習障害の子の脳の中の神経がうまくつながってないんじゃないか、それをトランポリン(前庭覚に刺激を入れる)などしているうちに統合されてきて脳の働きがよくなるんじゃないか、という仮説を立て、そこを考えてマッサージや机の上でやる課題なんかもその仮説でやってみよう、みたいな感じだったかな。
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追記
「感覚統合療法」の理論および効果については「科学的な実験・観察・統計」によると今のところ「効果なし」であるようです。
しかし、私が大昔に現場にいた感覚からすると、当時、肢体不自由にしろ知的障害にしろ障害のある子にとって「無理矢理やらせる」「しんどいことを頑張らせる」「頑張れ!頑張れ!」 「訓練!」という「療育」ばかりだった頃に感覚統合が出てきた意味は大きいかなあ、と思います。「トランポリン楽しいじゃん」「マッサージ気持ちいいじゃん」で、それも授業(その頃の考え方としては「訓練」と言ってもいい)になるんだ、というのはすごく新鮮でありがたかったです。
そういや昔、たぶん感覚統合をやってる「つもり」の熱心な先生が情緒障害児(とかつて自閉症児は呼ばれた)のための「訓練」と称してパニックになってる(陥らせてる)子にトランポリンを無理矢理跳ばさせる、なんてのはありましたね。それ以前の問題として、スケジュールで予定を知らせたり、どのくらいやるかを知らせたり、「トランポリン」か「ボールプール」か、とか本人に選択させたり、とかまったく無しでやってるんですから。どこにでも馬鹿はいるってことですね。
また「タカイタカイ」をあるお子さんが喜ぶ、でその後もいきいきしてるからって、一日中「タカイタカイ」をし続けるとか、ってのもないだろうし・・・程度問題、ってのもありますよね。