肢体不自由特別支援学校にいた頃。
ある時、職員研修の講師として里見恵子さんをお呼びして講演をして頂きました。当時、里見さんはどこかの施設に勤めてはったと思います。もちろんインリアルの使い手としても高名でしたが、この時のテーマはインリアルに限定した話ではなく、肢体不自由特別支援学校にいるような子に、どんな関わりをしていけばいいか、みたいな話だったと思います。メモも残っていないし、記憶に定かでない所もあるのですが。
で、里見さんは、教師も何かひとつテストが使えるようになって欲しいとおっしゃってました。もちろん得意なところ、苦手なところがわかって支援を組み立てていけるように、ということで。
質疑応答の時に一人の教師が手を上げて発言しました。
「テストは差別の道具であり・・・」
って、まあ教条的?と言うかこころのこもってない言葉?と言うか・・・実のところ、この先生、進路のこととかすごく頑張ってはって、私とは仲良しだったりもしたのですが。
里見さんは、途中まで聞き、力強い声でこんな風におっしゃいました。
「誰が差別のためにテストを使え、なんて言いました。あくまでも得意なところ、苦手なところがわかってその子にあった教育を作り上げていくためのものです」
まあ、柔道とか剣道とかだったら「いっぽん!!」と決まって、しかも場外までぶっ飛ばした感じ(?)実践してはる方の強さを感じました。
LDT−Rで「音声言語がわかってない」とわかることと周囲の反発2
テストについて