みんなのためのルールブック ―あたりまえだけど、とても大切なこと/ロン・クラーク

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著者のロン・クラークさんはノースカロライナ州出身(!?)の小学校教師でディズニー社が選ぶ「全米優秀教師賞」を取った方だそうです。
アメリカの小学校の教師らしいなあ、というソーシャル・スキルが並んでいます。
「大人の質問には礼儀正しく答えよう」
とか
「相手の目を見て話そう」
とか
「もらったプレゼントに文句を言わない」
とか・・・
この最後のはうちの息子が親戚が持って来てくれたお饅頭を食べた時に、ごっくんしてすぐ「まずい」って言ったのを思い出すなあ・・・
日本でも、また高機能自閉症やアスペルガー症候群のお子さんでも有効なソーシャル・スキルが出てきます。
ただ、この本をソーシャル・スキルの学習に利用しようと思うと、高機能自閉症やアスペルガー症候群の人だと、ううむどうなんだろうか、という項目も出てきます。
例えば
「宿題はかならず提出しよう」
これは「当たり前じゃないか」と思われる方も多いかと思われるでしょうが、実際にアスペルガー症候群のお子さんが「できない」宿題に苦しんで、学校に行くのが嫌になったりするのを見る時「提出できなくったっていいじゃん」と言いたくなります。・・・あっそうか。「白紙で出す」なんてのもいいか。でも宿題ってプリントばかりじゃないもんな。
あと
「信じるもののために立ち上がろう」
これも、おおむね正しいのだけど、時によって「誤信念」と言っていいような時もあるもんなあ・・
まあ「定型の(自閉症の範疇に入らない)」「小学生」にはいいかなあ。
「いつも正直でいよう」
これは禁句かな。正直に「自分に見えていること」を言ってトラブルになることは多そう。
何ていうか単純化しすぎていて「こういう時はこうする」「ああいう時はああする」というような条件をすっとばしすぎかな。
この本は
あたりまえだけど、とても大切なこと―子どものためのルールブック/ロン クラーク

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の続刊になるそうです。