以前のエントリに既に書いてあることです。
ちょっとTwitterでつぶやきまとめたくなりました。
牛乳のことで書きたくなりました。私が特別支援学校・特別支援学級で直接関わった子で牛乳を無理矢理飲まされていたのは3人。(あくまでも直接関わった中である程度証拠のあるもの)
いずれの子も「飲まなかった」子。以前の教師が飲ませた方法は「口に瓶をつける」「(すごく怖い顔で無言で)口に瓶をつけ仰向けにさせる」「飲みなさい!!と大声で威嚇する」など。
その結果、同じようなことをすれば飲むようになった。これは推測ですが教師は連絡帳に「牛乳が飲めました」「牛乳が飲めるようになりました」などと書き、保護者も感謝していたことと思われる。
私がクラスで「飲んでも飲まなくてもいいの。自分で選んでもらお」と方針を出してどうなったか。
1人は給食の最後まで牛乳を残し、手を出したり引っ込めたりしながら迷い、最後に顔を仰向けにし一気飲みするのは変わらなかった。
1人はいつも半分か2/3残すようになり、しかし夏の暑い時は全部飲んでいた。
1人はまったく飲まなくなった。
最後の1人の保護者には私は「できていたこともできなくさせた悪い先生」と思われていたはず。
3人とも、「牛乳を無理に飲ませたから」ではなく「それ以外のものも無理にさせる」という環境ばかりで、後々に対する悪影響が大きく出ていた。まあ、「私から見て」にすぎないけどね。お前の考え方が間違っている、と言われれば、はいその通りです。
もちろん、私は「飲まさない」ではなく、「飲むか飲まないかはあなたが決めてね」なんだけどね。そうしてからだと「1口飲んでみたら」と勧めることもできるようになったし。
そういや以前のエントリで書いたけど、通常クラスで給食中に隣に座った定型の子が「なんで牛乳飲まさへんのん?前の先生、『飲みなさい!!』言うて飲ませててんで(それが良いことといいうニュアンスで)」ってのは悲しかった。
「だって嫌なもん無理に飲まされたら嫌やろ」って説明しましたけど。
楽しいが基本。
「口をこじ開けて、流し込む」は絶対にやってはいけないことですね。でも昔はそうできるのが「指導力のある支援者」と思われていた時代がありました。
アレルギーの問題とか、いろいろあって、最近は通常学級では給食も残して良い、という考え方が増えてきました。食べる前に食べられない物は返すとか。昔は「作った人に悪いでしょ」とか言って全部食べさせていましたが。
ただし、特別支援教育のところで「飲まさなければ」「食べささなければ」という考え方を残している方もいるようです。「良かれと思って」ですね。
ま、そんなことが書きたくなったわけです。
とりあえず「科学的証拠」というやつはないのですが
「もうたくさんだ!!」という話でした。