大昔の話です。
知的障害特別支援学校にいた頃。
kingstoneです。
今日の「れもん」の講義も研究会にリンクさせて「
問題行動の理解と対処」にしました。
で、後のミーティングが今までになく盛り上がりました。だから初参加者の感想を聞くのを忘れて
しまった(笑)
まず○○君(□□君担当のボランティアさん)から「水を他人にかけたりする行動があったのだけど、「れもん」で知っている人ばかりだといいけど、他人にしたらどうしようか。それを考えると止めた方がいいのだろうか、とかいろいろ思った」という感想が出ました。
まず「れもん以外の人にかけたかどうか」をお尋ねすると「れもん関係者だけ」とのこと。はい、つまり□□君はちゃんと相手を選んでるわけですね(笑)
で、水のかけっこは楽しいですし、プールに入ったのだったらそりゃあやってもいいですよね。これは「問題行動」とはなりません。
で「水かけ」は他人からの「注目」(関わり)を求めているわけですね。で関われるなら関わってあげればいい。
ところが私にかけてきたことがありました。もちろん、私も関わってあげたい。でも関わると今日の場合、△△君とAA君の二人を担当していたので、それがおろそかになってしまいます。
つまり□□君に私が反応すれば、実はそれは「問題行動(?)」になってしまいます。
そこで私のとった方針は「意図的無視」でした。
まあそうするとやっても面白くないし、また○○君が別の場面にさそってくれたこともあり、□□君は私に水かけをしなくなりました。
またプールサイドから飛び込む、というのもありました。
これも足からちょこっと入ってる分は良かったのですが、背中からプールサイドぎりぎりに飛び込んだことがありました。私も、たぶん○○君もひやっとしたことと思います。
また「飛び込み」自体、禁止ですわね。
そこで次からプールサイドに立った時には別に叱るのではなく黙って背を抱えて座らせました。それを2〜3度繰り返したら後はしなかったんじゃないかな??
先回りして行動そのものをさせない、というやつですね。
あと、BB君だったらCC君だったかのボランティアをして下さったDDさんから「放送機器をさわって「やってはだめ」というのを何度も言ったのにやめなかった。ところがkingstoneさんが紙に×を書いたものを貼って見せたら後はやらなかった。何故ですか」という質問が出ました。
そこで自閉症の特性「視覚優位」で音声言語での理解については話のできるお子さんでも難しい場合があることを説明しました。ほんま、DDさんは良かったけれど、「こいつ、言うこときかへん」と切れて激怒する方だっている場面ですから、こういう理解を深めて頂くことはありがたいです。
(しかし・・・先に×を貼っておかないかんわなあ・・・ほんま環境整備の係、というのを作りたい)
ついでに私が×だけ見せたのはあまり良くない、という話をしました。で、どう良くないのか聞いたらEE君から
「楽しいことなど、やることを教えてあげるというのがいる」
ちゃんと理解が深まって来ているのが嬉しいです。
ところでBB君とCC君、何かこの1年ですごく変わって来られたようですね。すごく成長を感じます。
posted by kingstone at 11:17|
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特別支援教育や関わり方など
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