私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年07月10日

歯科治療の診療点数にTEACCHもある、という話

 この話はまだご存知ない方(ひょっとして歯医者さんも?)も多そうなので書いておきます。

 歯医者さんが診察・治療する時にTEACCHを使う(?へんな表現ですね)と、診療報酬がアップします。ただし「いくら」かは知りません。ひょっとしたらすごく少ないかも。でもあることが嬉しいです。

 つまり「これからすること」を「見てわかるスケジュール(場所を移動しないからワークシステムか。子スケとも言う)」で伝えたり、治療時間を「見てわかる」ように伝えることだと思います。

 私が確認したのは

別添2(はて?何の別添だったか?)
「歯科診療報酬点数表に関する事項」平成22年

PDFファイルはこちら

http://bit.ly/bObHSN

で初診時に(P4)

(15) 初診時歯科診療導入加算
「歯科治療環境に円滑に適応できるような技法」とは、歯科診療の開始にあたり、患
者が歯科治療の環境に円滑に適応できるための方法として、Tell-Show-Do法などの系統
的脱感作法並びにそれに準拠した方法、オペラント法、モデリング法、TEACCH法、遊戯
療法、ボイスコントロール法等の患者の行動を調整する専門的技法をいう。

それと在宅医療のところ(P22)

(19) 「注4」の「歯科治療環境に円滑に適応できるような技法」とは、歯科診療の開始にあ
たり、患者が歯科治療の環境に円滑に適応できるための方法として、Tell-Show-Do法など
の系統的脱感作法並びにそれに準拠した方法、オペラント法、モデリング法、TEACCH法、
遊戯療法、ボイスコントロール法等の患者の行動を調整する専門的技法をいう。


とあります。

 あり?再診時はどうなるんだ?

 しかし遊戯療法をしつつ歯科診療って、どんなんだ?
 遊びながら、ちゃちゃっとやるって?
 何か想像つかないなあ・・・

 おめめどうにはこんな本もあります。

歯医者さんを好きになる〜自閉症児・者のための7つのひけつ〜
高原牧著
前書き 門眞一郎郎
735円








posted by kingstone at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | おめめどう・視覚支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

発達障害は治りますか?

 図書館で借りて来ました。

「発達障害は治りますか?」神田橋條治ほか(対談集ですから「ほか」が結構多い)花風社

 神田橋さんは伝説の名医ですね。私は中井久夫さんの著作で名前を知り、1冊は本を持ってます。すてきな言葉をいろいろ残して下さってます。例えば

技法を欠く理想は不毛を生み、理想を欠く技法は悪魔に奉仕する

 また、今回の「発達〜」の中にも「そうだよなあ」「うんうん」という言葉がたくさんあります。神田橋さんって名医なんだろうな、と思います。私の名医体験はこちら

私自身への診断3

 では「発達〜」の中の神田橋さんの言葉を拾っていきます。

 まず「はじめに」にあたる部分で他の方からの引用「発達障害は治りますか?」との問いに

神田橋「発達障害者は発達します」P11

 「発達」という言葉には?だったりしますが、お伝えになりたいことはよくわかります。私は

「光とともに」戸部けいこ著 第1巻 1〜3話に書いたように自閉症(発達障害とは書いてません)は

「障害としては治らないけど、あれこれで適応は良くなる。楽しいこともいろいろある」

と説明しますが。その「あれこれ」が大切なわけですが。(私のブログ内でも「治る」「治らない」などで検索して頂くとたくさんのエントリが出てきます)

 またレインマンは1988年の作品ですが、その中で弟(トム・クルーズ)が自閉症の兄(ダスティン・ホフマン)を施設に戻すことを主張する専門家(精神科医?)に「施設の中の20年よりこの1週間の方が発達した」と言うシーンが出てきます。(兄にとっては施設はいごこちのいい場所であり、兄は問われて「施設で弟と一緒に暮らす」(不可能!)と希望を述べます。)

 まあ後ろのところでは

神田橋「治らないという考え方は治りませんか」P47

と、おっしゃってますねえ・・・これは「治ります」という意味に取れてしまうなあ。また本の題名の「発達障害は治りますか?」は、私なんかの場合、すけべな話をしていて

男A「お嫌いですか?」
男B「お好きです」

という流れが頭の中にできてしまうので「治ります」という主張に見えてしまう。(しかし私はカウンセリングの師匠から「言葉にとらわれるな」というのは常々言われてましたけど・・・)

 あと神田橋さんの「治る」の見解がわかりそうなのが

神田橋「ふつうの人間を目指さなくてもいいよね」P45

 ここんとこ、大事ですね。



神田橋「だからね、自分の『気持ちがいい』を探すのは大切なんです」P298

 この言葉には深くうなづきます。

 あと実践家というかお医者様だなあと思うのは

神田橋「僕はね、治療が大好きなんですよ。目の前で苦しんでいる患者さんをなんとかラクにしてあげたいという気持ちでやっているの。医者の仕事はそれでしょう」P21

神田橋「なんで治そうとせんのかなあ?不思議でしょうがない。なんでこの仕事してるのか。現世利益を何ももたらさないで収入を得るのは間違いだと思うなあ」P226

とかいうあたりですね。それから大事だな、と思うのは

神田橋「僕は『自閉の利用』(「発達の航跡」岩崎学術出版社 収録)の中に1行だけ書いているんだけど。拒否権こそは基本的人権じゃないかって」P136

ここんとこ、ほんと大事だと思います。



 しかし「見てわかるように伝える」「表現は音声言語以外でもいい」「環境を設定する」あたりの話がすごく少ないですね。このあたりになるか

 他の方が学校の中のダンボールハウス(落ち着く場所、カームダウンエリアとして使うと思われる)に言及したのに対して。

神田橋「僕そういう話聞くとすぐにこういうの考え付くんだ。自分用のダンボールハウスを作る工作の時間」P117

神田橋「このたとえだったら子どもたちにもわからんかな。『足の悪い子に車椅子が必要なように、脳が疲れやすい子にダンボールハウスが必要なんだ』と」P136

 後、P156あたりから音声言語とメール(文字情報)との比較くらいかなあ。

 あっ、ただし、私はダンボール・ガムテープを実践でばりばり使う人でしたが、大昔の段階でこんな意見もありました。

TEACCH批判? 見た目の問題

 まあ、見た目・美しさ、もできれば重視したいところです。



 頭をぶつける自閉症の人のことに言及されてるから、知的に重い(?)カナータイプの人のことも視野に入っているのだろうと思うけど。この本の対象としてはごく少ないのだろうが。ちなみに私の「意識的に関わった」人はカナータイプの人がほとんど。それ以外の人はわからないままつきあっていた可能性が高い。

 で、カナータイプの人にはまず「見てわかるように伝える」「表現は音声言語以外でもいい」「環境を設定する」だと思うのですが。そこらへんお医者様は言いにくいのかな。下のTogetterを読んでもらってもわかりますが。

自閉症など発達障害の診断がついたらまず環境調整をしてほしい



 代替医療(未だ効果の証明されていない医療)は、薬・サプリメント・整体的な方法と、いろいろ使われているようで

神田橋「検証法がまだ届かないもの、見つかっていないものが代替療法だ。検証法が見つかって無効だと検証されればそれは消える」P292

神田橋「自分には何が合っているか探すプロセス「自分の気持ちがいい」状態を探す営み、それ自体が養生なんです」P292

 この「気持ちがいい」状態を探す営み、っていう言葉は前にも書いたけど、深くうなづきます。また「あれっ?これがいいのかもしれない」で、やってみて、そしたら良かった、という経験の積み重ねがいろいろな良き対応を産み出すものだと思います。

 しかし代替医療にはこんなことも起こっています。

損賠訴訟:山口の母親、助産師を提訴 乳児死亡「ビタミンK与えず」

 またドナ・ウィリアムズさんなんかもいろんな「気持ちいい」状態にするサプリメントを試されているようです。しかし、それも「自分で選んで」ですからねえ。そこんとこはすごく大事な部分だと思います。



 この本について私が思うのは、少なくともカナータイプの自閉症の人に関わる人が読む場合、基本的なこと「見てわかるように伝える」「表現は音声言語以外でもいい」「環境を設定する」などがわかってあれこれやっている上で読むなら、いろいろヒントが頂けると思います。そうでないなら変な方向にいっちゃう危険性があるかな。

 まあ、しかし私が薦めるTEACCHやおめめどうに「科学的に検証された証拠」があるか、ってえとエピソードしか無い(ただしそのエピソードはたくさんあるのだけど)というところはあるなあ。


posted by kingstone at 10:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

7月10日(土曜日)

 おはようございます。

 今日も起動できました。

 いいお天気です。
 涼しくて気持ちいい朝です。


posted by kingstone at 08:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ネット・パソコン・携帯など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする