そういやコメント欄に
「現在、ちまたでは圧倒的に司馬史観ですから。私もその一人。」
と書きましたが、司馬遼太郎さんが龍馬をどうとらえていたかについては、もちろん「竜馬がゆく」では痛快に書かれています。しかし武田鉄矢が司馬さんにお会いした時、その熱い思いを語ると「もうその歳になったら龍馬でもないでしょう」という意味のことを、おっしゃったというのは有名な話で。
やっぱり世を作っていくには大久保利通みたいに、ちょっと人気のない人が必要なのか。と言うより為政者として働くと人気は無くなるのか。
−−−−−−−−−−以下ネタバレ−−−−−−−−−−−−−−−
坂本龍馬は行方不明。
勝海舟「あいつがなくなりゃ、あいつの代わりになるやつが自ずと出てきて、あいつがやるはずだったことをやるもんさ。世の中ってのはそういうもんだと俺は思うんだよ」
ふむ。地域の自閉症児教育、私がいなくなって、私の代わりになる人は出て来たのかな?
佐分利が仁に「乳の岩のことならお役に立てるかもしれません」と著書を差し出す。
佐分利は女郎で研究していたため、また華岡流で免許皆伝であったが、手術で患者を死なせてしまい石もて追われた経験があり、口だししにくかった模様。
野風は乳頭から汁が出てきている。(どうでもいいけど東北に「乳頭温泉」ってありますね)
佐分利と仁は野風をもう一度診る。佐分利の診断は悪性の乳癌。しかし仁は、乳房のこと、身請けのことを考え、反論する。
佐分利「良いものは流派を超え広めていくべきです」
う〜む。「こんなふうに良いです」と言っても「それはお前の流派だけのこと」と言われちゃうんだよなあ。
龍馬ペニシリン工場に突然現れる。漁師に助けられていたと。
緒方洪庵の墓前でたたずむ仁。
後刻、仁に会った龍馬は土下座し「野風を助けとうせ」「すべては自分のせい」として手術を頼む。何て言うか、迷っている人に「すべて自分のせい」としてやってもらう、ってことあるよなあ。口に出さなくても。
野風は「失敗しても医術の礎になれるのなら」と手術を承諾する。(ここは現代の未来(みき)の手術の時とかぶっている)
身請けがご破算になるので女将は怒るが鈴屋彦三郎は「これ以上、欲はかきますまい」と手術に承諾する。
吉原を出て行く野風。周囲の人々は「おめでとう」と声をかける。なるほど。無一文になることになるのだろうけど「おめでとう」なのだなあ。
野風を仁と一緒に診た藩医、三隅は主君になじられ恥をかかされたと仁を恨みに思う。三隅は仁や野風を襲う武士を雇う。
手術開始。
咲は結納。しかし咲は涙をこぼし「私はまいらねばならぬところがございます」と結納を断る。使いの者は激怒するが咄嗟に橘恭太郎は咲を突き倒し「自害せよ!」と叫ぶ。使いの者が「そこまでしなくとも・・・」と言っている隙に「逃げろ」と囁く。
咲は仁のもとに駆ける。
咲はこのドラマの中でよく走っていますが、2chでは「当時の女性(武家の、かな?)が街中を走るわけがない」という突っ込みが入っていました。
手術室の戸を壊そうとする武士たち。仁友堂の医師たちも蹴散らされる。そこに立ちはだかる咲。喉に懐剣を当て、入るなら自害すると。
野風の手術が終わり出てくる仁。仁の言葉に武士たちは帰っていく。
ここのところ漫画では新門辰五郎の一喝で武士たちが帰るようになってました。その方がありそう。仁が出て来ても、切られるだけのような・・・
手術後、現代で未来(みき)と2人で写っていた写真(その時々に絵柄が変わったり、未来が薄くなったりしていた)そのものが無くなります。パラレルワールドが果てしなく異なってしまったのか。
手術後、咲にはかなわない、と思っている野風に龍馬が「わしと一緒にならんか」と言うが振られる。
仁友堂を出て行く野風。「最後にひとつお願いがありんす」と言い仁にキスをする。いや、なかなかええシーンです。
雪が降って来る。
かつて「雪になりたい。いつでも南方先生の肩に落ちてついて行くことができるから」と言っていた野風に龍馬は「まだ雪になりたいか?」と尋ねる。野風は
「これからはおのれの足で行きたい所に行くでありんす」と答える。
仁は歴史とか考えず、この江戸の時代で精一杯生きていこうと決心する。
「きっと思う以上に美しいはずなのだから・・・人生は」
この言葉は
「TEACCHは自閉症の人に、世の中はこんなに美しいのだ、ということを伝えたいのです」
という言葉を思い出させます。誰が言ったのだろう・・・佐々木正美先生?メジボフさん?
最後。
横浜のような所で手習い塾のビラを配る野風。
辰五郎が病院を建てている。
どこかで教えている未来。
額を掲げようとして落ちる仁。
で、終わっちゃうわけですが、これでは完結じゃないわなあ。どう考えても。もちろん漫画は続いていたし。しかしこの時点で映画化もドラマの2シーズンも計画されてなかったみたいで大ブーイングが起きました。ま、そりゃそうだ。
2011年4月に第2シーズンが始まるとか。楽しみに待っています。
しかし・・・私・・・何やってんだ。