大昔の話です。
知的障害特別支援学校にいた頃。
今日は、
といくらふと・研究会・れもん
共催の「支援物(見てわかるサポートグッズ)制作会」でした。
1.自閉症の方の時間概念(あとどれくらいかなあとわかる)獲得支援の
ためのタイムログ風の電子工作キット制作。(ライトタイマー)
2.コミュニケーション支援のための視覚支援物制作。
だいたいこの二つのものを作るのが主眼でした。
午前中は教師がタイムログ風のを作るのが主で、午後からはハンダづけ
ボランティアさん達も続々と登場して、たくさん制作できたようです。
(午後からは私は託児の方に行っていたのでよくわからない)
午後はその異様(?笑)な集団の横で保護者が自分の子どものための
視覚支援のためのブック作りをしてはりました。私、すごく心配して
いたのです。だって自分で「こんなのが欲しい!」と思わなければ制作
なんてできないじゃないですか。が、みなさんそれぞれに考えて工夫して
いろいろな物を作ってはったようです。私がみなさんを見くびっていた
ことになりますね。すんませんです。
私は自分は参加できなかったのですが、パソコン・プリンタ・ラミネータ・
パンチなどを持ち込み、自由に使って頂けるようにしておきました。
でもプリンタは手強かったようで、Oさんがはりついて操作して下さった
そうです。ありがとうございました。>Oさん
もちろん、それらはたいていはうまくいかないのが多いのじゃないか、
と思います。でもそれらの中でどれか「あっ、うまく伝わった」と思える、
あるいは子どもが積極的に使おうとするものが出てくるかもしれない。
そこからがスタートですね。その点は保護者の方にもはっきり伝えています。
「先生がやってくれるのにおまかせします」
「専門家がやってくれるのにおまかせします」
じゃすすみませんもんね。
この夏休み、「保護者がインターネットなどで知識を持って現場の
教師がふりまわされて困っている」みたいな発言をする大学教授や就学前
施設長などえらい人何人もに出会い、???と思っていました。
まあこれが私なりの回答です。
午前中は某研究会での私の宣伝で来てくれはった方もおられました。
syunさんは一番たいへんなケースの穴開けをぜーーんぶやって来て
下さってました。
○○さんは腰痛なのに(で前日に無理したらあかんで、って言った
のに)来て下さって足りない物の買い出しにまで行って下さいました。
その他、その他・・・・もうたくさんの方の協力と自主的な動きで
ほんま、有意義な会になったなあ、と思います。嬉しいです。
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支援物制作会での託児ボランティア活動
保護者に支援物制作会に参加して頂くために「れもん」で託児活動を
しました。
今回は、いつもの研究科に比べれば参加者は少ないのでコーディネート
も楽勝、と思っていたらところがどっこい、ひえええみんな夏休みで
いろいろと予定が入っていたり、体調を崩されたり・・・
(あっ、もちろんそういうのはどんどん言って頂いていろいろ楽しんだり
休養して頂かないといけません)
もう直前まで頭がパニック状態でした。
でも突然「ボランティア参加できるようになりました」という方や
支援物制作会に来ていた男性に頼んで着替えのところを手伝って頂いたり
したおかげで無事乗り切ることができました。
ふーーありがたかった。
□□さんなんて、「もし手が足りないようだったら」と水着まで
用意して来て下さっていたとか。幸、お手をわずらわさずに済みました。
(でもね・・・ほんとはもっとたくさんの方に「託児しますよ」と声を
かけられたら、とは思っていたのですが・・・無理でした)
今日のエピソード。
C君。
今日、ボランティア活動自体は3回目くらいのボランティアさん。
C君と過ごすのは初めてです。(初対面の人ね)でも
コミュニケーションブックを使って「こそばして」とか「ギュっして」
とかいろいろやりとりしてすごく楽しんでいました。そしてC君。やおら
「にこにこマーク」を指さして「ぼく楽しいよ」と伝えたとか。
この話を聞いた時、私、鳥肌が立って涙がじわっと来ました。
C君には特には「にこにこマーク」を使う指導はしていません。
ブックにはさんであるだけ、という状態であったと言ってもいいと
思います。
もちろん彼が伝えたかったことは「ぼく楽しいよ」なのかどうかは
実はまだわかりません。単に指さしただけなのかもしれないのですが・・
(彼は、今まで使ったことのないシンボルを「これを指さすとどう相手
が応えてくれるかな?」と試すこともあります)
でもボランティアさんもものすごく嬉しそうに私に報告してくれ
ました。私も感動しました。で、それってC君が表現しようという
意欲につながっていくのじゃないかな、と思います。
またあるお子さん。
プールから全員が上がらないといけない時間があります。
一度上がったのですが、また時間前にプールへ入ろうとします。
でボランティアさんが困ってはったので、私が先日作ったプールの
休憩用イスを撮った写真を見せ、「休憩だよ」とイスのある方向
を指さしながら言いました。
すると彼は、写真を手に取り、イスに座りに行きました。
やっぱり「伝わったな」と嬉しかったですね。
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こりゃまずい
昨日作った写真カード。
デジカメで撮った写真を印刷し、そいつを切り取って名刺サイズの紙に、
貼り付け、名刺サイズ用のラミネートフィルムでパウチしています。
今日もプールですごく役に立ったのですが・・・そいつをポケットに
入れて泳いだら水が少ししみこんでいるの・・・これ、フィルムの余白(?)
部分が少ないせいだと思います。
まいったな。
名刺サイズの紙を少し周囲を切り取って小さくした方がいいかな。
でもめんどうくさいなあ。
少し大きめのラミネートフィルムもあるみたいですけど。
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追記
A4サイズとかの大きめのラミネートフィルムに挟み、余白部分を大きく
したらばっちりでした。