給食の話のシリーズになってしまったので、いきなり話を飛ばします。
知的障害特別支援学校で3年目。
私はクラスの主担。
新人Aさん、新人Bさん、ベテランさん、という4人。
経緯は、また書くとは思いますが、夏休みの終わりに私は
「学校から追い出されるかもしれへんけど私の思う通りの実践をさせて欲しい」
と言いました。
新人さんたちは
「私ら新人で、わからへんからついて行くしかありません」
そらそうやろなあ(苦笑)
ベテランさんは何のことか、という感じだったでしょう。
まず
「給食は自分で食べる。全部食べさせなくて良い」と宣言しました。
これはある意味すごく恐ろしいことでした。
その結果どうなったか。
まず給食の時間が楽しいものになりました。
それまでみんな給食の時間は多かれ少なかれ緊張しなければならなかった
のです。でもそれが無くなりました。教室におだやかな空気が流れるように
なりました。
そのうちあるお子さんが「嫌な物を無理して食べている」のがわかり
ました。
みんなで「適切に残せるようにしよう」と話合いました。
親御さんにもお願いしました。
う〜ん、最初は「残します」のサインを出すことを教えようとした
のだったかな。親御さんも「今、給食を全部食べることよりも、
コミュニケーションの方が大事だと思いますから」と言って下さった
ような気が・・・記憶が定かじゃない。
サインはうまくいったかどうか覚えていません。
でも残せるようになったのはなりました。
考えたら、いちいち「残します」を伝えて残すって変ですね。
そういや、なかなか一般にこういう考えを分かってもらうのは
難しいなあ、というのにこんなことがありました。
給食の時に校長先生が回って来られたのですね。
ちなみに私はこの校長先生、大好きでした。
校長先生はニコニコしながら
「おお、おいしいかあ。残さず全部食べよお〜」
とおっしゃいました。
私は笑いながら
「校長先生、今、残す練習してるんですよ〜」
と返しました。
まあ「普通」言いたくなる言葉であり、願いなんですけどね。
でも、当時の私のクラスでは、自然に返せるようにはなって
ましたね。
給食、ある時