ある年、特殊教育学会に行きました。
受容的交流療法・応用行動分析・TEACCHのそれぞれの専門家
の方がそれぞれを語り、学びあおう、みたいなシンポジウムがあって
参加しました。たくさんの方が参加してはりました。
どういう流れか忘れましたが、自閉症のお子さんのことですごく
困って落ち込んでしまっている母親に対してどう対応するか、って
話になりました。
その時、応用行動分析家の方が
「口角を上げるのもいいかもしれません」みたいなことをおっしゃい
ました。
で受容的交流療法家の方が
「何を馬鹿なことを!」みたいに怒らはったのですね。
応用行動分析家の方は渋面を作って沈黙しはりました。
でも、どうかなあ。
私は応用行動分析家の方の発言を聞いた時は、一瞬「うん?」
と思ったけど、次の瞬間、
「あっ、この人とは話ができる。友達になれる」と思いました。
もしお母さんとお子さんを目の前にして、いろいろデータもあって、
という状況だと、きっと応用行動分析家の方は違う方面から入りはる
と思います。
でもあのシンポの場面で、お題を与えられて、とりあえず答え
られたこの内容。私はこの応用行動分析家の方の何ともいえない
優しさ(はは、ぜんぜん応用行動分析的じゃない言葉だ)を感じ
ました。
印象に残ってたので。